屑屋に続き、目指せ250万人！ 『planetarian ～星の人～』初日舞台挨拶レポート

2016年9月12日(月)
屑屋に続き、目指せ250万人！　『planetarian ～星の人～』初日舞台挨拶レポート

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◆津田尚克監督、小野大輔さんご登壇の舞台挨拶をレポート！

9月3日、劇場アニメ『planetarian ～星の人～』が上映開始となり、大阪のTOHOシネマズ梅田、東京のシネマサンシャイン池袋とTOHOシネマズ新宿で初日舞台挨拶が行われました。ここでは、TOHOシネマズ新宿での様子をお届けします。

上映前に行われた挨拶で登壇したのは、津田尚克監督と、星の人／屑屋役の小野大輔さん。小野さんは「津田監督と僕は同い年。同じものを見て、同じ感覚を持って制作に携われたと感じています」とコメント。津田監督は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズでも共演していることを受け「小野さんとはご縁があるので安心感があったし、（この作品で）小野さんの新しい一面を引き出してやるぜという気持ちもあった」と語りました。

配信版『planetarian ～ちいさなほしのゆめ～』との違いに関しては「配信版はゆめみの視点で楽しんでいただける物語ですが、劇場版は屑屋の視点で構成されています。（一見配信版と同じシーンでも）音楽のつけかたが違ったり、映像の構成の仕方が変わっていたり、ときにはカット自体が差し替えられていたり。だから、“総集編”という感じではないですね。むしろ、配信版が劇場版からシーンを抜き出して構成したような感じになっています」と津田監督。小野さんも「視点が変わると、物語の見え方はこんなにも変わるのだなと（驚いた）」と見どころを語ります。

本作の監督となったのは、約2年前だったという津田監督。これまでを振り返り「制作期間が延び、（当初の予定より）尺が増え、みなさんに苦労をかけ通し。申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、できあがったものを見てもらえば、“作ってよかったな”と思ってもらえるはず……その思いを支えに、今日までこられました」とこれまでを振り返ります。
劇場版のアフレコが半年近く前に終わっているという小野さんは、原作ゲームで屑屋に声を吹き込んだのは10年ほど前のこと。「Key作品として世に出てから今日にいたるまで、ずっと星のように輝き続けていたのだなと実感しています。（この作品に限らず）自分が演じたもの、携わったものはやっぱり残っていってほしいと思うし、制作に関わった人や楽しんでくれた人には報われてほしいといつも思っています。それが文字通り実現できたのかな、と。これから10年、20年がたっても残っていてほしい作品です」と積年の思いを語りました。

ネタバレなしで見どころを……という難しい質問に対しては、「一生懸命に日々を生きている人ほど、グッとくるのではないでしょうか。人生ってなんだろう、学校に行く意味ってなんだろう、仕事することの意味ってなんだろう……そんな、日々のもやっとする気持ちへの、ひとつのアンサーがあると思います」と津田監督。小野氏もそれに同調しつつ「今の自分たちの生活の中にある、普遍的な気持ちに訴えかけてくるような、色あせないテーマが描かれています。共感……とひと言ではいい表せないかもしれませんが、必ず自分とリンクする部分があると思います」と語りました。

また、司会を務めるアスミック・エースの青井宏之プロデューサーによれば、作中で屑屋が花菱デパート本店屋上・プラネタリウム館の248万7290人目の客だったことを受けて、それに劇場の来場者を足した数が250万人を達成したらほしのゆめみ役・すずきけいこさんと星の人／屑屋役・小野大輔氏二人そろっての舞台挨拶を再び開催する企画が動いているとのこと。それを受け、小野氏の「観ていただいたら、必ず心に残るものがあると思います。その気持ちや思いをぜひまわりの方たちと共有してください。そして、250万人を目指しましょう！」という挨拶で舞台挨拶は締めくくられました。

9月18日と24日には、東京と大阪での配信版振り返り上映＆生コメンタリーイベントの開催も告知された『planetarian』。劇場版を観たあとで、あらためて配信版を見てみるのもいいかもしれませんね。