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2017年3月27日(月)
TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』は観る人によって答えが変わる作品!? アニメ制作秘話を語る井畑監督×渡 航氏インタビュー!

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自分で自身の欠点に気づき

修正をすることがプロへの第一歩!

 

――放送が終了して、主人公の千歳や作品と距離を置いてみて、改めて思うことや新しい発見はありましたか?

 

井畑:本作は終わってみると、けっこう哲学的でしたね。観る人によって、観えている部分が違うというか、感想が変わる作品だと。

 

渡:“答え”の数はかなりあると思います。僕もそれは感じますね。視聴者が今、現在置かれている環境だったり、今まで培ってきた経験によって、千歳の抱えている問題やこの作品の描いている問題、構造のとらえ方は大きく変わってくるような気がします。

 

井畑:もしかするとTVを観ていた方の中には、千歳が声優として成功するためにさほど動いていないことや、はっきりものを言わない兄の悟浄に対して、もどかしさを感じた人もいるかもしれません。

でも、これは声優という職業に限らず、サッカー選手やお笑い芸人さん、ミュージシャンなど、いわゆる個人の能力で働いている人すべてに当てはまることなのですが……。プロとして成功するためになにがベストなのか。それは本人にしかわからないし、成功した人しか「僕はこれをやったから成功したよ」と言えないと思うんですよね。だから悟浄も後半、千歳に「お前、あれをやれよ」と指示するのは、一番楽な選択肢なんですよ。でも、そういう仕事に就く以上、いずれプロとして一番前に立たなければいけない時がくるんです。

 

僕も演出の勉強を始めた新人時代は、師匠と尊敬している方のもとで数年間、相当熱心に演出やコンテのやり方をご指導いただきました。間違っていたり、失敗したりした時は、師匠に教えてもらえます。でも、「やがて自分が1人立ちして監督になった時に、誰が自分の過ちを指摘してくれるんだ?」と考えたら……誰もいないんですよね。実際、今は自分が責任者ですから。つまり、いずれは自分がキャラクターデザインや総作画監督という最高責任者になることを考えると、下積み時代から人に指摘されるだけじゃなくて、自分の悪いところを自分で発見して直すということに対して、精神的な準備をしておかなければいけないんです。

 

千歳の悩む姿をよそから見たら「なんでこんな簡単なことがわからないの?」と思うのかもしれません。ところが、実はその渦中にいる本人にとっては、動くことが正解なのか、動かないことが正解なのか、という選択肢すら選べないこともあります。そういう意味では、千歳は実体験の延長線上にいるキャラクターかもしれないですね。

 

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▲シリーズ前半では、傍若無人な一面が目立っていた千歳。後半になると、演技や声優業界における自分の立場に悩み、行動を起こせないことも。これもプロへの第一歩!?

 

“同じ言葉”でも使われるシーンによって

そこに込められている意味が違う

 

――傍若無人な性格のように見えた千歳も、シリーズ後半では自分の声優としての立ち位置に悩んで動けなくなります。それを意外に思ったファンも多いかもしれません。

 

渡:違う、そんなの千歳じゃない、みたいな(笑)。でもリアルに考えて、いつも明るく元気な性格……なんて、人間誰しもそんな都合よくいかないですし、この作品のどのキャラを描く時にも意識していた部分です。“アニメ的アニメ”ならそれでいいと思うんです。でも本作では、劇中で扱っているエピソードなどのリアリティーラインこそ少し誇張してありますが、登場人物の感情……つまり、メンタル的な嘘はついてないんです。生の感情を描きたいと。

 

井畑:そういう理由もあって、最終話の内容については、企画当初から悩んでいました。あの結末も、僕と渡さんの中でも解釈が違うのかというぐらい、多様性があるんですよね。最終話を観て、「みんなハッピーになって、千歳は成長してないけど彼女らしく終わったな」と感じる人もいると思うんです。僕としては、プロの声優としての責任を果たした終わり方……として描いたつもりです。

声優さんは大勢の中から選ばれる必要があって、そうならずに夢破れて去っていく人もたくさんいる。なのに選ばれた人が自分のことを謙遜したり、自分の仕事について卑下する発言をしたりするのは、そこにたどり着けなかった人たちにすごく失礼だと僕は思うんです。

だからアニメ作りに参加した以上、主役になった以上は、自分の理想とする演技まで行けなかったかもしれないけれど、この作品に出演したことを誇りに持ち、自分のやれることを精一杯やるのが、選ばれた者の責任だと。それを最後に理解できたのは、千歳にとって大きな財産になるんじゃないかなと。

 

渡:僕から見ると、この話は最終的にはコミュニケーション論に落ち着くんじゃないかと。全12話の中で、同じような言葉を何回も言っているシーンがあるのですが、同じ言葉だけど、込めている意味が全然違うということがたくさんあるので、そのたびにアフレコがつまずくんですね(笑)。置かれた立場に沿うようなポジショントークをする人が多い中、「本当の“言葉”とはいったいなんぞや?」……という根本的な疑問が常にある作品だったと思います。

悟浄と千歳の関係性も、言葉にして会話してくれるなら楽だけども、そこで話したところでそれは本音なの? その言葉に意味はあるのだろうか? ということを考えながら脚本を描いていました。なので、本当に観る人によって、“答え”が変わってしまうのだと思います。

 

――表向きはクズっ娘に見えて、裏では悩んで動けなかったり、実に人間味があふれるキャラクターになりましたね。

 

井畑:だからこそ、誰もがどこか自己投影してしまうんでしょうね。視聴者の方に好いてもらえるのかな、と不安で送り出した子だからこそ、予想以上に視聴者の好感度が高かったのはうれしいことです。千歳には認めたくないクズな部分もあるけど、誰もがどこかに彼女みたいな一面がちょっとはあるはずなんですよ。どこか嫌いになれないのは、千歳を否定してしまうと自分をいっしょに否定することになってしまうからなのかな……と。

 

渡:千歳を否定する場合には、同族嫌悪だよと言われる覚悟をしなければならない(笑)。

 

井畑:そうです。本当に聖人のような人じゃないと、千歳を全否定はできないから。

 

渡:千歳はこの世、すべての悪なので!(笑)

 

(一同爆笑)

 

渡:誰しもが目をそらしたい部分を彼女は持っている。千歳は常になにかしらの虚勢を張って生きているので……。それがどこか人の心に爪痕を残して行くんじゃないかと思っています。

 

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▲悩みを振り切り、「自分のためにがんばりたい!」と同じ作品に出演する仲間に伝えることができた千歳。アフレコにも最高の集中力で挑みます。もう虚勢を張ることもなく、とびっきりの笑顔も弾ける♪

 

インタビュー第2回:

『「●●だけは好きに決めさせてほしい」監督のこだわりが詰まった第1話を解説!』へつづく

 

 

【プロフィール】

渡 航(わたりわたる)

千葉県出身。サラリーマンと執筆活動を両立させている、人気ライトノベル作家。おもな代表作は、小学館ガガガ文庫『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ、ダッシュエックス文庫『クオリディア・コード』など。

 

井畑翔太(いばたしょうた)

北海道出身。ガイナックスで腕を磨き、多くの人気作で作画監督や演出を務める実力派アニメーター。TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』は初監督作品となる。今後の活躍が期待される若きクリエイターの1人。

 

 

CHECK▶▶▶TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』

声優業界を舞台にしたお仕事ストーリー。主人公は「私がモブ(端役)ばかり演じているのはこの業界が悪い!!」と考えるクズっ娘新人声優の烏丸千歳。業界にありがちな(?)オトナの事情で主役をゲットした彼女が、挫折と成功を体験する中で、仕事への向き合い方が変化していく様子が魅力的に描かれる。他にも個性豊かな美少女声優たちが登場し、水着がまぶしい沖縄旅行や柔肌が光る温泉シーンなど、愛らしい姿もバッチリ楽しめる作品。

 

 

【関連書籍情報】

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小説 ガーリッシュ ナンバー 2

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著:渡 航

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モノクロイラスト:やむ茶・堂本裕貴

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ガーリッシュ ナンバー 1

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原作:渡 航

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(C)Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

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2017年3月27日(月)

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