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2017年3月27日(月)
TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』は観る人によって答えが変わる作品!? アニメ制作秘話を語る井畑監督×渡 航氏インタビュー!

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主人公はクズっ娘声優、舞台は崩壊しかけのアニメの現場――そんな衝撃的な内容が話題となったTVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』。

 

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現在Blu-ray&DVDシリーズが好評発売中で、4月9日にはイベント「ガーリッシュ ナンバー クズふぇす2017@ぎろっぽん☆」も控える本作について、監督の井畑翔太氏と原案・シリーズ構成の渡 航氏が本音トークを展開!

時間の許す限り語っていただいた、本作にかける熱い想いや演出に込められた意図などを、全3回のインタビューでお届けします。

 

 

第1回

『ガーリッシュ ナンバー』は観る人によって答えが変わる作品

 

信頼できる制作スタッフに

恵まれたことにまずは感謝!!

 

――昨年の12月にTVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』の放送が無事終了しました。今、当時を振り返ってみていかがですか?

 

井畑翔太氏(以下、井畑):劇中で描いたエピソード並に、いつか壊滅的な状況に陥って覚悟を決めることになると思っていたのですが、この作品は非常にスタッフに恵まれましたね。

「この人たちの手を通ることで絶対に画面は保てる」と心から信頼できるスタッフが、両手では数え切れないほどいました。

それは絵描きだけではなく、撮影や背景、スケジュールを支えるスタッフに至るまで……。作品のために最後まで尽力してくれたみなさんには感謝してもしきれません。

 

渡 航氏(以下、渡):去年の10月始まりのクールは、放送されるアニメ番組の数が非常に多く、業界的に大変だったのではないかと。そんなリアルに劇中のフィクションが追いつきそうになることがままあって、当時は変な意味でヒヤッとしましたね。

予期せず世相を反映してしまったような気がするのですが、幸いどこからもお叱りを受けていなくてホッとしています。

 

アクセル全開の演技にスタッフ一同驚愕!!

千本木さんが千歳役に選ばれた理由

 

――本作の主人公の烏丸千歳ですが、俗にいうテンプレートな美少女ではないところが新鮮でした。千歳に関することで、特に印象に残っていることはありますか?

 

渡:千歳役の千本木(彩花)さんの演技が、うれしい誤算でしたね。オーディションの時、お芝居のハマり具合が一番だったので、その場にいたスタッフの満場一致で選ばれました。実際にアフレコをやってみたら、千歳役への想像以上のハマりっぷりにあらためて驚いたほどです。でも、オーディションの時はなぜか八重役を受けに来たんですよね。意味がわかりませんでした。「あなたにはもっとふさわしい役がある!!」と。

 

井畑:千歳役だけでも、大勢いましたよね?

 

渡:そうですね。100人以上はオーディションを受けています。

 

井畑:その中で千本木さんだけ演技の方向性が、いい意味で異質でしたよね?

 

渡:はい。多くの方が千歳のキャラクター性からやや外れがちだった中で、千本木さんは結構のびのびやっている印象で、声を聴いた瞬間に「あ、千歳だな」という説得力がありました。

 

井畑:声優さんも当然プロなので、こちらが演技への要望を出すと、常識の範疇で僕らの指示を解釈しているんですね。

オーディションの時、千歳役を受けたみなさんに、第1話のイベント会場で千歳が言う「なんで私、呼ばれちゃったのかな」というセリフを読んでもらったんです。僕らは「もうちょっと軽い雰囲気で、心ここにあらずみたいな感じで」と指示を出したんですね。

大勢の声優さんは「適当にしゃべるといっても、ヒロインなのだから限界はあるだろう」と空気を読んで適度にブレーキをかけるんです。でも千本木さんだけはアクセルをベタ踏み状態。「さすがにそんな人間はいないだろ!!」というくらい、ものすごく適当な口調でしゃべってくれました。それが僕らには新鮮で……。

 

渡:みんなが“アニメ的アニメ”のかわいらしさを押し出してくる中で、千本木さんだけ“アニメ的リアリズム”の中にいるみたいな。芝居の位相が1人だけ違っていましたね。

本来、千本木さんのキャリアよりもう1つ、2つ、上の世代がやっていてもおかしくない難しいことを求められている中で、こちらの要望によく応えてくれたなと感謝しています。

脚本制作の段階から「この作品は千歳の演技が肝だし、難しいよね」とスタッフの間で話していましたから。なんせ、他のキャラクターを理解する手がかりは多いんですけど、千歳の手がかりは僕の中にしかない(笑)。

 

井畑:他のヒロインは他の作品に似た子がいるんですよね。でも、千歳はだけはフルオリジナルのキャラクターだったから。

 

――千歳はクズっ娘と称されていましたが、お2人はどのような印象をお持ちですか?

 

井畑:僕が思うに、クズというよりは、日本人っぽくないのかも。僕らはふだん、本心をそのまま伝えることは品がないので「言葉を選んで返事をしなければ……」と思うじゃないですか。そこをあえて、ズバッと本音をいう千歳は欧米っぽいのかもしれません。いわば、世界基準の精神レベルなのだと。

 

渡:彼女だけ、自分と他者との線引きがおかしいんですよね。あの子の中ではちゃんとラインが引かれているけれど、身内のラインが相当に広い。僕的にはふつうの子なのですが、理解しがたい部分があるかもしれません。

 

――そんな難しいキャラクターを主人公に据えようと思った意図はなんでしょうか?

 

渡:素直に書きやすかったからですね。自分が共感できて、親しみが持てるキャラクター造形というのがまさに千歳だったんです。

 

井畑:監督という責任者の立場としては、あの性格が視聴者に受け入れられるかどうか、一抹の不安はありました。でも、千歳を千歳のまま描くことで他の作品と差別化になるのは強みですよね。今、“アイドルもの”と呼ばれる作品はとにかく多いですから。その中に埋もれる心配はしなくてもよかったので。

 

渡:他の“アイドルもの”と作劇上の大きな違いはなくて、筋立ても、舞台設定もそこまで差はないんですけど、千歳という変化球で勝負したということですね。なので、うちの7色の魔球がちょっと……大暴投になるか、ストライクを取れるかは、実際に投げてみないとわからないなという感じでした。

 

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▲プロデューサーのおごりで高級焼肉を食べてご満悦。そして、「こんな絵じゃ、演技できない」と文句も素直にいう。実に渡氏らしい魅力にあふれたヒロインでした!!

 

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2017年3月27日(月)

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