2010年5月アーカイブ

明日から6月。

いつのまにか――

夏が来るんだな。

海晴姉の予報によると、
今年の梅雨は遅い――
みたいだけど。

本当だといいな?

ああ――

こんなことをいうと
また、海晴姉が怒るかな?

「私の予報が信用できないって
 いうわけ――?」

とかなんとか言って。

フフ。

でも――

やっぱり梅雨入りって――
私には結構、
切実な問題なんだ。

梅雨になって――

雨の日が続くと。

外で運動することが
できなくなるのはもちろん、

体育館や道場で運動していても、
なんとなく――

いつも身体が湿っているような
気持ちがして――

気分が悪くなる。

オマエは――
そんなことはないか?

蛍に言わせると――

そんな時には
梅干しを一粒食べると、
疲労回復して気分が良くなる
っていうことらしいけど。

私は――梅干しが苦手だし。

もしオマエが梅干しが得意なら――

オマエが一粒梅干しを食べて。

その元気を――
私に分けて――

くれたらいいのに、な。

お化けや怪物などというものは――

実証的にも、
確率的にも。

この地球上に
存在する可能性は――

ほとんど
ありません。

ネス湖のネッシー、
ルーマニアのドラキュラ、
ヒマラヤのイエティ、
ハイチのゾンビ――

どれも人類の空想上の
産物といえます。

科学的に確認された
物証はこれまで
ついになく――

実際に見ることのできる可能性は
限りなくゼロ。

ですから――

我が家にお化けが出現する確率も、
限りなくゼロ――です。

まして――
昨日みながおもしろがって
騒いでいたように、
妹のあさひは――

ちっちゃなかわいい
モンスター、

などでは
ありません。

少々ヨダレの多い、
ただの赤ん坊です。

だいたい――

あれは私達の妹です。

遺伝的な内容が極端に
私達と違うということは
考えにくいことです。

遺伝――

……

そう。

私達姉妹のDNAは
キミのDNAとも、
少なくとも半分程度は――

同じはずですから。

キミは、モンスターでは
ないですね?

フフ――

もしキミがモンスターだったら
おもしろかったのに。

良い研究材料として――
私が隅々まで調べていたことでしょう。

あ、これは――冗談です。

フフフ

 

ひっ――

ひっ――

ひぃ~~んっ!!!!

おばけ、
こわいよぅ――

こわくてこわくて――

うわぁあああああん!!

……

おなかいたい……

さくら、
おばけ、
だいだいだいだい――

だいきらい……

だって、おばけは
さくらを食べちゃうんだもの――

でも、ほんとうは
ちっちゃな女の子を
食べちゃうのなんて

とってもとってもとっても
いけないことなんだもの。

なのに、さくらを食べるなんて――

おばけはとってもいけないの。

お兄ちゃんは――

おばけ、へいき?

もうおっきいから――
食べられないの?

そしたら――

さくらのために
おばけをやっつけてくれる?

おばけ――
つかまえちゃう?

うわぁ――

すごい、お兄ちゃん――

とってもとってもとってもとっても――

かっこいいの

大好き!

さくらを食べちゃう
おばけをつかまえて――

ぺちゃんこのちゃに
にしちゃうんだ――

あばっばばばばぉ―――!!
うんば――
うんばばばばばばばば――!!!!!!
ぉおっば!
うんば!
おぅっぱ

最近――

不眠気味。

あんまり――
よく眠れないの。

きっとこれは――
最近のこの、うっとうしい
湿気のせいかしら?

もう梅雨が来るんだとしたら――

うんざり。

私、雨に濡れるのは嫌いなの。
傘をさすのは面倒くさいし――
レインコートはかっこわるいし。

だいたいちゃんと傘をさしたって、
鞄やスカートのすそや髪の毛や、
いつもどこかしらが――

半端に濡れるものだし。

ああ――もう!

中途半端は大嫌い!!
どうせ濡れるなら
ずぶ濡れの方がまだマシよ!

そうだわ。

今度雨が降った日には――

下僕が傘をさしてくれればいいのよ。

男性用の大きな傘なら、
きっと私、濡れないですむわ。

――あ。

今もしかして、何か期待した?

バッカじゃないの――

もちろん――下僕は私の後ろから
私の上に傘を差して歩くのよ?

いかにも下僕らしくて素敵でしょう?

安心して。

私は心優しい主人だから、
下僕がレインコートを着ることくらいは
許してあげるから

ウフフッ――まさか、
断るつもりじゃないでしょうね?

ああ――使えないオトコね!

やっぱり、こんなくだらない
下僕なんかが一緒にこの家に住んでるから
私が不眠なんかになるのかも。

やんなっちゃう!

だから――もちろん。

決して――

私の不眠は、星花や夕凪が、
最近怪談話に凝ってるせい
なんかじゃないんだから――

おかしいと思ったんだよネ。

だって――

駅前の喜正堂の
はちみつパンは――

みんな大好きダカラ、
あまってることなんて
ほとんどないし――

それにたしか――
先週の金曜日のオヤツがちょうど
はちみつパンだったんだモン。

だから――
キッチンのカウンターに
はちみつパンのハンブンに切ったのが
置いてあるのを見たときは――

アレレ?

また今日もはちみつパン
買ってきたのかな?

モシカシテ、また
霙おねーちゃんのリクエスト?
それとも――もしかして
安売りとかシテタのかナ?

蛍おねーちゃんっテバ、
なんてったって、
安売り好きだモンネ!!

なんて思って――

ラッキー

さっすがコウウンの女神
立夏ちゃん!

放課後のオヤツに
いっただきダイっ♪
あ~~ん!!

って――ミルクと一緒に
食べようと思ったら!

あれ?

アレレレレレレ――!?

はちみつパンにみなれない
ちっちゃな黒いテンテンが

ツブツブツブツブって――

これって、黒ごま?

と思ったら――

クンクンクン――

ややっ!

こ、コレはましゃか――

「あっ! 立夏ちゃん、
 そのはちみつパン、
 もう古くなってしまったから
 捨てようかと思ってたのなんだけど――
 大丈夫? 変な味しなかった?
 この温度に湿気で――
 カビてないか心配したんだけど――」

その時ちょうど蛍おねーちゃんが
帰ってきて――

……

さっすが立夏の視力、2.0!!

もうすぐ梅雨のカビの季節――
これからはオニーチャンの食べ物も
チェックして味見あげるからネ♪

にじこは――

おくち、
あーん!

が、おじょうずさんっ♪

見てみてみて~!

ほら!

あ~~ん

おっきなお口、
あいたでしょ?

お口のいっちばん
おくまで見える?

べー

えへへへっ♪

あーんしたら、
ベロもでちゃった!

でもね、でもね――
にじこはやっぱり
世界でいっちばんの
あーんじょうずさんなの

だって――

今日ね、

はいしゃさんにも
ほめられたんだもん!

ウフフッ

「にじちゃん、
 えらいね
  あーんがとっても
 じょうずだね!」

って――

うふふふふっ――

いい子いい子して
くれたのよ

はい、じゃあ――

こんどはお兄ちゃんのばん。

にじこせんせいが、
お兄ちゃんのはが
ピカピカどうか――
みてあげますっ!

はい、あーんして?

お兄ちゃんは――
にじこみたいに、
あーんが上手に
できるかしら?

うふふ――

 

遠足が雨で流れるなんて――

本当に。

どんな小さな宇宙の塵よりも
些細なことだと思うのだが――

どうやら。

頭の中が三国志とマホウで
いっぱいの小学校3・4年生には――

一大事らしいな。

フフ――

ほほえましいことだ。

2人とも今日は夕飯の前に
お菓子のやけ食いをして、

メインメニューの
コロッケが1つづつしか
食べられなくて
あえいでいたけれど――

春風も蛍もなんだか
怒るに怒れないで
いるようだったな?

いつもだったら、
食べ物を粗末にするなと
無理にでも食べさせる
ところだが――

まあ、仕方がない。

いくらなんでも、
お楽しみの春の遠足の行き先が――

フィールドアスレチックにかわって、
歴史科学館になるなんて――

吹雪以外には喜びようのない
出来事だものな。

にしても――

意外と星花のヤツは――

雨女なんじゃないのか?

たしか前にもてるてる坊主を
作っていたような――

――あ。

それとも、もしかしたら
ああ見えて湿気とはいっさい
縁がなさそうな夕凪の方が――

……

フフ。

そうだ。

オマエ――こういう時の
長男の大事な役目を知っているか?

それはもちろん――仕方ないから、
来週の週末あたりみんなをつれて
アスレチックにでも行くことだ。

ほら、さっさと誘ってこい?

2人とも喜ぶぞ。

今日は久しぶりの雨模様――

お庭の木や芝や
お花さんたちは
みんな――

なんだかしっとり
嬉しそうに見えるけど――

でも。

星花はちょっぴり
ドキドキのハラハラです。

だって――

明日の星花たちは、
春の遠足なのに――

大丈夫かなぁ?

これじゃあやっぱり
明日のお天気は雨、
かもしれない――

お兄ちゃん、星花は
とっても心配です。

今年の遠足は――
みんなでバスに乗って
フィールドアスレチックに
行く予定になっていて、
そういうの大好きな星花は、
とぉっても、楽しみに
してたんだけどなぁ――

もし雨になったら
行き先変更になるんです。

その行き先は――

歴史科学館見学。

うわぁーん!

がっかりすぎです。

星花、アスレチックの
山のてっぺんで――
ロープタワーに登るの、
楽しみにしてたのに。

そこで、星花とお兄ちゃんの
天下統一を叫ぶつもりだったのに――

本当にもう――がっくし、です。

だって、アスレチックと博物館じゃあ
違いすぎるよね――

……

やっぱり――観月ちゃんに頼んで
おはらいしてもらうしかないかな。

とにかく星花はこれから精一杯、
てるてる坊主作り、がんばります!!

お兄ちゃんも応援して下さい!

ああ――

今日は暑かったわね!

まったくもう――

本当になんなの?

幼稚園の園服が
コロモガエで夏服に
なったとたんに――

この天気。

この前までは季節外れの
寒さだったかと思えば――

週末からは、
カンカン照り
なんだもん!!

これじゃあ、ちょっと、
天気良すぎよね――

もう!

太陽のヤツってば。

そりゃあ――
いいかげんにこの
ユウウツな気候にも
飽きちゃって――

この若くてカワイイぴちぴちの
素敵なマリー様に会いたく
なっちゃう気持ちは――

まあ、わからなくもないけど

でもちょっといきなり
ジリジリしすぎ。

まだそんなにタイサクも
してなかったのに――

プリプリ、つるすべの
このマリー様のお肌が
うっかり、日焼けなんて
しちゃうじゃないの――

フンッ!

許さないんだから。

そういえば、6月からは
そろそろプールも始まるのよね。

あーあ、油断してたわ!

幼稚園のプールは子どもっぽくて、
おひざまでしかないから
ばしゃばしゃ遊ぶのは楽しいんだけど――
ものすごく陽に焼けるの。

そうだわ!

フェルゼン、
特別に許可するから――
プールの時はマリーの後ろで
パラソルの持ち役をしたらどう?

ごほうびは――そうね。
幼稚園で出されるおやつを
わけてあげるわ。

とても欲しいでしょう――

ヤクルトとラムネと
お星様のおせんべいよ?

フフ。

 

今日の夕ご飯のおかずは――

ししっ

しししししししし――

エヘッ♪

なんと――

か・ら・あ・げ!!
だよ。

じゅーじゅー、
しゅわしゅわ♪

ステキな音に
香ばしい匂いが
たまらない――

おしょうゆのタレの
たーっぷりしみた、
にんにくたっぷり
サクサクころもの
ジューシーからあげ!!

きゃ――っ!

今日は、ユーナは、
張り切るぞぉ~っっ!

何と言っても、
からあげは夕凪の、

ダイダイダイダイ――
ダイダイダイダイ――

ダイッ!!!!

好物なんだも~んっ

そのまま食べるのもおいしいし、
大根おろしといっしょにユズポンで
食べるのももちろんおいしいし――

あ、知ってた?
ご飯にのっけて食べるのも
おいしんだよ?

あとはね――

夕凪のおすすめの食べ方は、
広げたレタスにからあげを
なぁーんとゴージャスに2個!
のせちゃって――
ごはんをちょっぴりと
もみのりを添えたら、
その上に、ぐるぐるぐるぐる~♪ と
マヨとケチャップをたーっぷりかけて、
レタスでまきまき――
はい、ぱくりっ

うわー最高――もう、
めっちゃおいし――!!!

――んだけど、

実はこれ、一口で食べるのが
とーっても難しいんだよね。

いっつもほっぺたがものすごく
ふくらんで上手く噛めなくなる上に、
お姉ちゃん達にはリスみたいって
笑われちゃうの。

あ、でも――絶対絶対!!!
お兄ちゃんもやってみてね!

ホント、スゴイおいしいんだから

あんまりおいしくて――きっと
夕凪のマホウだって思うかも!

しし

今日のからあげ争奪戦の敵は――
やっぱし、立夏お姉ちゃんだよ!

1人当たりからあげ5個だとして――

全部で100個のからあげ!

夕凪10個は食べたいな――

やっぱり、蛍お姉ちゃんに今から、
たくさん揚げてねって頼むしかないかな――

 

新しい――
エプロンを買ったの

ウフフフフフフフッ

うーれしっ♪

フリルがいっぱい
ついていて――

うすいピンク色を
しているの。

まるで――

春風の王子様への
この胸のときめきを――

表しているみたいに

ウフフフッ――

本当に――

いったい、どこで――

知られてしまったのかしら?

春風がこーんなに――

王子様にピンク色な
気持ちだっていうこと――

――きゅぅううん

ほらっ、ね

見て見て見て~!

ポケットの形もこーんなに

は、ぁ、とっ

――ね?

春風の一生にたった1人の
大事な大事な王子様――

こんなピンクのかわいい
エプロンに身を包んだ
春風を見たら――

ちょっぴり。

ドキッと――

したりしませんか?

春風は、全然――
かまわないんですよ?

そういうの

かえって――
待ってたりしてるの、

王子様――
早く気がついてくれないかしら?

きゅんっ

きししししし

お~
ば~
け~
だ~
ぞ~!

きゃーあははははははっ

おにいちゃん、こわい?

とーってもとーっても、

こわいこわい?

しし

そら――

ちっちゃなおばけちゃん!

こわーいこわーい、
しーつおばけ!

けけけけ、け!

しーつおばけのそらが
きーちゃあったよっ♪

よるねないこは
だれだー!

わるいこのおにいちゃんを
とってたべちゃうぞ~!

――ばくっ!

ばくばくばくばくっ!!!

ししししし

あーあ、

おにいちゃん
たべちゃった!

そらのおなか、

ぱんぱかぱーんっ♪

しししししし

そらがたべたら――

おにいちゃんも
おばけちゃん!

いっしょにぐぅぐぅ――

はらぺこおばけちゃん!

だれかもっとたべにいく?

そらといっしょに、
おねえちゃんも
たべちゃうぞー!

おー!!

春の盛りの間に――
あちこちの道ばたに
大きな花を咲かせていた、
真っ黄色のたんぽぽの花が。

今やみな丸々と真っ白く、
大きな綿ぼうしになって――

青空や虹子やさくらや――
小さな妹たちが毎日喜んで
遊んでいます。

まだ暖かくなりきらない
この春のうちにも。

いよいよ種まきの季節がやってきました。

学校では夏に向けて
低学年による朝顔の
種まきがありましたし――。

そして庭のタンポポのおかげで、
この家の中には、
あの子たちが吹き飛ばした
小さなタンポポの綿毛が
いっぱい舞い込んできて――

ほら。

気づくと、こんなふうに――
私の髪の毛に1つ、
こっそりと隠れるように
くっついていたりします。

だから家の近くで綿毛を吹くのは
やめた方が良いといったのに。

種子は、自力での
移動手段植を持たない植物が――
生存範囲を広げる手段として
獲得した貴重な散布体です。

そしてよくたとえられる受精卵、
というよりは――どちらかというと
もう赤ちゃんに近い生き物です。

それがこんな風に――

生存域を広げるはずもない
屋内などに人為的に
まかれてしまうのは――

まったくの――ロス。
エネルギーの無駄と
いうことになりますから。

それなのにいくら言っても
あの子達は止めなくて――。

それにだいたい私はこのような
隙間に入り込む小さな物に
弱いのに――

……

種子を見ると思います。

有性生殖の産物である
この小さな生き物にはやはり――
お父さんとお母さんがいるのだな、と。

おしべとめしべがくっついて――

フフフ。

もしも人間が種子で産まれて
くることができたなら、

私とキミは――

この同じたんぽぽの綿ぼうしの住人
ということになったのかもしれませんね――

 

わかってる。

ローカル線は今、
どこも――とっても、
大変だって事。

本数も減る一方だし、
車両だってたいがい都心の
旧型車両の再利用だし。

あの有名になった
銚子電鉄だって、
三陸鉄道だって――

名前が売れたのは――
結局、おせんべいのせい。

赤字解消のために
作られて人気になった
おせんべい――

最初はね、思ったの。
あの健気なデハ800系には
何の罪もないのに、
そんな恥をかかせるようなことして!

って――
腹が立ったわ。

でも――

考えてみれば、イイコトなのよね。

そりゃあ、もちろん
おせんべいぐらいのことで
赤字が全部消えて
無くなるわけじゃないけど、
でも――

私達の応援したい気持ちが
ちゃんと電車にも伝わるって事が――

良いことだと思うの。

だから――

ね。

あなた、700万円、持ってない?

あったら、何も言わずに出して。

昨日のニュース、見たでしょう?

困っている人――
っていうか――

困っている電車がいたら!
助けようって思うのは
普通のことでしょう?

そうよ、人間として
それをしなくなったら、
お終いだって――

あなただって、そう思わない?

ね。

700万円あったら、
いすみ線の運転手になって
あの菜の花畑を走る、
かわいらしいムーミン列車の
運転手になれるのよ?

――きゅん

 

よく晴れた
連休も終わり――

久々のおしめりで――
庭の木々もますます
勢いを増してきたようじゃ。

強まる陽射しに、
ふと気づけば――
ふとした庭の茂みに、
日々伸びてゆく木々の陰。

その面積が次第に
その大きさを広げていき、
またその濃さもいっそう深めて――

やがて来る――
乾いた真夏を前に
木々が大いにその力を
発揮しているかのようじゃ。

庭や裏山の
そこここに
むんむんと――
草木の伸びる
気配が満ちて。

青く生々しい
緑の匂いがする。

まったく――

緑萌ゆる季節、とは
よく言ったものじゃ!

兄じゃよ――

兄じゃも、
この陽気に――

身も心も
萌えておるか?

わらわはもう――

ずいぶん萌えておる

5月の5日のこどもの日、
みんなで計ったせいくらべでは――

先月より1センチも
身長が伸びておったぞ?

フフフ――

小さき子どもは
背の伸びること、
5月の若木のごとし。

わらわの体もこの季節に
緑萌えてぐんぐんと
伸びておるのやもしれぬの。

――して。

結局、夕凪姉と星花姉の
背比べ勝負は一体
どうなったのか――

楽しみじゃの

 

なんだか――
ふと。

少し――

さみしい――

気持がする。

……

なんて――思ってしまうのは。

やっぱり――
連休の間、ずっと――
家族旅行をしていた
せいなのかな?

ずっとずっと――
みんな一緒に。

伊豆の浜遊びに遊覧船、
大きな吊り橋や、
シャボテン公園、
川辺の鄙びた温泉に
テディベア博物館――

すごく――楽しかったし
すぐまた早く行きたいって思う――

そして、今度こそ
オマエと――

……

なんて。

うぅん!

やっぱりきっと――
このさびしい気持ちは――

もしかしらた、久しぶりの
この雨のせいかもしれない。

雨が降るとジョギングに
行くことができなくて。

なんだかいつも――
とても物足りない気持ちがするから。

うん、きっとそうだ。

フフッ。

だから――

そう、こんな時――
この物足りない気持ちを埋めるには――
これしかない。

それは、もちろん――

ぷろれすだ!
プ・ロ・レ・ス!!

オマエ――覚悟はいいか!?

いくぞぉっ☆

まったく。

いかにも――

半端よね?

いったい――
何だって言うのよ。

この連休の狭間の
たった2日の――

いかにも
中途半端な――

ただの平日。

世間はすっかり
連休モードのまんまだし、
テレビは浮かれたイベントの
ニュースでいっぱい。

それなのに――
まるで当たり前みたいに
学校に行かなくちゃいけなくて。

メンドクサって思いながら
学校に行けば――
なんとなくザワザワ。

どことなく浮わついた感じで
どうにも腰の据わらない、
中途半端な雰囲気の――

落ち着かない教室――。

ああ――スッキリしない!!
まったくマヌケにも程があるわ。

もう、ハッピーマンデーとか
秋のゴールデンウィークとか
いろいろ言ってるくらいなら、
いっそのことズバッと。

5月の連休は毎年――
29日から5日直後の日曜日まで
ぜーんぶお休みっ!
って――
決めちゃえばいいのに。

ねぇ?

下僕もそう思わない?

私、ハッキリしないのは嫌いなの。

だいたい、日曜までお休みだったら
旅行だってもっと長く日程が取れたハズだし
そうしたら妹たちに独占されないで、
もう少しは私も……と――

……

ああ――疲れた。
なんか今日はいつもの倍、
疲れた気がするわ。

この年になって今さら
家族旅行なんてどうでもいいけど!
まったく――脳が休みだと
思っているところを働かされると
よけいに疲れるのよね!

……

ホラ!

なにぼさっとしてるのよ?

気が利かないわね――
私がこんなに疲れたって
言ってるんだから、
「肩を揉んであげようか?」
くらいさらっと言ったら?

ばーか☆