今日のオヤツは――
カリッといい匂い。
金色に焼けたピッカピカの――
マドレーヌ。
あーあ。
どうせ、マドレーヌを作るのなら――
材料はほとんど変わらないんだし、
マリーの好きなクグロフにしてくれたって
良かったのに。
――と、思ったけど。
でも。
マリーはそんなこと、
言わない、
――の。
だって――
作ってくれた人に悪いじゃない?
ええ、そうよ![]()
およそ――人の上に立つモノは。
どちらでもいいようなことで、
人を責めてはいけないのです――って。
この前、園長先生がマリーにだけ
特別に教えてくれたんだもの![]()
クグロフだってマドレーヌだって
春風お姉ちゃまや蛍お姉ちゃまが作ってくれた
おいしいオヤツには違いがないんだし――
ウフフッ![]()
マリーってば、レディでしょう?
オヤツを見ながら思い出したの。
そういえば、マドレーヌのご本にも――
「いつもおぎょうぎよくいるために」
世界中の女の子にとって大切な、
いろんなことが書いてあったなって。
あれはマリーの大好きな本よ。
女王陛下にお茶に招かれたときの正しい挨拶の仕方、とか。
だれかをいじめるのなんてほんとにかっこわるくて、
ぜんぜんおもしろくなくて、ザンコクなこと、とか。
いろんな正しい決まりが書いてあるの。
幼稚園では教えてもらえないような、
本当のフランスの貴婦人になるための決まりが、ね。
そう。あとは、どんなおくりものだって、
それがたとえあんまりほしくなかったものでも、
すでに七つも持っているモノでも、
必ずお礼を言うこと、とか――。
マリーはこれからどんどん大きくなって――
世界一正しいレディ・マリーになるの![]()
フェルゼンも、もちろん――
気高い女性が好きでしょう?
フフフ――よくてよ、
楽しみにしていて![]()
マリーの世界一気高い魂は、
永遠に私のフェルゼンのものなんだから――
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作/公野櫻子
イラスト/みぶなつき
日記イラスト/霧賀ユキ
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あらかじめご了承ください。




真璃が素敵なレディになる様子、ず〜っと見てるからね!
俺が素敵なフェルゼンになるための秘訣も、こっそり教えてね。
僕は正直なところ、マドレーヌの方が好きかなあ。
小さい頃から食べていた分、馴染みが深いのかも――
ああもちろんクグロフも大好きだよ!
はあ、マリーは相変わらず素敵過ぎる……
僕が幼稚園児の時なんて、こんなにいい子じゃなかったよー。
そしてそんなマリーにフェルゼンのものなんて言ってもらえるなんて――
僕もきちんと釣り合ったジェントルマンにならないと、だね。
よーし頑張るぞ!
マリーがずっと俺のものだなんて――
こんなレディを独り占めできるなんて俺は幸せ者だ。
俺もマリーみたいな気高い女性…いや
俺がマリーと一緒にいて、マリーが悪く言われるような男にならないように精進しないとな。
これからも末長くよろしくね、マリー
人の上に立つ者は
どちらでもいいことに
人を責めない、か――
いい言葉だね。
気高い魂を私に預けてくださるなんて
ああ、なんと身に余る光栄……
ふふっ俺もしっかりしなきゃね。
オレの今日のおやつは暑かったから「しろくま」だったぜ
季節を先取りってな!
ファミレスなんかで何を頼むかかなーり悩むオレにとっては耳が痛いね
どっちでもよくてもどっちも欲しいのが人間ってもんだ
米も食いたいけど麺も食いたい、でも半チャンライスだとどっちも不満足って事があるだろ?
しかも悩んでる途中で全く違うもんが食いたくなったりしてな
神様ヘルプミー!
(ゼンブタノメバイイノジャ!
サンキュー神様!
へえ、何か難しい本を読んでるんだな
てか、あんまり幼稚園児が読んで楽しい内容じゃあないよう
ふむう、礼儀作法も大事だがそれにばっかり捕らわれて形式ばった人間になっちゃいけねえぜ?
勿論マリーさんはアントワネットの様な素敵なレディーになれる筈だ
そしてフェルゼンは…気が狂って果てに河にポイか、いやまさかな―――
マ、マリー…!!
うう…なんて立派なんだマリー…!!
ちょっとおしっこ漏れちゃった…
マリー様、フェルゼンは一生あなたにお仕えします!!
でも俺はいじめられるの好きだし
好きな子をいじめるのも好きなんだ…
ザンコクなお兄ちゃんなのかな…
でもそこに愛が伴っていれば
それもまた良しなの。
お兄ちゃんの大好きな本に書いてあるの♥
なんかマリーと似てるね♥
だからマリー♥
たまにはお兄ちゃんをいじめてくーださい♥♥♥
マドレーヌ・・・マドレーヌ・・・マドレーヌってどんなんだっけ?
福島銘菓・・・はまま○ぉる・・・オレンジジャムはマーマレード・・・う~ん
あ!そうだ!あの半分になったアーモンドみたいな形のやつか!
そうだそうだ・・・思い出した
おお!偉い偉い!その通りだマリー!
社会ってのはおっかねぇとこでな、ろくでなしが一度地位を持つと
バカみたいなことで部下とかをいじめたりするんだこれが
下の立場からのし上がってきた人間には2タイプある
自分が上司とか先輩にかつて理不尽なことを言われたり
してそれを自分もそれをやってみようと繰り返す人間と、自分はそういうのは良くないとやらない人間
どっちがいい人間かは分かるな?
それと、上の立場に立つのは結構!目標・・・いや野望があるのはいいことだ
だがなマリー・・・下積みがない人間は成功しないし人の上に立てる器になれん!
なぜか、それは下積みで地盤を固めてないからそういう気遣いとかができん
他人に嫌われるのは簡単だ、嫌がらせしたり、ぶん殴っちまえば簡単に嫌われる・・・
だが多くの人間に好かれるのは努力が必要だ
自分がされて嬉しいことをするだけじゃダメだ、その人が何をされたら喜んでくれるかということを考えなくては
俺も弟弟子、後輩が多くいるが、そういうヤツラに威張ったりとか嫌なことしたりとかってのは絶対にしない
慕われる人間になるにはそういった人々にも気遣いができないとな
ま、ちょっと難しい話だったかもしれんが上に立つってのはそう簡単なモンじゃないってこった
他人の倍の努力が必要だ・・・できるかマリーは?(ポンッ
うんうん、そうだな、行儀がいいのはいい事だ
行儀悪い女の子は大嫌いだ、こんなこと言うのもなんだけどよ、女なら行儀の一つや二つできないとな
品行方正って言葉があるが、行儀のいいキチンとできる子って事だ、これができる子はみんなに好かれるな
いじめかぁ・・・あんまこういう話をするのって男らしくないが
昔・・・そう小学生の頃、いじめがあってな、俺はいじめられてるこに何もできなかった
いじめられて泣いてる子を助けられなかった・・・あの頃の俺は今と違ってよわっちかった
俺が強い人間だったら助けてあげられたのに・・・って今でもたまに考えちゃうよ
いじめってのはくだらねぇな、立派なレディの条件と同じだが強く男らしい男の中の男になるためにはいじめは絶対にしてはならないことだ
見てて気分悪いしな、俺はそういうカラッっとしねぇのが大嫌いだ
今は昔より何倍も何倍も強くなれた、だから今はいじめをやめさせられる
あの頃・・・俺が弱かった頃できなかった事を今はやってやるんだ
それができる男ってモンよ!
ま、俺はマリーが今みたいにおりこうさんでいてくれるなら
嫌いになったりしないさ
それに・・・立派なレディにはかっこよくて男らしいナイトが似合うだろ?
アーハッハッハッハッハッハッハ!
もうマリーは今の時点で立派なレディだよ
マリーに相応しいフェルゼンになるんだって誓ったのに
マリーがどんどん成長していって追いつくのが大変だ
俺も気高い男性になるしかないなこれは!
おお、マリーはえらいな
そう
すききらいなんてせず
妹たちにもやさしく
だけどときにはきびしく
ちゃーんとマリーはできてるかな?
お、できてるか
さすがだね
きっとステキな
とーってもステキなレディになるね
僕も負けてられないな
ステキなマリーに見合うような
ステキなフェルゼンにならなきゃね
本当のフランスの貴人になれるような
ご本はないかしら…
なるほど。
だからマリーはおぎょうぎがいいんだ
にしても参考になるよ
やっぱりマリーだけおぎょうぎがよくて俺がお行儀が悪かったら話にならないだろ?
というわけで今日から俺もがんばる
ところでクグロフってどんなおやつなんだい
俺見たこと無いんだよねー
人の上に立つ――か。
帝王学を学んでいるのだな、マリー。
マナーは、本や環境で学ばないと習得できないからな。
貴女はきっと良きレディになれるわ。
俺も良きジェントルマンになれる様――
「いつもおぎょうぎよくいるために」を読ませてくださいな♥
そういえば有名な「パンがなければ」のセリフのお菓子ってクグロフのことだそうだね
でもうちのマリーはこんなにいい子に育ってます
マリーも観月もユキもうちの小さい子たちは色々とすごいから
みんなそうなんじゃないかと誤解しちゃいそうだけど
ホタや氷柱が幼稚園のころもこんなにすごかったのかなあ…吹雪はまあ想像つくんだけど
にしてもその本を見せてくれたのは園長先生なのか…
うーん一度会ってみたいような
僕も貴族たるふるまいみたいなものを伝授してもらいたいな…
おおなんと気高い妹なのだろう
マリーから見習うところがあるなぁ
マリーの成長が楽しみだよ。
立派な貴婦人になるな絶対!
さすがはマリー。
既にクイーンの貫禄を感じる。
園長先生の言葉や
本に書かれていることをちゃんと覚えた上で
それを実生活で心がけ
そして更なる成長を志すとは……。
そこんじょそこらの
ちょっとばかし教養があるだけの人間とはわけが違う
本当に素晴らしいレディだと思うよ。
フェルゼンとして恥ずかしくない人間になるには
俺も相当の努力が必要みたいだね。
ううむ……俺もマナーについての勉強をしてみよう。
しかしマリーに贈り物をするときは
本当に喜んでもらえるのかどうかちょっと心配だな。
要らないものを貰ってもお礼を言うってことは
もちろん必要なことだし
そういう精神は本当に素晴らしいものだけど
俺に対してだけは
不平不満を言ってくれたって良いんだよ、マリー。
俺はどっちかというとマドレーヌの方が好きかなあ。
けどわがまま言わないマリーは立派なレディだね!
だから次はクグロフ作ってもらえるように春風さんとホタに
俺もお願いしてみるよ。
そうだ、マリーがおっきくなったら、
マリーが作ったクグロフも食べてみたいな。
春風さんやホタとも違う、マリーの味なんだろうな…
ほんと、マリーがいるから俺もしっかりしなきゃって気になるんだよな。
マリーの気高い魂のために、俺ももっと立派になるからね!
今日の風林火山第10話「晴信謀反」いよいよ第1部の佳境に入ってきたな。
つに、信虎追放を決意した板垣、そして重臣である飯富と甘利に追放のことを告げるのであった、そして駿河にも何もせず5年間気ままに生きていた勘助の耳にも武田の動きが伝わるのであった。
しかし、信虎は未だに信濃進行をやめず、疲れきった農民などを気にせず信濃への侵略をやめなのであった、晴信は以前と同じく前線には出させず、後方にいるのであったがしかし晴信ちゃくちゃくと信虎追放の準備をしているのであった。
そして信濃侵略により武田の同盟者である村上の軍勢が真田に迫ってきた、そして真田の家臣たちはみな村上と討ち死にを覚悟しているのであったが、真田はそれをさせず、どこの領地でも行い皆生きてくれとさとしそして真田の領地は奪われ家臣たちもみなそれぞれ散らばることになってしまった・・・そして真田も逃れようとしたとき一人の男が前を立ちふさがったのであるそれこそ、信濃侵略を耳にして駆けつけた勘助であった勘助は真田の領地を無くしたことを詫びるのであったが真田は勘助のことは責めず共に逃げようと誘うのだが勘助は信虎のことを残しているために一緒に行くことはできないのであった、そして幸隆と勘助はまた別れるのであったがしかし数年がまた再会を果たすのである今度は敵同士として・・・・・
ついに駿河から信虎追放の書状が晴信の元へ届き、本格的に信虎追放がはじまったのであった、そして偽の書状を受け取った信虎は駿河へそして甲斐に戻ることは無いとも知らずに・・・
ついに晴信は信虎追放を弟の信繁、信繁の守役諸角、そして郡内の領主である小山田に話すのであった・・・
いよいよ来週第11話「信虎追放」実は兄が風林火山全50話の中でこの信虎追放が1番好きかもしれないのだ、でも風林火山まだはじまったばかりこれによって第1部は完になったがこれからも一緒に見ていこうではないか。
ちなみにこの名前は11話の話が好きなために決めたのは内緒だぞ?
今日のおやつ、マドレーヌとてもおいしかったな。どうしたマリー?何か不服でもあるのか?
お、マリー急にどうしたのかの?何だかお姉さんみたいになってきたではないか。ほぉ、今日幼稚園でそのようなことを、うむ食べ物は食べるときは作ってくれた人に感謝しないといけないからな。食べるときに手を合わせるだろう?あれはな、作ってくれた人、食材を作ってくれた人々に感謝を込めるために手を合わせるのだぞ。
ああ、たしかにマリーは日に日に女の魅力というものが身に付いてきていると思うぞ、これであと小学生に進学してくれればいいのだが・・・いや何でもないぞこっちの話じゃ。
そうか、女性を磨くためにそのような本を読んでいるのか、マリーえらいぞ。
そうか、マリーならきっと大きくなったときには姉妹の誰にも負けない女になっているのかもしれないな。
まぁ、兄は女はとくに好みというものはないが、マリーが気高い女性になりたいのであれば兄はそれでもいいと思っているぞ。
なら、兄もマリーをエスコートできるように男を磨かなくてはいけないな。
そうだね
譲れない事はちゃんと意地を張らなきゃダメだけど、譲れる事で争うなんてつまらない事
マリーも立派なレディーの育ってきているんだね
うん、折角作ってくれたんだからね。立派なレディだ。
また今度、頼んでみたらどうかな。
いい本だね。礼儀正しく行儀よく、大切な事だ。
マリーはこれからもっと立派になるだろうね。
僕も一緒にいて恥ずかしくないようにならないと。
おおっ!?マリー、偉いぞっ!…でも文句言いたかったんだw
そうだね。春風やホタの言う事をよく聞いて、
たくさん本を読んで立派なレディになったマリーが早くみたいな♪
園長先生はマリーに良い事を教えてくれたね。
クグロフってなんだ?
ベルを鳴らすとヨダレを垂らす犬か?
どんなんか知らないけど今度機会があったら買ってみよう。
人に言われないと新しい味をなかなか試さないタイプだから。
それにしても幼稚園児の内から器がでかいよマリー。
マリーが女王様になった時、仕える人達は幸せだな。
俺もこういう上司が欲しい…
ごちそうさまでした!
ん~おいしかったね。マドレーヌ。
あの硬軟らかいなんとも言えない食感が好きで好きで、
焼き菓子の中じゃダントツ好物。
――好物がいっぱいあるって?
ふふ、霙姉さんには負けるけど、
お兄ちゃんも甘い物は大概”好物”だよ。
姉さんの作ってくれたおやつは特に!
すごいや。やっぱりマリーは、実にレディだ。
マリーならその御本に書いてあることの
意味もしっかり理解して、行動を伴う、
もっと素敵なレディに成長するに違いないよ。
僕が知らない本当の貴婦人。
それがどんなものか、レディ・マリーに
教えてもらうのを楽しみにしてるね。
…お兄ちゃんも、ただのフェルゼンに満足
していられないな!
ふふ、真璃は偉いなあ。
ちゃんと礼節を知っているんだね。
レディ・マリーか――――
うん、真璃が今のままちゃんと学んで成長していったらきっと。
そう、とびっきりの貴婦人マリーになるんだろうね。
そういってもらえると僕も凄く嬉しいな。
気高いマリーの側にいられるように、僕も頑張らないとね。
いやぁマリーはほんとに良い子だなぁ。
いやぁマリーは本当に良い子なんだなぁ。
感謝の気持ちを忘れちゃいけないよね。
マリーみたいな妹がいて本当にボカァ幸せだな。
なんか泣けてきたよ。
気高いことは良いことだよ
それを人はね、人徳って言うんだよ
マリーもその気持ちをを大切に育ててね
そうだね、それが人の上に立つために
必要な事だと俺も思うよ。
贈り物で一番大切なことは贈る物じゃなくて、
それを送ろうと思う心、相手を思う心が
一番重要なことだ、って本で読んだな。
それを覚えてしっかり実践できる真璃は、
やっぱり大きな器の持ち主なんだね。
それを忘れなければ、きっと誰より素敵な
レディ・マリーになれるよ。
マドレーヌのご本っていうのはマリーが前に読んでた絵本のことかな?
僕は読んだ事ないけど、いろいろ大切な事が書いてあるんだね
そういうものからキチンと学べるっていうのは
マリーのすごくいいところだよ
僕の気高いお姫様
君はいまでも立派なレディーだけど
もっともっと立派なレディーになることを
僕も楽しみにしているよ
えらいえらい。
ささいなことにこだわらないのが、人の上に立つものの資格のひとつだからね。
さすが園長先生はわかってるなあ。
マリーもパーフェクトなレディーになるために、
ごほんをよんでいっぱい勉強してるんだね。ますますえらいなあ。
僕もマリーに吊りあうような立派な紳士にならないとね。
マリーはやっぱクグロフ好きなんだ
まあでもクグロフはイーストで醗酵させるし
飾りにアーモンドとか必要だしね
しかしマリーは相変わらず立派というか何と言うか・・・
というか幼稚園児にそんな事言って聞かせる園長は何者
うん
マリーならすぐにでも世界一のレディーになれるよ
でもマリーがそこまで言ってくれるなら
俺もそれに見合う人間にならにゃあなぁ・・・
大変だ
まあ、せっかく作ってくれた物に文句言うのも、な。
度量の大きいのはいいことだぞ。
………いや、すごいもんだなぁ。
貴婦人になるための学習を常に欠かさない訳だ。
…確かに、どういう事柄であれ、自分を高めるのはいい事だ。
ぜひ、世界一正しく、そして気高いレディ・マリーになっておくれ。
……っと、これは言うまでもなかったかな?
…さて、そこで問題がひとつ。
俺がそのマリーに釣り合う男たれるか、って問題がな。
…………難しそうだなぁ……
マリーはいい子だな!
その気持ちだけで、マリーは十分に素敵なレディだと思うよ。
俺はクグロフもマドレーヌも好きだけど、そういう時は
おいしいマドレーヌについては素直にありがとうと言って、
次の時はクグロフを食べたいってリクエストするかな。
そうすれば
作ってくれた人の気持ちも汲んだ上で、
自分の気持ちも伝えることができる。
レディにマナーは必須だけど、
マナーの裏側にあるものは相手への心遣い。
その気持ちがあるなら対応自体はケースバイケースだと思うよ。
まあマリーには今更なことかもしれないけれど
素敵なレディを目指すためとはいえマドレーヌだけだったらマリーもイヤでしょ?
だからどこかで気持ちを伝える必要もあると思うんだ。
相手にとってもそう。
例えば紳士を目指す俺がマリーのくれたものを常に嬉しいって、
いや実際嬉しいんだけど、何でも嬉しいとしか言わなくなったら
本当の気持ちも知りたいマリーはちょっと困るんじゃないのかな?
だから相手の気持ちを大切にすることもマナーだけど、
時には自分の気持ちを伝えることもマナーになる――
――え?
フェルゼンの考えてることなら聞かなくてもわかる?
おみそれしました、マリー様。私の魂は永遠にマリー様のものです――
小さくてもこんなに立派なレディの兄でいられる事を誇りに
思います。
立派なマリーに恥じないフェルゼンで在りつづけられる様、
日々精進致します!
まさか幼稚園の年長さんに道徳を教えてもらうとは…
このフェルゼン、本当に頭が下がります。
その気持ちを持ち続けてる限り――マリーはいつだって立派なレディだと思うよ。
『ちっちゃいこが よわむしなんて きめつけないで
ちっちゃくても つよい わたしをみて~
マドレーヌマドレーヌはにんきもの~』
これね…アニメのマドレーヌの歌詞なんだよ。
菓子だけに!!
……ごめん、すんごくつまんなかったね。
でも歌詞の通り、マリーはマドレーヌちゃんみたく強くて優しい子だね。
マリー、いい子だ。
素敵なレディになれるよう、がんばってるんだね!
霙姉さん、今日の日記にとても良い事が、述べて
あります。
マリーは偉い!
マリーはまだ小さいけど、心は本当にレディだよ。
マリーが立派なレディになれるよう、フェルゼンが見守ってるからな!
その本を読めばマリーのように高貴なフランス貴婦人に・・・
に、兄ちゃんにもちょっと読ませてくれないかな?
マリーちゃんとってもおりこうだね
あとマドレーヌの本、今度俺にも見せてね
うん。マリーは偉いね。それに、その園長先生もとても良い先生だ。相手を子供だからって侮ったりせずに、ちゃんと大切な事を教えている。
いいかいマリー。誰とは言わないが、未だに味噌餡の事を根に持ってる駄目な大人みたいな事をしてはいけないよ。
立派な心意気だ……。
いや、本当、真璃はまだ幼いが、時折、俺より年上に見えることもある。不思議なものだ。
さて、俺の好きなある語録からの引用だ「料理の味を決めるのは下準備と手際の良さ」
正に、お前は今将来の為に下準備をしている所、そして、中々の手際。流石だな。
何れ来るやもしれぬ、その日、楽しみにしている。
そうだな、作ったのがお姉ちゃんでなくても
マドレーヌは美味いんだから文句言っちゃいかん。
躾のなってない貴族なんてただ反感喰らうだけだもんな。
それにしても、また凄いもの使ってくれるんだね、幼稚園の先生も。
マリーはお菓子までオシャレな物が好きなんだなあ・・・贅沢だね。庶民な俺とは大違いだな!
お?自分の思い通りにならなくても我慢出来るんだ?マリーは偉いな!流石――人の上に立つ者の器だな!マリーの株がどんどん上がっていくな
そうだよ、春風やホタが一生懸命作ってくれた・・・お菓子なんだから・・・文句なんて言わないで・・・ちゃんと・・・食べないとな!
・・・あれ・・・?なんで・・・泣きたくなるんだ・・・?いや・・・なんでも・・・ないよ・・・
ああ、大丈夫だよ・・・妹に心配させる訳にはいかないからね。そうだな、マリーは仕草が優雅だから、きっと立派なレディーになるよ!
気高い女が好み、か――そう・・・かもね