2008年11月20日アーカイブ

先日は――
心配をかけたの。

これ、このとおり――
もうすっかり本復じゃ

まだ少しだけ――
カサブタが残っておるが――
これもじきにはげて落ちるそうじゃ。

なにやら――
名残惜しいの。

兄じゃは――
疫神というものを――
知っておるかの?

わらわには――
見える。

顔の真っ黒な――
病いの神じゃ。

流行病いの時には
病いの神が近くに来ておる。

疫神の手に触れられると――
その者は病いに倒れる。

わらわは気づかずに――
幼稚園でその風に当たってしもうて――。

しかしの――
気がついたのじゃ。

此度の病いの疫神はなぜか――
兄じゃを恐れておった。

兄じゃがおるこの家から
早く去りたかったが故に――
わらわの病いも軽くてすんだように
思うのじゃ。

兄じゃ――
これ、この通り――
礼を申すぞ

ああ――
それにしても、
はがれかかっている
このカサブタがかゆいのぅ!

今日は兄じゃと一緒に風呂に入って――
そっとはがしてもらうのじゃ