19人の姉妹たちが、ほぼ毎日日記を更新していきます
私の記憶に――
間違いがないのであれば。
確か、あの絵は――
……
やはり――
気になります。
もちろん、私はまだチラリと見ただけですし、
あのように潔癖な麗姉がそんなことをするはずがないとは――
分かっています。
けれど、あの絵は――。
麗姉は何か提出の際に
間違ってしまったのでしょうか?
ああ――
夏の間は――暑さのせいか、
とかく頭の中が霞がかったように
ぼんやりとしがちで――
私も自分のメモリーに
自信が持てないことが多々あります。
きっと――
そのせいかもしれない、ただの、
錯覚――
……
ただ。
やはり見覚えがあるのです。
確か――
夏休みの間に見かけた
あれは――
とあるよく晴れた夏の日の午後。
青空とマリーがリビングで一緒になって描いていた
明るい色のカラフルな空の城のクレヨン画――。
そしてその場にいたのは麗姉と誰か黒っぽい人影。
そしておそらく誰からも気づかれずに、
ソファの後ろで1人で本を読んでいた私――。
私からはよく見えない場所にいた麗姉と黒っぽい人影は、
たしか髪が短くて――
その人が何かを言ったとたん、
麗姉が突然何か怒り出して、
部屋を出て行ったような――
そして残された甘い香り――
……
ああ、やはりどうも――
あの時の記憶が曖昧です。
私はあの時何をしていたのでしょうか。
なぜこの後の様子が記憶から
抜け落ちているのでしょうか?
時計の針を巻き戻して
私の記憶を見ることが出来れば――。
「夏休みの電車絵画コンクール」でもらった賞品は
運転士用鉄道時計だったそうです。
私はこのことを誰かに聞いてみても良いのでしょうか?
キミは――
どう思いますか?
コメント(56)
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作/公野櫻子
イラスト/みぶなつき
日記イラスト/霧賀ユキ
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あらかじめご了承ください。



麗は入賞したのか!よかったよかった。
それは置いといて吹雪さん?
何をみたのかな?ちょっとだけでいいから記憶を覗いてくれないかい?
なんて、これこそ時計を戻すって感じだね。
すんごく気になるよぉぉぉ。
そうだなぁ…霙姉さんに聞いてみるとか―――。
麗が僕に対して起こるのは日常茶飯事だしね…うーん。
気になるきになる。
黒っぽい人影――
髪は短い――
甘い香り――
一応、心当たりはあるけど…
事情が分からない以上、僕も何とも言えないなあ。
とりあえず、本人に確認してみるよ。
また吹雪が何かを見てたー!?
いやでもなんでプロレスの時は記憶をなくしてくれてなかったのか…
霙姉さんに今度コツを聞いておくか…
にしても運転士用鉄道時計って結構高いものだよねえ…
まあ麗が潔癖には違いないけど
都合が悪くなると物忘れがひどくなるという前科もあるしね…
そうそう小雨とのデートは楽しかったなあ
今度の連休は吹雪とデートしようか?誕生日もあることだしね
麗の絵が入賞したようだのう。わざわざ電車に乗って見に行った甲斐があったものじゃ。とにかく麗の絵はとてもすばらしい絵だったぞ、小雨と記念に写真を撮ってしまったものだ。
吹雪の言っている、夏の出来事それはきっと儂かもしれぬ。たしかあの日はマリーと青空が絵を描いていてその横に麗も絵を描いていてな、それで儂が麗に「何の絵を描いているのだ?」と聞いたら麗が「あなたに関係ないでしょ!」って怒られてしまったものだ。まさかその絵が電車の絵画コンクールの絵だとは思ってもいなかったぞ。
まぁ、今日は麗に祝福と行こうではないか今から麗のところに行くが吹雪もどうじゃ?
それもあるんだが兄にとっては嬉しいことがあるんだいよいよスーパーロボット大戦Zが10日を切ったゼッエエエエエエエト!25日が楽しみじゃ。なあ吹雪?
ん?吹雪は興味ないか・・・
おお…!
おおお…!!
麗は入賞したのか!
良かった…努力が実って本当に良かった…!!
きっと今頃全裸になって大喜びしてるだろうな、ふふ♪
それはそうと…
むう…夏休みの間にそんなことが…
麗に話しかけてた黒い人ってもしかして…
やれやれ、麗は海晴姉さん以外にも冷やかされていたのかな。
吹雪、あんまりこのことはおおっぴらに言わない方がいいよ。
麗は絵心について気にしてるみたいだし、ね。
言いふらしたりしたら麗に背中に乗られて
人間電車の刑にされちゃうかもよ?
む…待てよ…
それってすごく魅力的じゃないか!?
ああ、でも麗を傷つけたくない…
でも麗にガタンゴトンされたい…
どうすれば…!!
うん
うん…?
週末小雨と二人でこっそりみ…
いや、何でも無いよ、うん、えーと、その
そうだよね、さっき僕も麗の絵を見たんだ
そして賞品を貰えて……
麗よかったね、って話のハズだったんだけど……
吹雪、一体何を見たんだい?
麗らしくないってどういう…
それに一緒にいたって人はなんとなく
思い当たる人物がいるけれど
その人が何故そこにいて、何を言って
麗が怒ったのか…
うーん、何だかスッキリしないな
吹雪のためにも、何より麗のためにも
あと、小雨のためにも出来事の整理はしたいけど
麗を傷つけたり家の中で晒し者にしたりは
できないいし、したくないからね。
吹雪だって麗のこと信じてるよな?
その甘い匂いのする人に聞けば
話は分かってくるかも知れないけど
なんだか裏で色々探り回ること自体が
麗を信じてない行為に思えて……
全貌を知りたい、理解したいのは
吹雪と一緒かな。でも今はなんだか
じっと待ってたほうがいいと思うんだ
そのうち分かるよ、きっと。
信じてあげるのが家族だよね
あの絵は・・・!あの絵はなんなんだ吹雪ぃぃぃ!
むぅ・・・思い出せないか
思い出せー思い出すんだ吹雪ぃ〜〜〜!!!
吹雪は段々思い出すぅ・・・段々記憶がよみがえるぅ・・・
どうだ?なんか思い出したか!?
ふむ、つまりその日は、マリーと青空が絵を描いていて、その横に麗と謎の人物Xがいたわけか・・・
なるほど、なるほど・・・黒っぽい・・・ねぇ
俺も黒っぽい服が好きだし、髪も黒いし、夏場で肌も焼けてて黒いが、俺はそんな記憶ないから除外
うちに黒人の家族はいないし・・・となると
それ以外で黒っぽい、さらに甘い匂いを漂わせてる人物といえば・・・謎の人物Xはあの人しかいないな!
吹雪の記憶を紐解く鍵はその人にありだな!
麗も時計貰えて嬉しかったろう、これで電車のように時間に正確な子になったりしてな
よし!吹雪、さっそく例の現場にいた人物に聞き込みをしよう!
フッフッフ・・・なに、Xが誰なのかはついて来れば分かるさ!
そうだな、考えても分からないなら
誰かに聞くのが一番早いよね。
で、俺に聞いているのか。
俺もまだ良く分からないんだよね。
だから当人に聞くのがいいんだろうけれど。
ただまあ、慎重に誰か別の人に聞くべきかな。
記憶が曖昧じゃ他に方法もないよねえ。
やっぱり暑かったから、吹雪の記憶から抜け落ちてるのかな。
何にせよ聞いてみないと進展しないかな。
でも聞くのは少し待って、覚えてる事から推理してみるのもいいかもね。
うーん、正直吹雪の話ではなにがなんだかさっぱり……
黒い影っていうのは誰か大体察しがつくから、
その人に訊いてみようか。
とにかく、麗が入賞したのは間違いないんだよね?
後でよかったねって褒めてあげないと。
運転士用鉄道時計とは、麗はまた結構良いものをもらったものだね。
まぁその様子だとかなり喜んでいるようだし……当たり前か。
夏の盛りの頃は吹雪辛そうだったからね。
記憶が抜け落ちるようなことも――あまり頻繁だと大変だけれど――あったのかもしれない。
こういうときは当事者に聞いてみるのがセオリーだけれど、麗に聞くのは導火線に火を点けかねない。
ここはもう一人の当事者。
短髪黒髪、甘い匂いのその人に聞けば良いんじゃないかな――
ああ、麗入選してて良かったよ。
小雨と見に行って良かった。
みんなが言ってたわりには麗の絵うまかったな。
……
髪が短い黒い人っていったらそりゃあ…
…いや、あんまみんなに言わないほうがいいかな?
なんかきな臭くなってきたな。
俺のほうで探るから、青空とマリーがピレネーの城を描いてた時に誰がどうしてどうなったか調べておくよ。
さて交渉用どら焼きどら焼き…
ふーむ大きな謎だ
鍵となるのは
その髪が短くて黒い人影だろうな
うーん全くわからない…
ってんなわけあるか!霙姉さんだソレ!間違い無いよ!
っていうか間違えようが無いよ!
甘い香りってアンコでしょ!?
ん?ああ景品貰えたんだね良かった良かった
まあ確かに気になるし一緒に聞いてみようか?
面白いことになる予感がするよ
じゃあ善は急げだ、さっそく聞いて回ろう
麗が絵画コンクールで賞品もらえてよかったなあ。
吹雪が何か引っかかることがあるのなら、一応麗には内緒にして聞いてみればいいと思うけど、
黒っぽくて髪の短い……
霙姉さんに聞けばなにかわかるかな?
誰かに――って
兄ちゃんは「誰か」に入らないのかい?
な、なんてね。冗談だよ、冗談。
まだ暑いから少し混乱してるのかな
お風呂上がったら団扇で扇いであげるから、入ってらっしゃい。
おいおい吹雪、大丈夫か?
いくら記憶が明瞭じゃないからって試そうとかするなよ?
トレパネーションは日本じゃ違法になる民間療法だからな。
それ以前にお前が頭に穴開けるとか見たくないぞ俺は。
にしても……うーん、その記憶がもし本当なら……
まあいいや、真偽はさておきちょっと気になるしな。
髪の短い黒っぽい人影、か。
一応聞いてみるかなぁ……霙姉さんに。
吹雪も一緒に来るか?
どうせならこの一軒の顛末と一緒に、
その時の空白の記憶も探してみようじゃないか。
……とりあえず、俺以外の人には内緒な。
不確かな情報でみんなを混乱させてもいけないからさ。
最近涼しくなってきて少し過ごしやすくなったね。
うんまあそんな挨拶みたいなのはさておき、麗の絵が入賞したね!
うんうん、麗もがんばってたみたいだから、よかった!
みんなでお祝いしてあげよう。
で、えーと、何かあったの?
あの絵が…?
むむむ、いまいちはっきりとしないね。
吹雪には珍しいな。
忘れているってことはそんな大したことがなかったとも考えられるけど。
でもそれだけ気になってるんだし――
よし、麗をあんまり刺激しないように二人でこっそり調べてみる?
フフフ、吹雪探偵とその助手みたいで素敵だね。
おっとあんまり、調子のっちゃだめだね。
さてまずは聞き込みからだよ。
青空とマリーのところに行ってみようか!
うーむ、単純に入選してめでたしめでたしで終わるわけではないのか。
何も問題は無いと思って小雨と一緒に喜んだんだけど。
吹雪にはどこか納得できないところがあるということなのかな。
とりあえずその髪の短い人物に会って話を聞いてみるのが一番だね。
うーん・・・吹雪の記憶だけじゃ断片的すぎて俺もよくわからないな。
黒っぽい髪の短い人・・・やっぱりあのひとかな?
そういや麗の絵は入賞してたみたいだね。
よかったよかった。
とりあえず麗が入賞したのは喜ぶべきことだね。…でも、僕としてはこれ以上麗の絵についてあれこれ言うのは止めた方がいいと思うけどね。いろいろ絵のことでからかわれてたみたいだし、ため込む子だから後々大変だし…。
ん〜…、それでも納得できないなら調べてみようか。吹雪の言ったことからすると霙姉さんが怪しいのは明白だね。とりあえずその辺りからあたっていくのがいいんじゃないかな。
髪が短くて麗が怒る相手なんて
俺以外にいないんだろうけど――
吹雪の言い回しは何でもないような事を難しく感じさせるね。
俺もよく覚えてないけど
麗本人に聞いても普通に答えてくれんじゃないかなぁ…
それにしても――
入賞出来たのは愛の力?
どうしたんだい、吹雪?何か気になることでも?
麗が提出の際に間違う絵って……あの駅の夏休みの電車絵画コンクールの絵のことか?
……たしかに、一緒に見に行った時の小雨の様子というか反応が変だな、とは思ったけど。
青空と真璃かぁ。あの二人というか、青空の絵はある種の才能だと思うな。あ、話かずれたね。
……って、髪の短い黒っぽい人って家には霙姉しかいないとおもうんだよ、吹雪。
んー……「オマエよりも青空達の方が絵が上手いかもな」とか言ったのかなあ霙姉。
吹雪は夏に弱いからね。仕方ないよ。……気にはなるだろうけど、あまり気に病まないように。いいね?
賞品が賞品だけに、手段を選ばなくなった、っていう可能性はゼロじゃないんだよなあ。
この場合考えられるのは……青空の絵を麗名義で出した、って可能性になるのか。
しかし、小雨は麗が必死に絵を書いているところを確認しているわけだし……小雨に直接聞いた方がいいかな、こりゃ。
もしそうなら道義的には叱るべきだけど……夢中になるものがある身としては分からなくもないんだよなあ、その必死さ。
あと鈍器で頭を殴打されたわけじゃないのにトレパネーションなんて駄目だよ吹雪。
オカルト的な効果があるってのも大法螺か脳圧変異による妄想だろうしね。
うーん・・・
うーん・・・誰かに聞いてみるか
うむ、わからん!
吹雪が気になるのは仕方ないと思うけど、世の中には知らないほうがいいってこともあるんだよ
今ここで麗の絵がどうかしたって言ってもいらない混乱を招くだけかもしれないし
麗が潔癖だってわかってるなら信じるほうがいいんじゃないかな
要は細かいことは気にするなってことさ!
それよりその空いたメモリーを楽しい記憶で埋める作業のほうが大事だと俺は思うね!
え、変?わ、わかってるよそんなことは…
そんな事があったのか。まー、別に焦って思い出さなくてもいいと思うよ。時間をかけて、ゆっくりと思い出そうよ。もしなんなら、ぼくもずっと側にいるから。なんにしても、難しく考えなくてもいいと思うよ。
それよりも、麗ちゃん、入賞おめでとう。あれだけ、頑張ったんだから、当然だよね。もしよかったら、あの絵を描いていた時の話も聞かせてもらえると、とても、うれしいんだけどな。
まあー、きっと、照れて顔を真っ赤にして、何も話してくれないんだろうね。でも、麗ちゃんのうれしそうな顔を見ているだけで、こっちも自分のことの様に喜べるからいいけどね。でも、一回くらいは、麗ちゃんが、自分の描いた絵を、喜びながら、みんなに見せているところを見てみたいかな。
とにかく、麗ちゃん、入賞おめでとう。
答えはもう出てるんじゃないか?思ったとおりにすればいいし、それはきっと間違いじゃない。
トレパネーションっていうと、頭蓋骨にこうグリグリとやって穴を開けて何やらする民間療法のことかい?
それとも、なるほど!ザ・ワールドに出てた…それはトランプマンだったな!えっ、誰だソレって?
ちょっとググってみたがフブキさんが産まれるとっくの前に番組が終わってやがった…ふふ、何だか急に歳をとった気分になって来たぜ…
おお、あの絵が入賞してたのかよ、そいつは良かったぜ
ここだけの話オレも出展してたんだが、あなたの絵は前衛過ぎて我々の理解するところではありませんって言われたんだが、下手なら下手ってはっきり言ってくれよ!一瞬オレってばピカソの生まれ変わりじゃね?って思ちまっただろ!あれはナツメウナギじゃなくて伊勢志摩ライナーのつもりだったんだよ!!
フブキさんよ、世の中聞かない方が良い事もあるんだぜ、だがどうしても聞きたいってんならミハルさんと一緒に聞いてみるのがいいかもな
んんん?
するとあの絵はマリーと青空の描いた絵なのかい?
だとしたらいったいどこで入れ替わったんだろう?
その黒っぽい人影というのは霙姉さんだろうか?
うーん
ややこしくなってきたぞ
なにはともあれ麗は腕時計もらえてよかったかな?
黒っぽくて髪が短くて甘い匂いといったら霙姉さんじゃないかなー。
きっと「麗、オマエのその絵は・・・もの凄く終末的だな」とかなんとか言ったんじゃない?
でも入選していて良かったよ。これで何もなかったら、部屋でスネてそうだし。
私の記憶が 確かならば――
その時はコタツクーラーをしている霙姉さんに
アイスどら焼きを買ってこいと御遣いを頼まれていたはずだ――。
やはり夏の暑さは吹雪には厳し過ぎたようだね。
私のネッククーラーやアイスノンでもっと冷やしてあげれば良かったね。
トレパネーションなんて物騒なこと言わないで?
吹雪は私の大事な家族。 愛の力で正常にして見せますわ笙・
しかしその吹雪の記憶があいまいでも確かならば――
まず「黒っぽい人影 髪が短い 甘い香り」この3つに当てはまる人物
それは――霙姉さん――あの人に間違いありません。
青空とマリーの絵を見て「麗より上手だな」とか言って麗を怒らせて
ちょっと責任を感じた霙姉さんは青空とマリーの絵を
麗の名前で絵画コンクールに応募してしまった――。
吹雪も知っているとなると 家族には麗が「夏休みの電車絵画コンクール」
に応募する事は バレバレだったのだね。
勿論 霙姉さんも知っていた。 だから応募したんだ。
麗の絵では落選する…そう思った上での配慮だったのでしょう。
だがこれはおそらく麗のプライドがかなり傷付くやり方ですよ。
明日はおそらく大変な事になりますわね――――。
悪魔で私の解釈ですので事実はもっと優しい事を祈ります。
誰かに聞くべきか?ですか。 やはり霙姉さんには確認を取るべきですわね。
私も一緒に行きましょう 吹雪。 真実の確認へ――――。
無事入賞して、賞品も貰えて――
めでたしめでたし。
・・・とは、すんなりといかせてくれないのかなぁ。
さて――どうしたもんかね?
まぁ、吹雪は夏には弱いからな――
ボーッとして、記憶があやふやなのもしゃーないか。
ま、聞いてみればいいんじゃないか?
気になるんだったらさ。
俺も――ちょっといろいろ、気になるからな。
もし聞きに行くんなら、一緒に行くか。
そうか。麗は運転士用の時計を貰ったのか。喜んでるだろうな。
やっぱり想いは伝わる物だね。
で。麗と誰が喧嘩してたって!?
悪いけど吹雪、時間を戻さなくてもいいけど…ゆっくりと。
でも確実に思い出して欲しい。場合によっては僕が仲介しなくちゃいけないから。
無理させるようで悪いけど…頼むよ吹雪。
おーい、吹雪。頭冷やせー。
とりあえず、題名分からないんで調べたら恐ろしいモンひきあてちゃったじゃねぇか。
ま、落ち着いて、落ち着いて。
黒くて短い髪っていったら…まぁ、俺か霙姉ぇだろな。
でも、俺は見た覚えないから霙姉ぇだと思うけど。
しかし絵が…ふむ…なるほどねぇ。
まぁ、気になるのなら聞いてみたらどーだ?
でも、麗には聞くなよ。
たぶん、今スゴい喜んでるけど、あいつその事聴いたらへそまげるかもしれないから。
ま、霙姉ぇにでも聞いてみるか?
とりあえずナイショにしといて。
詳しいことは吹雪ちゃんに教えてあげるから…
あらうれしや!
副賞の鉄道時計は小学生氏では購入できるような金額ではないので大事にするよう願うや切。
さて、口論の原因は麗氏がオヤ31系客車を描いていたのを、「おやおや鉄道車両を描くのは良いがトゲトゲがあるのはいかがなものか」と姉に言われたので「オヤ31系にトゲがあるのは当然である」と苦言を呈したのではないかと推測する。
ていうか、吹雪も絵見に行ったんだね
黒っぽいのは多分みぞねーだろうけど…
うーん、でもどういう事だろう?
青空とマリーが描いた絵と
麗が描いた絵が似てるって事?
……とりあえずこの事は吹雪の胸に仕舞っておいてくれるかな
僕からみぞねーに聞いてみるからさ
吹雪へ
結論からいえば、「他の人に話さずに霙姉に事情聴取に行こうか?」じゃな。
麗が入賞したとは予想外、もとい、まったくもってめでたくて何より。そういえば運転士用鉄道時計といえば、「銀河鉄道999」30周年記念鉄道時計発売の話を聞いた時は、いろいろ考えるものだと…おっと。
――小雨とのデートも楽しくて、素晴らしき週末だったな……、とはいかないようだな。
夏の間といえば、吹雪、気絶しているのか寝ているのか、まるであくがれたようにシステムダウンしておった所を何回か目にしたぞや。猫が涼所を求めるように、日のささぬ廊下で倒れておったときは、面白かったので別の部屋に連れて行ったこともあった。
今年の夏は暑かったからのう、吹雪においてはシステムダウンもやむなしといったところだの。
あれだけ暑ければ、吹雪でなくとも朦朧とするであろ。まして、この家には、今はクーラーがないからの。
吹雪は死んだわけではないから、科学警察研究所・法医第九研究室に脳を持ち込んで見てもらう訳にもいかぬ。ま、第九も架空の部署じゃしな。
思い出せるだけ詳細に思い出すしかあるまい。
そして、髪が短くて黒っぽいシルエットになり、甘い香りを漂わせそうな人物といったら、霙姉ではなかろうか?
蛍が新機軸のコスプレをしていた、とかいうのでなければな。
――黒衣の蛍。それはそれでなかなか。ふむ……
家の中を、忙しげに飛び回っている蛍も、その件について何か目撃しているやもしれぬな。
そこまで視野に入れて、まずは当事者の霙姉に事情を問いただしに行こうか。
――麗か?
ん、彼女も当事者だがな、さきほど鬼気を漂わせながら廊下を歩いているのを見た。
何やら恐ろしげな有様だったので、幾分クールダウンしたところを見計らって、必要なら事情を問おうではないか。
では、吹雪よ。まいろうかの。
ああ、吾の部屋の机の引き出しに秘蔵の栗饅頭がある。
霙姉の舌をすべらかにするために、それを持って来やれ。
よかったね麗ちゃんの絵が入選できて、
その上運転士専用の腕時計の賞品も貰えたようで。
僕も入選したかったけどいつか選ばれるかな・・・?
ところで吹雪ちゃん、
青空ちゃんと真璃ちゃんが仲良く絵を描いていますが
とても楽しくて明るく夢のある感じの絵だと思ってます。
・・・・・・っと他に訊ねたいことがあったな・・・
麗ちゃんが隣の人とコンクールの絵のことで話をしていたようですが、
いったい誰だったんだろう・・・・・・・・・?
どっかで見たようなそうでないのか、
吹雪ちゃんなにか心当りはないですか。
霙姉さんにも話してもいいし。
吹雪ちゃん今のことで悩んで疲れてたら
無理せずにゆっくり休んでください、
秋晴れだけどまだまだ暑さが残ってるから。
う〜ん、心当たりが無きにしもあらず……。
そういえば麗に何か言ったような気もする…。
けど、駄目だ。どうも思い出せ無い……吹雪じゃないけど頭が霞がかった感じだ。
とりあえず、誰かに聞いてみても良いんじゃないか?
おっ、鉄道時計かー
これってなかなか渋いしけっこういいものなんだよねー
正直、僕も欲しいくらいだなぁ
この賞品は麗も嬉しいんじゃないかなぁ
しかし──
吹雪の言うその出来事は
一体何が…
僕にも記憶がないってことは、僕はそれを見てなかったんだろうなぁ
その場にいたのは、霙姉さん?かな?
実は僕だったりして
明日のでも聞いてみるかなぁ
忘れたことは思い出さなくてもいいよね。
精密機械でも結構簡単にトラブル起こすもんね。
それにしても人間も忘れっぽい生き物なんだね。
俺も昔のことはよく思い出せないよ。
1000年前とかほんと何をしてかなんて聞かれても困るもん。
ちなみに昨日のことも思い出せないな。うん。
麗が何か言われて怒る人って俺以外にあんまり心当たりないんだよな。
俺は吹雪のことを信じてるよ。
まあ、こうして尋ねてくる時点で十中八九、
吹雪の中でまず確信があるんだろうと思うよ。
でも残り一二割と吹雪の気持ちがそれを認めたくない、と。
こないだのシュレディンガーの猫の話じゃないけれど、
観測者である吹雪が気持ちにふたをし続けている限り、
それは吹雪の中で確定しない事象であり続ける、ってことだろうね。
だけど今回の俺の答えは単純だぞ。
量子力学や哲学の話ならいざしらず、
中に居る猫が大切な家族ってなら話は別だ。
――とっとと箱開けて抱きしめてやれ。
ま、あの猫はへそ曲げると大変だからな。
俺はとりあえず霙姉に話を聞いてくるからさ。
問題なければそれでよし、全力で麗を褒められるのがベストだ。
そうでない時でも……吹雪が悲しむような事態には絶対にしない。
だから、気持ちに整理がついたら吹雪の話をもう一度俺に聞かせて。
本当の話だったとしても、言葉は時々とんでもない一人歩きをしたりするから、
正直、吹雪にも自信が無い状態でこんな事言うのはあまりオススメしない。
――こないだの『プロレス』ならまだしも、な?
麗、入賞したんだな、よかったよかった。……いや、今初めて知ったぞ? そもそも、俺あいつがコンクールに応募してるなんて知らなかったしな。……ホントだぞ?
――んでだ。吹雪の話聞くと、またちーっと厄介な話みたいだよなー。麗と話してたって相手は、まあ何となく想像つくが……聞いてみてもはぐらかされそうだし。麗本人に聞くのが手っ取り早いんだろうが、それも難しいしな。
最初に比べりゃだいぶ角が取れたとは思うが、それでも俺のこと苦手みたいだし。
まあ、構えずにゆっくりやろうや。
――それにしても、小雨ちゃんと見に行った時には、そんな違和感なかったんだけどな……
……あ、いや、間違ってもこっそり見に行ったりしてないからな。マジで。
麗が隠したいならそっとしておいてあげたほうがいいのかな
吹雪はどう思う?
僕はがんばったねって頭なでてあげたいんだけど
嫌がるかな?
吹雪ならどうしてほしいかな
吹雪――絵にいったい何があったんだい…
なんか気になるけど、ともあれ麗コンクール入賞おめでとう
運転士用鉄道時計なんてかなり良さそうな賞品だね
よく知らない自分でも欲しくなってくるよ
それにしても…記憶力が高そうな吹雪もそういったことで悩むんだね
なんか新しい発見が出来て嬉しいよ
そういう時は…そうだな、あえて不確定なまま推理したり想像してみるのもおもしろいんじゃないかな?
ただ「こういうことがあった」よりもそのことについていろいろ考えて見たほうが気づくこともあるかもしれないしね
…やっぱりちゃんとした答えが気になる?
なら、霙姉にでも聞いてみたらどうかな
過去視までは出来るか知らないけど、あの人ならある程度確かな答えを出してくれるだろう
吹雪ちゃんはいつもオイシイ場面に出くわすね。
ま、どうせ短髪=霙さんってオチなんじゃないの?
記憶が抜け落ちてるのは霙さんの宇宙デンパビームでもくらったんでしょ。
今度こそ完璧に記憶を消されないように、
この話は他言無用にしといたほうがいいよ。
そういえば青空や虹子たちのお絵かきは良くみるけど、
吹雪の絵ってまだ見たことなかったかも。
今度是非見せて欲しいなあ。
一緒にお絵かきってのも楽しいかもしれないね。
――先週末に麗の絵をこっそり見に行ったとき、
一緒に行った小雨が少し変だなって顔をしていたけど、
吹雪の話でその理由がわかったよ。
やっぱり何かの手違いがあったのかな?
麗自身も混乱しているかもしれないし、
吹雪も良く覚えてないとなると、やっぱり
その人影に話を聞くのが一番だよね…。
今日はまだあんこの香りが漂っていないけど――
さて、どこにいるのかな?
★後志神威です。
吹雪ちゃん、日記ありがとう。
誕生日前だけど…
さて、先日の麗ちゃんの一件だね…
に、しても…麗ちゃんの隠密的な行動…
でも、結果は…良好だったようでね。
吹雪ちゃんが見た光景はきっと…
きっと…
まあ、人の記憶なんて永遠に残るものもあれば、さっきのことすら忘れてしまうこともある…
貴重な体験も時が流れると実に曖昧模糊な記憶としてメモリーされて、記憶を辿るきっかけとなる…
吹雪ちゃん…記憶の奥底にその絵はどのように映ったのかな?
それでは、また。
入賞したんやなそうかそうか
マジですかい吹雪さん!麗の絵が入賞だって!?
やったーー!!
あれだけ頑張って努力したんだからね――うんうん。
いやー良かった良かった。
ほえ?小雨姉と駅に行ったのでは?――だって?
いやね…実は俺も結果怖くて見れなかったの!
意外と臆病な性格なもんで…ははは。
だから駅までは行ったんだけど…そこからは小雨にお願いしてもらったって感じだったのですよ。
では本題に入ろうか。
話をまとめると…
入賞した麗の絵のタッチとマリーや青空の書いた空飛ぶお城の絵のが似ていた
ってことかな?
うーん…
実際俺は麗の絵を見てないから何とも判断が出来ないなぁ。
本当は俺も麗の絵は見たことあるのかも知れないし――
吹雪と同じで俺も記憶が曖昧になったりすることが結構あるんだよねぇ…
う、うん!それは歳のせいとかボケとかじゃなく、夏の暑さのせいだよね!?
あはは…ちょっとホッとした。
なんだか話を聞いてくうちに、俺もなんだか気になってきたぞ。
やっぱり、その甘い匂いを発する黒髪でおかっぱの人に直接尋ねてみるのが一番かもね!
そんじゃ…吹雪探偵、霙姉さんの所へ行ってみようか?
麗すげーなーって思ってたけど、あれ麗のじゃなかったのか?
流石に本人が摩り替えたとは俺も思いたくない。
果たして、あれは誰の絵でどういった経緯で違う絵になったのか…。
その黒い影ってのが気になるな、誰なんだろう?
取り合えず家で短髪なのは、霙姉さん・俺・蛍・夕凪・吹雪・さくら・青空だけど
まず吹雪と麗が絵を描いてた事自体知らなかった俺、別に絵を描いてた青空は除外されるから
他の4人に聞いてみるか。初めは霙姉さんかな、あの人服も髪も黒いから
そう見えた可能性が一番高いし。けど、記憶が曖昧である以上断定も出来ないんだよね。
間違っても麗自身を問い詰めたりしないように。
んん?
短い髪の黒い人…霙ネエか?
あの人ギャグなのかマジなのか分からん時があるからなぁ
麗みたいな性格の子をからかわなきゃいいのに。
それとも、あの人麗が投げ出した絵を補完してくれたのかなぁ…
まぁ、今となってはどうなのか分からんな。ともかく何も分からん俺たちは素直に麗の入賞祝おうか。
…夏休みの頃の話かい?
まあ麗が絵を描いてたのがその時期だったって話だからな。
………う〜ん…
とりあえずその人影は俺ではない、ってことだけは確かだな。
青空とマリーが絵を描いてたってのは聞いてたが、
その場に居合わせてた、って訳じゃないしな。
まあ聞く分にはいいだろうけども、麗に直接ってのは……
多分、何となくだけど避けた方がいい気もするぞ。
今年の夏も暑かったけど吹雪ちゃんは大丈夫だったか?
麗ちゃんが絵を描いていたのは間違いないよ、麗ちゃんは夏休みの最後に「夏休みの電車絵画コンクール」に絵を出すためにずっと部屋でがんばっていたらしいよ。
麗ちゃんは毎日絵をがんばっていたのは知らなかったけど、あの日絵が上手になったなと思ったからそう言ったら怒り出した、麗ちゃんはおにいちゃんにほめられると必ずツンツンする…。
今回のコンクールで絵を描いて絵を描くのが好きになったかな?次に小さい子たちが絵を描くとき麗ちゃんが参加してくれるとうれしいな、楽しくなると思う。
週末に小雨ちゃんと駅に絵を見に行ったときはすごく緊張したよ、観測者がふたを開けない限り事実とは確定しないというのがこんなに緊張するものとは…、麗ちゃんの絵が入賞したのはすごいことだな、入賞を祝いたいよ。
運転士用鉄道時計か、電車の運転席で見たことがあるよ、少し興味がある時計だった。
働く電車が好きな麗ちゃんにとって運転士の仕事に使う時計をもらうことはすごくうれしいことだと思うよ。
吹雪ちゃんがこの夏倒れなくてよかったと思うが、暑さで記憶がなくなるというのは心配だ。
その日の出来事を知りたい?吹雪ちゃんの知りたいという気持ちはいつもすごく大きいからな、普段本で何かを調べている姿はかわいいし、その日のことをおにいちゃんも一緒に聞きにいきたいな、その日のことを知っていると思われる絵を描くことが好きな小さい子たちに聞きに行こうか。
クールダウンをしよう。アハたいけんだ
麗、よかったなぁ…。
ボクとしては、見守っていようかなと。
まぁ、もう聞いてみてもいいんじゃないかな。
いやぁよかった、よかった。麗、嬉しいだろうなぁ!
うーむ…
だれかに聞いてみるのはいいが、麗に直接聞くのは正直やめた方がいいな…
まあ、俺も気になるから、ちょっち調べてみるかな。