19人の姉妹たちが、ほぼ毎日日記を更新していきます
今日は本当は――
……
ユキの番だったの。
でも、ユキが。
どうしても――書いてって。
涙をためて頼むから――
私が一応書いておく。
本当は――下僕にあてたメッセージなんか
書いてる場合じゃないんだけど。
でも――ユキが言うから。
仕方ないじゃない?
ユキは――「お兄ちゃん」のための日記に
白いページができちゃうのがどうしても嫌なんだって。
きっと気にして心配させちゃうからって――
もう――
ユキのばか!
そんなこと――気にしなくていいのに。
こんなちょっとくらい踏んづけても気がつかなそうな下僕が――
そんなコトぐらいで傷つくはずがないじゃないの――
そうでしょ?
ユキは本当は自分が熱を出したのも
言わないでくれって言ってたけど――
それこそ。
なんか違うって私は思うわ。
下僕だけど――本当に何の役にも立たない愚かな下僕だけど――
ユキの大好きな「お兄ちゃん」なんでしょ?
それくらい――知る権利があると私は思う。
でも、まあ、安心して。
夕べは39度超えてたけど、午後からは――7度台に下がって
だいぶん落ち着いてるから。
熱が高かったせいか今は少し疲れて寝てるみたいだけど――
もし後で時間あったらのぞいてやって。
ほら、病気の時って昼間寝過ぎちゃって
夜眠れなかったりすることって
よくあるじゃない?
ユキも夜は――こわいみたい。
きっといろいろ――考えちゃうのね。
……
アナタが行ったら
きっと――
喜ぶから――。
コメント(69)
カレンダー
作/公野櫻子
イラスト/みぶなつき
日記イラスト/霧賀ユキ
※掲載されたコメントは、電撃G'smagazine、単行本および当HP内の企画ページなどに転載される場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ユキ...早く良くなると良いね
大丈夫!明日にはきっと元気になってるよ!
大変だったんだね
綿雪おだいじにね
本当に綿雪は優しいな
台風のかけらも近づいてることだし
綿雪の傍にいてあげようかな?
お話相手というよりは僕が先に寝ちゃいそうなんだけどね
―――ありがとう氷柱
俺はこのときが来るのが不安だった。
いま、今すぐにでもユキのところへ行きたい
ユキかわいいよ
ユキ・・・
そんな家族なんだからさ…もっとこう…
いやもう良いよ今日はずっと綿雪のそばにいるからさ
氷柱も一緒にいてくれないか
うおおおおおおおお
今すぐいくぞ! 綿雪
え? 今はおそいからやめろ?
ごめん
わかった
氷柱は優しいんだね
ありがとう
そうだったんだ
ごめんね。気づいてあげられなくて。
本当にごめん。
あー、今それしか思い浮かばないや。
氷柱、後でまた綿雪のところに行くんだろう?
僕も一緒に言ってもいいかな?
綿雪を起こさないようにちゃんと静かにしてるから。
綿雪の顔見ないと、今度は僕が熱出しちゃいそうだからね。
情けないね。こんなのがお兄ちゃんだなんて。
今日も日記が書かれていないからってちょっと取り乱してたんだ。
ごめんね。僕、もっと強くなるから。
綿雪や氷柱が頼れるようなお兄ちゃんになってみせるからね。
そうだったのか…
ユキ、優しい子だね
氷柱も教えてくれてありがとう
さすがユキのお姉さん
優しいとこあるじゃない
ふふ
ああ!いたいいたい!
踏むな踏んづけるな落ち着いてってつらりひょん
ふう
ユキ、まだ起きてるんだよね
うん、ユキのとこ、行ってくるよ
ありがとう氷柱
寝ずに看病しろという事ですね?
そっか、ありがとう氷柱
ユキの心配させないようにって気持ちは嬉しいけど
具合が悪いのなら、やっぱり教えて欲しいからね
熱が下がってようで良かったよ
ユキの様子はあとで見に行く事にする
ちゃんと眠れてればいいんだけど
眠れないようなら手でも繋いであげるよ
そうだ
氷柱も一緒に行かない?
きっとその方が、ユキも喜ぶと思うよ
そんなことがあったのか・・・
早速様子を見に行ってみるよ。
つららも看病お疲れ様。
分かった、後で必ず行くよ
ありがとう、お疲れ様
うん、じゃあ一緒に綿雪の部屋に行こうか
綿雪にとっては、氷柱も「大好きなお姉ちゃん」なんだから、一緒にいてあげようね
って、最初から一緒にいてあげるつもりだったか・・・呼びに来てくれて、有難うな、氷柱
綿雪――そんなにこの日記を大事に思ってくれていたなんて。
お兄ちゃんとっても嬉しいよ、ありがとう。
氷柱もありがとう、それに熱のことも教えてくれて本当に感謝するよ。
後で見に行ってくるね。
そうだったんだ…
でもそんな風に気を使われるとお兄ちゃんとしては逆に悲しいな…
よし、今から綿雪の部屋にいこう。
氷柱も一緒にいたら綿雪はもっと喜ぶよ。
だから二人で綿雪のそばにいてそっと手を握っていてあげようよ。
何を赤くなっているんだ氷柱!
さあ明日の綿雪の笑顔のためにぃぃぃぃぃぃ!
まかせとけ!
寝ずの番で綿雪と一緒にいるよ!
何かあったのかと思ったら……そういうことだったか。
ゴメン、氷柱にも気を使わせちゃって。
ホントなら氷柱も心配で日記どころじゃないでしょ?
綿雪もそんな気を回したりしなくていいのに……でも、仕方ないかな。あの子は優しいから。
それより、綿雪の容態は安定してるってことでいいのかな。
私が行っても大丈夫……だよね。
一番大変な時に何も出来なかったけど、それで少しでも綿雪の力になれるならそばにいてあげたいし……。
後で、なんて言わずに今すぐ行くよ。
一人きりの暗い部屋で考え事なんて、私みたいに鈍い奴にとっても気分のいいもんじゃないしね。
綿雪にそんな不安なおもいはさせたくない。
あ、それからさ。
綿雪のこと、教えてくれてありがとう、氷柱。
そっか、そうだったのか
ユキ大丈夫かな・・・
氷柱はやさしいね、あとで必ずユキの部屋いくよ
ありがとう氷柱
氷柱の言うとおり僕は傷つきはしないけど、
心配はさせてほしいな。
いくら綿雪は僕に心配かけさせたくなかったとしても、
綿雪が一人で苦しんでると思うとそれは嫌だよ。
これから僕も綿雪のところに行ってみるけど、
あとは僕にまかせて、氷柱はもう寝ても大丈夫だからね
とにかくありがとう氷柱、おやすみ
うん,わかった
今からユキの様子を見に行ってくるよ
どうした?
ほら,氷柱も一緒にいこう?
な?
ななな何だって!綿雪が熱!
わかったすぐ部屋に行くよ!
日記なんかより綿雪のほうがずっと大事だって言ってやらないと
教えてくれてありがとう氷柱!
ユキは本当にいい子だな……よし、明日は一日ついて看病してやるからな!ユキの想いに少しでも報いてやらねば
そっか、綿雪が……
ありがとう氷柱、教えてくれて。
この後でちょっと様子を見に行って来るよ。
氷柱も、一緒に来るよな?
……俺もね、綿雪にはもう少し我侭になって欲しいよ。
いい子過ぎる……っていうか、周りに遠慮して
自分を抑えちゃうこと、多いから。
氷柱の事も、いつも凄く心配してるし。
せめて俺くらいには……もう少し、色々言って欲しいって。
俺はそんなに頼りないのかなぁ、って思っちゃうよ。
綿雪の我侭くらい、笑顔で聞いて上げられないと
思われてるのかなぁ。
……解ってる、あの子にそんなつもりは全然ない事だって。
でも、これは俺の口から出しちゃ行けない言葉だ。
俺から「俺は頼りない?」なんて聞いたら
余計気を使わせちゃうし。
だから……俺はもう少し、あの子の事を見てあげないと。
氷柱にはかなわないかもしれないけど、
俺は俺なりに綿雪の事を見ていてあげたい。
あの子がなんの躊躇いもなく、俺に我侭を言えるような、
そんな兄貴にならなきゃね。
取り敢えずは……綿雪が目を覚ました時、
隣にいてあげようと思うんだ。
綿雪が安心して休めるように。
その時、氷柱も一緒にいてくれれば綿雪ももっと喜ぶよ。
……自分が情けないね。もっと早く気がつくべきだったな。
いつもより遅いから何かあったのかなとは思ったんだけど……
ダメだね。うん、暗く考えても事態は変わらない。
なら、綿雪をほっとさせるために表情を柔らかくしないと。
僕は昔割と夜が遅かったから綿雪の相手には丁度いいだろうね。
それからさ、氷柱。なんというか……あまり一人で抱え込みすぎるなよ?
まだ一年もたってない「新米お兄ちゃん」だけどさ
俺は綿雪のお兄ちゃんでもあるけど、氷柱のお兄ちゃんでもあるんだからさ。
下僕の癖に生意気だって?ふふ、今はオニイチャンモードだからね、抗議は却下します。
さ、氷柱。一人でヘコもうったってそうはいかない。
一緒に来るんだ。俺は妹を誰一人特別扱いはしないよ?
そう、皆大事な家族なんだからね。
わ、綿雪が熱を出しているなんて!?
わわわ…大変だ!!
氷柱、ありがとう!教えてくれて!
今すぐ駆け付けてあげないと!
夜が怖いなら、怖くないように、一晩中抱いていてあげるよ!!
熱が移ったって構うもんか!むしろ移せ!!
じゃ、俺は行くから!!
あ…それと…
俺は踏まれてるのに気付かないんじゃなく、踏まれるのが好きだからいつも気付かないフリしてるだけだからな!
そこを勘違いしないでもらいたいね!
あと役立たずでもないぞ!
いつも氷柱の下着を手洗いしてるのは、この俺だ!!!
感謝しな!!しまぱんめ!!
そうか…ありがとう知らせてくれて。
39度もあったのか…
時間が無くても行くよ、必ず。
もう過ぎたことでどうしようも無いんだけどさ、自責の念っていうか、綿雪の体調が悪かったのに気づけなかった自分が情けないよ。まったく。
ああ―後悔してもしかたがない。その先の行動だ。
――でも綿雪には元気になったらちょっと教えておかなきゃかなぁ。
大事な家族が苦しんでるのに、それを知らずにいるっていうのがどんなに辛いのかをね。
教えてくれてありがとう氷柱
今すぐ行って来るよ
日記のために無茶しようとしてくれたのは嬉しいけど
綿雪に比べればそんなのどうでも良いんだ…
その場に居なくてごめんな綿雪・氷柱
じゃあ氷柱は休んでおいで
あとは俺がついとくよ
氷柱ありがとう、黙ったままでいられる方が辛いからね。
私にできる事があるなら手伝ってあげたいもの、少しでも綿雪の心を癒せるなら行ってくるよ。
ほんとうにありがとう
おぅ!らっしゃい!待ってたぜ・・・って・・・へ?
ううっ・・・綿雪・・・なんという健気な子だ・・・
そんなに深い思いがあるなんて兄冥利に尽きるぜぇ・・・
おいおい相変わらず酷い言い草だなぁ、まぁでもただでさえ体が丈夫じゃないんだから無理はしないで欲しい、俺のことなんかより綿雪の体のほうが心配だからな
なんと、39度・・・だいぶ危険だった見たいだな・・・俺がその時そばにいてやれれば・・・だが下がったようならとりあえずは安心かな
寝すぎて眠れないか・・・よし!ちょっくらカフェイン摂取して眠気をKOしてくる!
今日は朝まで綿雪に付きそってやるとするか・・・
綿雪も俺が行けば少しは安心してくれるかな・・・
氷柱もご苦労だったな、さぁ、もう遅いから寝るんだ
女の子があんまり夜更かししてちゃよくないぜ?
さて、俺は寝れない綿雪に本でも読んであげるとするか・・・じゃ、おやすみ氷柱、後は俺に任せておけ!
ホント――バカだな、ユキのやつ。
そんなことより・・・熱出したってほうが、数百倍心配だっつーのによ。
――あんがとな、教えてくれて。
ん、分かった。
ひとまず熱は落ち着いたってんなら、俺もちっと安心したし。
――確かに病気のときって、昼間寝ちゃって夜中に目ぇ覚めちゃったりするもんからな。
んじゃ後で、ちょろっと様子見てくら。
起きてるようなら――ま、一緒にいるだけでも心強いもんだしな。弱ってるときって。
――そんでもって、明日あたり元気になったら。
一言、ユキに言っとかないとな。
ったく、変な遠慮しやがって・・・
健気というか…
まあ、綿雪も難儀な性格だな。辛いときに甘えることができんとは。
…まあ、まだ幼稚園児だし、そこまでのしたたかさはないか。
怒るな、氷柱。皮肉っぽい言い方をしてしまったがそんな綿雪だからお前も大事に思っているのだろ?俺も同じだ。
お前の言うとおり綿雪に行ってくるよ。今日はあいつと寝ることにする。一人ぼっちってのは子供にはなかなか堪えるからな。フン、変なことはしないさ、一言二言雑談でもして、後は手でもつないでいてやるよ。
ちとポカリ買ってくるわ。見舞いするのに手ぶらってのもな。
……日記と後、綿雪のこと知らせてくれてありがとな。
じゃ、おやすみ。
ユキが・・・そうだったのか・・・昨日は本当にすまなかった。昨日はユキが熱を出したにも関わらず、兄はプラモデルのイベントに出かけたりなんかして、ただ一言言ってほしかったユキが熱を出したって、昨日は1年に1度しかないイベントだったけどそんなの来年まで我慢すればいいこと兄とってはそんなことよりも家族の方が大事に決まっているじゃないか。
氷柱、今日は本当に大変だったな、一日中ユキの世話をしてたんだね。氷柱はもう夜遅いから今日は休みなよ、あとは兄がユキのそばにいるから。なーに兄は大丈夫だ、昨日の疲れもないし1日くらい寝てなくても何とかなるさ。氷柱、昨日と今日ユキの面度見てくれてありがとうな、あとは兄がつきっきりでいるから
そうか……綿雪ちゃん……。
綿雪ちゃんが言ったことだし氷柱を責める気は無いけど、家族なんだしこういう事は日記じゃなくて直接伝えてもらいたかった――かな。
そりゃ心配させたくないという彼女の思いは痛いほどわかるけれど……
そしてそれ以上に彼女の事に気づけなかった自分が情けないよ。
「お兄ちゃん」と呼んで慕ってくれてるのに、ボクはそれに答えられていないんじゃないかって……そんな気持ちになることがある。
……そうだね。
氷柱の言う通り何の役にも立たないボクかもしれないけど――
それでも、妹を――綿雪ちゃんを――安心させてあげられるのなら、出来ることなら何だってしてあげたい。
それが兄としたってくれる妹たちに対する、せめてものお返しだと――そう思うから。
綿雪、ゆっくり休むんだよ。日記のことは気にしなくていいんだ。
綿雪が元気でいることが「お兄ちゃん」と「お姉ちゃん」にとって
一番嬉しいことなんだからね。
綿雪も水臭いな。そりゃあ綿雪が熱を出したら心配はするけど別に嫌じゃないよ。
むしろ知らない方が辛い。
じゃあ綿雪の部屋に行って来るか。
氷柱はもう休むといいよ。後は僕にまかせて。
ユキはもう大丈夫なのか!?
・・・よかった
それにしても氷柱も教えてくれてありがとう。
流石はユキの大好きな「お姉ちゃん」だな。
・・・・・・なんだよ、照れてるのか?
とにかく、今日はもう遅いから氷柱は休むんだ。
大丈夫、あとはお兄ちゃんがつきっきりでユキについてるから。
ユキは熱を出してたのか。
日記はまだかとずっとぼんやりしてたのが恥ずかしいな。
今すぐユキの元に行ってくる。
ユキももう少し素直に甘えてくれるとお兄ちゃんとしては嬉しいんだけどな。
黙ってる方が心配だよ。
ああ、氷柱。
教えてくれてありがとね。
おやすみー。
綿雪が熱出してたんだ・・・教えてくれてありがとう
綿雪ったら自分の体調が悪いのに日記のこと気にしてたのか。
本当にそんなこと気にしなくていいのにな。
俺に心配させたくない気持ちも分かるけど
何も知らずにいるよりせめて心配だけでもさせて欲しいな。
でもだいぶ熱が下がったみたいで安心したよ。
じゃあ後で様子を見に行ってみるかな。
そっか色々怖いことが頭を過ぎったが無事ならいいんだ
ユキも熱があるなら言ってくれればいくらでも看病するのにさ
まあこういうところがユキのいいところでもあるけどね
それじゃいっしょにユキのとこに行こうか氷柱
ひとりよりふたりの方が楽しいしさ
綿雪、様子がおかしいと思ってたけど・・・そんな熱があったんだな。
教えてくれてありがとうな、氷柱。
後は俺に任せて休んでくれよ。
なに、心配しなくても今夜は付きっ切りで綿雪の傍にいてやるからさ。
踏まれたらさすがに気付くよ…今も麗ちゃんに踏まれてるし…しかも念入りに…
この間の旅行の移動手段決め以来ずっとこんな感じ…
まぁともかく綿雪ちゃんの所は必ず行くからね。
39度だぁ!?…辛かったろに(--。
37度台でも頭痛くてねぇ…明日、もっと落ち着いてからがいいのかな。
ホタに頼んで、ボクがお粥でも作っていってあげよっと。
ありがとう、優しい氷柱ン。
氷柱にしては優しいじゃないか…って、うそ。
ありがとう。
でも、様子はもうさきに見てきた。
家族のことだし。気づかないわけないって。
普段から朝は入れ替わりだけど…、ちゃんと毎日ユキのことは気にかけてるんだから。
でも、知る権利をくれて、ありがとうな…。
ユキは、楽にしてたから良かったよ。
明日にでも具合、良くなりそうだな。
ただ、辛かったらいつでもおれを呼んでいいんだから、気兼ねはするなよ!…って、頼んじゃったけど、ね。
しっかし、踏まれても気づかないは、ないぜ!
もう何べんも日記書かれてないかどうか、様子伺ってたんだから!
おれは、まず下僕でもないが、それ以前に、おまえが思ってるほど、図太くもない…。
明日は、氷柱も一緒にユキの様子見よう。
優しい姉もいたほうが、ユキ、喜ぶわ。
いや、茶化しで言ってるわけじゃないんだからな。
よく、話してくれた。 ありがとう、氷柱。
・・・綿雪はきっと良くなる・・・。 だから心配するな・・・。
・・・気休めの台詞では、この気持ちは正しくは伝えられないかもしれない。
言葉を紡ぐより手を握って、目と目を合わせている方が伝えられると思う。
氷柱の言うとおり、書いている時間が惜しい。
・・・だが今回は、少し語ろう。
私では、綿雪の辛さを本当の意味で理解する事は出来ないだろう。
代われるものなら代わってやりたい。
氷柱は、何度そのような気持ちを抱いたか、考えるまでも無い。
今の私に出来る事、氷柱のストレスの捌け口・・・は、言葉が悪いか・・・、
自分の無力さへの苛立ち、羞恥心、後悔の煉獄の慰めになら、
下僕でも何でも全て受け入れようぞ。
勿論、構って欲しい時、暇つぶしでも家族として兄として氷柱を受け入れよう。
だから、辛ければ踏みつけるなり、罵詈雑言浴びせるなり私に掛かって来い!
良いね?
そして綿雪の事。
この家に来てまだ半年の私に、長年綿雪を一番に考えている氷柱に敵うはずが無い。
今回が良い例だ。 綿雪は熱がある事を私には隠していた。
氷柱には話してある。
分かっているさ。 心配掛けたくないと言う気持ちの現われだと言う事は。 ・・・でも。
辛い時、寂しい時側にいてほしいと自分の口から言える関係を紡ぎたいんだ。
さあ本題だ。 氷柱、私に力を貸して欲しい!
私だけでは不安なのだ。 「誰かの手に少しだけ――すがりたくなる。」
兄としては問題かもしれないが、この際、下僕としての願いなら良いのかもしれない。
綿雪の笑顔のため、綿雪の一番の氷柱、君の力が必要なんだ!!
長くなってしまった。 らしくないな、動揺がバレバレだ♪
さて、外は大雨、さぞ寝苦しい思いをしている綿雪のところに行ってくるよ。
・・・ああ。 不安はもう吐き出させて貰った。
もう、頼りになる「お兄ちゃん」に戻ったさ。
さっきオタコンからリゲインが届いた。 これで戦場でも病棟でも24時間戦える。
あ、そうそう。この事は内緒ね♪
その対価として今回の日記が0時過ぎて5月20日の日記になった事は、大目に見ましょ♪
・・・・・・一緒に顔を見に行かないか?氷柱。
綿雪は、氷柱が行ったらきっと――喜ぶから――。
そっか――そんな事になってたんだね。
ありがとう、氷柱。
日記のこととか、心配させないようにとか――
こんな時にまでそんなの気にするなんてなぁ。
自分が一番大変だってのに――
一応俺だって家族なんだから、心配するのは当たり前だよ――
なんて、俺がそんな事気にしてちゃいけないな。
今一番辛い思いしてるのは綿雪なんだから――
それに――それだけ優しい子、って事なんだよね。
そんな辛いときにも他人の事を気遣えるなんて――
そうだね、後で――
もし綿雪が目を覚ました時に寂しい思いをしないように、
今夜はついててあげようかな。
綿雪がそんなにも俺のこと気にしてくれたんだもん、
今度は俺が、その気持ちをお返ししないと。
それに――ちゃんと氷柱お姉ちゃんが日記書いてくれたよ、って
報告しないといけないし、ね?
熱出してたのか?!
ああ早く行ってやらないと…
…落ち着いたにしても安静にしておくべきだろうな……
ま、とにかくだ。
とりあえずこっそり様子だけ見てくるとするよ。
さすがにここまで遅いと寝てるだろうからな。
………あ~、それと氷柱。
…ユキのこと、教えてくれてありがとうよ。
優しいなぁつららは。
後は、それがもう少し言葉に反映されればねぇ
さてさて、ではでは
ゆきの様子でも見てきましょ、そうしまししょ
ん、そうだったか。帰ってからずっと見ないなとは思ったけど。
分かった、後で綿雪の所行っとくよ。時期が時期だし、体調崩し易いからね。
丁度俺も風邪になりかけてたんで、途中リンゴを買って来たんだが、どうやら半分個だな。
ありがとう氷柱、綿雪のこと教えてくれて。
俺は自分が情けないよ!
綿雪のこと気づいてやれなくて・・・・。
氷柱、綿雪には俺がついててあげるよ!
兄妹なんだからいつでも頼っていいんだよ・・・ばかっ!
白いページが出来ちゃうと悲しいな。
頼まれたら引き受けちゃう氷柱ちゃんも何だかんだ言って・・・
むむむ、ワタユキさんは熱を出して寝てるのか
オレもガキの頃インフルエンザで寝込んだ時に42度出た時があったが、この世の終わりかと思ったぜ
熱にうなされてる時に宇宙の真理が見えた気がしたんだが寝て起きたら忘れちまった
あのまま憶えてたらオレも歴史に名前を刻めたんだがなあ
ワタユキさんも水臭いぜ、金以外は助け合えってミドルスクールの先生が言ってたしな
眠れないんだったらオレが話し相手になるぜ
何か読んであげようか、オレの愛読書、これでパーフェクト!全米食べ歩きMAP2008年度版でいいかな
綿雪ありがとう
下僕に単語がすくないので、よいのだ
涙をためて、か…。綿雪も相当無理したんだな。僕としては日記が空白になることよりも、綿雪に何かあることの方がよっぽど心配だよ。ホントにもう…。
だからこうして氷柱が日記を代わりに書いてくれたのは、本当に嬉しかったよ。まあ下僕からお礼の言葉を貰っても嬉しくないだろうけど、一応ね。氷柱、ありがとう。
それで、昨日は夜通しで綿雪の部屋にいたんだけど、僕が来た途端にすごく表情が明るくなって、熱を出してたとは思えないほど元気だったな。氷柱の言ってたとおり、綿雪は昼間に寝すぎて寝れなかったみたい。確か12時過ぎだったかな…、それぐらいまでお話してたよ。
結局そのまま綿雪の部屋で眠ってたけど、若干寝不足気味かも…。う、う~ん…、授業中に寝ないように頑張らないと…。
★後志神威です。
氷柱ちゃん、日記ありがとう。
そして…ユキちゃんも…重ねてありがとう…
高熱で寝込んでいると聞いたから…
でも、そこまでして…僕なんかに…心配してくれたんだね…
でも、心配なのは僕の方。
ユキちゃん、心配しなくいいからね…
それよりも自分の体を治すことを最優先してね。
でも、さっきお部屋を覗いてよかった…
ユキちゃん、笑顔で振り返ってくれたから…
そっとユキちゃんの手を握ってあげた…
…僕は37度くらいでダウンしてしまう…
情けない話だけど…
高熱でうなされている時って夢の中でも何か大きな塊にぶつかってもがいて、苦しんで…でも逃げ場がなくて…
信じられるのは己の精神力と介抱してくれる大切な人の存在…
”病は気から”ユキちゃんにも教えてあげた。
ユキちゃんが強い気持ちを持てば…きっと病気も駆逐できる。
それに、ユキちゃんが心から信じられる…氷柱ちゃんがいるしね…氷柱ちゃんとユキちゃんの心の強い繋がりを感じた。
僕も負けじと雑草魂で頑張らなければ…
”ヤマトスピリッツ!”(大和先輩の受け合いです)
それでは、また。
昨日、つーか今日か。教えてくれて、ありがとう。
あと、すまん。聞いた途端、部屋飛び出しちまったから、礼言うのが今になった。
とにかく、ありがとうな。氷柱。
氷柱姉は優しいね。
いっつも「本当は~の番だったのに」って言いながらちゃんと書いてくれる。
「私の代わりに書きなさい!」って事もあったのに今じゃこうして色んな事を伝えてくれる。
大丈夫。ユキちゃんの御見舞いはちゃんとする。
大事な家族だもんね。
ありがとう氷柱。
綿雪、今行くで・・・!!
ユキちゃんがずっと熱を出しているのは心配だな、氷柱の言うとおりユキちゃんの病気を知る権利はあると思う。ユキちゃんが病気だったことを知らないのは悲しい。ユキちゃんが病気のときはそばにいたいと思っている。
ユキちゃんはおにいちゃんに心配かけたくないって思わないでほしいな、ユキちゃんはおにいちゃんにそばにいてほしいと思っているだろうから病気のこと言ってほしい。
ユキちゃんは今は疲れて寝てるのか、氷柱はユキちゃんが寝るまでずっとそばにいたんだな、夜遅くまでがんばったな。
ちょっとくらい踏んづけても気がつかない下僕とかいって踏んづけられて起こされてよかった。すぐにユキちゃんのそばに行かなければならないし行きたいと思う。
ユキちゃんが目を覚ましたときおにいちゃんはそばにいたい、目を覚ましおにいちゃんを見たときユキちゃんはすごく喜ぶだろう、ユキちゃんの手を握って話をしたりなでたりしたい。そばにいて夜はこわいと思わないようにしなければいけないな。
おにいちゃんは今からユキちゃんのところに行ってくるよ、氷柱は今までずっと起きててユキちゃんのそばにいたから休んだほうがいいよ。
zzz……
うおっ!
……なんだ氷柱か、ビックリしちゃったよ。
べ、別に日記が来ないなぁって――そわそわしてた訳じゃないんだけどさ!
不貞腐れて寝てた訳じゃないんだけどさ!
ごめんなさい…下僕は嘘つきました。
ユキが高熱出してたんだね。
確かに赤い顔してたけど俺の前じゃニッコリ笑ってたから…
気が付かなかった俺も悪いと思うけど――ユキって強い子なんだな!
別に無理しなくてもいいのに。
もしユキに何かあったらと思うと――
そんな健気な姿見てると……ぐすっ……
わっ!なっ、な、泣いてなんかないわい!
ユキはもちろん星花と夕凪の了承が得られるなら、ユキが眠りに付くまで付き添おうと思う!
……氷柱も一緒に来てくれるよね?
綿雪!
兄ちゃん怖くて一人で眠れないの!
綿雪が眠くなるまででいいから—
少しだけお話して?
…わかった。
夜怖いのは、俺も何となくわかるから…
ありがとな、吹雪。
ちょっと見てくる。
綿雪……。
そうか……そんなに高熱が出ていたのか。
心配をかけさせまいと、俺には知らせなかった、のだろうな。
何故、あんなに幼いのに、そこまで気を廻せるのだろうな、あの子は。
安寧とするあまり、綿雪の熱には気がつかなかったな。これが。
全く、つくづく自分の愚かさを呪いたくなるな。
だが、後悔するより先にやることもあろう……。
恐らく、春風、蛍の2人辺りが見舞いをしているだろう。
容態を聞き、落ち着いた頃合を見計らって、顔を出そう。
それが、あの子にとって安らぎとなれば、いいがな。
夜の闇を、少しは払える光、なら、な。
氷柱、お前はどう思うか?
……フッ、下僕に語る言葉はない、かな。
まぁ、いいさ。礼を言う。
お前が教えてくれなかったら、愚かな下僕は気付かなかったかもな。綿雪の事。
わかった。伝えてくれてありがとうな、氷柱。
こんな時の為の「お兄ちゃん」だからな!
ユキちゃんのためなら、何だってしそうだね、氷柱。
遅かったね。けっこう待ってたんだぞ。
・・・って、あぁ、そうだったんだね。
言いたいことはいろいろあるが、大筋では、氷柱の言う通りかも知れないな。
別に、僕の方は、ユキちゃんなら事情も分かるし、1ページ位何も書いてなくても構わない。
でも――たぶんなんだけど、もし、今日、日記を埋めなかったら、ユキちゃんはこの日記を見る度に――この空欄の日記を見つけては――思い出すんだ。自分のせいで、この日記が”汚れて”しまったってね。それは、あのユキちゃんには、耐えられないと思うんだ。
だから、何としても、書きたかったんだと思う。氷柱に頼んだのさえ、きっと苦渋の選択だったとすら思うよ。
氷柱のしたことは、後々何十年にわたって、ユキちゃんから精神的苦痛を取り除いたんだと思う。まぁ、実際は、大人になれば、笑い話になっちゃうんだろうけどね。
『ユキのばか』か――。何もかも分かっていて、それで出た言葉なんだね。あ~あ、僕も、一度で良いから、氷柱から、そんな愛のこもった『ばか』を言われたいよ。いつも『馬鹿』とかしか言われたこと無いしね。・・・・・・ほら、今、『馬鹿~?』って思ったでしょ?
うん。僕らにとっては『そんなこと』でも、ユキちゃんはまだ幼いしね。でも、もし、気にしないっていうことが出来たなら、ユキちゃんも、もうちょっとは病状も良くなるんじゃないかって思うときがあるけど、それが出来ないからこそ、ユキちゃんなのは確かなんだし、あの年頃の子が考える責任感なんだろうけどね。
そうか・・・・。ユキちゃんは、そこまで・・・。ていうか、そんなにひどかったんだね。
いや。何かあるなってのは、感じていたんだ。確かに、ユキちゃんは休みがちで、朝も一緒に朝食摂らない日が多いけど、帰ってきても、何人かの子がユキちゃんの部屋に行ってたし、いつもとは、何か違っていた。でも、勝手に女の子の部屋に入るわけにも行かないし・・・。
でも、今は、大丈夫なんだね?なら良かった。
本当かい?入っても良いのかい?じゃあ、後で行ってみることにするよ。
ユキちゃんが、夜に考えること――睡眠を妨害する『考えること』。辛いな..僕がいることで、少しでも、その邪念が少なくなるといいな。
そうか…綿雪が熱を、ね…
だとしたら、しょうがないだろうな…
うん、綿雪も気を遣いすぎな気がするけど、そこまで気にかけてくれているのって、なんか嬉しいな…
もちろん、そんな綿雪のお願いを聞いてわざわざ日記を書いてくれた氷柱も本当に優しいと思う。
…もっとも氷柱の事だからこんな事を言うととんでもない言葉を投げかけてくると思うけど、それでも俺は本当に優しいと思ってる。
だって、本当に嫌だったら、断ることだってできたのに、それをしないで日記を書いてくれたのは、綿雪の事を思っての事だと思うから…
綿雪の所には、後にでも行ってくるよ。
安心して眠るまで、そばにいてあげようと思う。
ところで氷柱はどうする?一緒に綿雪の所に行くかい?
もしそうするなら、今から行くか。
ご苦労様、氷柱
そうだな―
俺に出来るのはそれぐらいだし
熱も下がったんなら
後で顔を見せておこうか
氷柱も一緒に行くと喜ぶだろうし
ユキが眠くなるまで一緒にいてあげよう
綿雪熱出してたのか…それも39度も…
こんなに高熱を出してるのに日記に白いページが出来たりしないよう氷柱に頼み込むなんて…
綿雪は本当に優しいな。
本当は日記よりも自分の体を大事にすべきなのに。
氷柱、熱のこと教えてくれてありがとう。
本当は僕が綿雪の熱に気づかなければいけないのに…ごめん。
綿雪の部屋には今から行こうと思ってるんだが…氷柱、君も一緒に行かないか?
傍にいてあげる人間は多いほうがいいと思うし、そのほうが綿雪は怖がらずに休めると思うよ。