19人の姉妹たちが、ほぼ毎日日記を更新していきます
最近――考えていることがあります。
共振現象についてです。
物には固有の振動数という物があります。
どんな物にも――
その物が1番揺れやすい周期という物があるのです。
先日――
マリーたちとブランコに乗っていて、
ふと――
思い出しました。
ブランコをこいでいるときに、
ブランコの揺れの頂点で動きに合わせてヒザを曲げ、
そのことによってブランコへの力を加えると――
ブランコの振れ幅は急激に大きくなります。
逆に――
動きの途中だったり、動きに逆らって
力を加えると――
ブランコはほとんど変化を見せなかったり、
かえって勢いを阻害されたりします。
その1番ふさわしいタイミングはなかなか微妙で――
ごく短い範囲に限られていますが、
その時には確かな手応えを感じることができます。。
おもしろくなって――
何度も何度も――試してみました。
何事も――
小さな力でより大きな効果を得るためには、
おそらくこの共振・共鳴現象について
考えなければならないのです。
そこで――私は思ったのです。
私にも――そのような固有の振動数という物があるのか?
マイクがハウリングを起こすように――
交流抵抗を0にする共振回路のように――
私にも同じような周期で共振を起こす何物かが――
存在するのではないかと。
2つの物が共振を起こせば、それはすなわち
急激な加速もしくは崩壊です。
触れるだけで――
私にそのような現象を起こしてしまうもの――
私は不思議に惹かれます。
キミに――
……
さわってみてもいいですか?
コメント(66)
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作/公野櫻子
イラスト/みぶなつき
日記イラスト/霧賀ユキ
※掲載されたコメントは、電撃G'smagazineおよび当HP内の企画ページに転載される場合がございます。
あらかじめご了承ください。




おれおれ、おれだよ
懐かしいなブランコで膝曲げ
吹雪も文献からの知識だけではなく
体験して学ぶことの楽しさを知ってくれたようで嬉しいよ
そう言えば振動数と言えば昔の歌にもあったね
誰もが心の中に時計を持っていて
どこかに同じリズムを刻む時計を持っている人がいる、と。
僕と吹雪の針が同じリズムを刻んでいるといいよね。
共振か―――それは家族同士じゃ起きないのかな?
家族の波というか…
ほら
バレンタインの準備の時みたいに
普段やらないようなことを吹雪がしたって言ってたでしょ?
それも共振なんじゃないかな?
みんながしててそれに加わり大きな波になっていく―――
ね?
(ブランコがフラミンゴに見えてびっくりのは秘密だ)
共振かあ、不思議な現象だよね…
…
……
あ、いや吹雪の頭の触覚がふるふる小刻みに震えてるから、気になって見てるんだけど…
風もないのに揺れてるのはなぜなんだろうね
面白いからずっと見てていいかい?
吹雪が動かないままでいるのが辛いなら
抱っこしてあげるよ
そっちのがよく観察できるしね
…
……
近くにいると振動も近くなるというね。
僕も吹雪と同じ周期になれたらもっと一緒に居られるのかな?
もっと吹雪のそばにいたいよ
僕でいいのならどこでも触っていいよ?
でも―――この前みたいに倒れちゃったりしたら―――
霙姉さんにも言われてるからね
なんかこっちがドキドキしちゃうな―――なんて♥
成る程あの時はそんなことを考えたりしてたのか……
一心不乱に漕いでいたそうだからよっぽど楽しいんだなと思ってけど――
――まぁでも、間違ってはいなかったみたいだね。
うん、ブランコは楽しいよね。
この身近に感じられる共振現象は、ボクの年になってもたまに乗ったりすると昔と変わらず心を捕えてくれるよ。
そろそろやめようと思いながらも中々やめられない、そんな感覚。
こういう感覚自体がボクの共振現象であり、その対象がボクの固有振動数なんじゃないかなって――そう思ったりするんだ。
吹雪の固有振動数はなんなんだろうね?
ボクのと近い固有振動数だったりしたら――
――その時は、共振の振幅も2倍になったりするのかな――
人間の振動数か――なかなか興味深い話だね。
そういえば運勢にも周期があるっていうし、
何か関係があるのかも。
そして共振――吹雪の場合、何がそれに相当するんだろう?
もしかしたら、身近にいるのかもしれないね。
そうだ、一緒に研究してみようか――
吹雪の考えているそれはきっと身近にいるよ。
単なる物と違って生き物は刻々変化していく。
常に同じ状態というのはありえないでしょ?
人間も、ほら、生き物だから。
今までにもきっとあったはずだよ。
家族のみんなと、共鳴したり、逆に阻害したり。
一緒に居たいと思うとき。
一人で居たいと思うとき。
人が今の距離を越えて近づくには適切なタイミングというものがあると思う。
お互いの変化のリズムがわかれば前よりもっと近づきやすくなるかもしれない。
それはお互いを知るところから始まるんだ。
どんなに親しい間柄────
そう、家族だとしても常に一緒に居続けるのは難しいから。
まだまだ俺たちみんな、分かり合っていくことができるよ。
そしてもっともっと幸せな日々を作っていくことができるはず。
家族みんなで素晴らしいシンフォニーを奏でていこうよ。
それは幸せを呼ぶ────家族の交響曲。
吹雪は、もっと色々な人と世界を知ることができる。
そうだね、それは全ての人・物にあると思うよ。
それぞれが固有の振動数を持っていて、
それを相殺する、あるいは増幅する振動数を持つものが
この広い世界には必ずいる。
ありきたりだけど、そういう人や物に出会う事を
「運命の出会い」って言うんじゃないかな。
月並みな表現だけどね。
例えば、強く興味を惹かれる本に出会ったとき。
どうしても、誰かの事が気になってしまうとき。
奇妙な興奮と、強い好奇心。
普段の自分らしからぬ行動。
そういったものが全て、固有振動の共鳴で起こる……
そういうのも考え方の一つだと思う。
皆も同じような事を考えるんだと思うよ。
ただ、多くの人は理由もわからないままに
自分の感情を素直に受けるんだろうけど。
その曖昧さを楽しむのも人生の一選択肢。
勿論、それを突き詰めて考えるのも選択肢だ。
吹雪は後者かな。
この共鳴現象を解き明かしたい、そういう事だろう?
取り敢えず……今度、見せてくれるかな?
吹雪が発見した、ブランコの固有振動の増加現象を。
俺も挑戦してみるから、一緒に試してみよう。
人数が増えればデータも増える。
検証するのにサンプルは多くあった方がいいだろう?
かのニュートンはリンゴが樹から落ちる様を見て
万有引力の存在を閃いたというけど、
吹雪も日常生活の中から色んなことを考えているんだね。
こりゃ将来は学者さんかな?
それはさておき、共振現象か。
振動数というか周波数かな。人はみんな何かしら考えながら生きているから、なにか電波みたいなものを出してるんだと思うんだよ。
こう言うと霙姉さんみたいな胡散臭いことに聞こえるかもしれないけど。
例えば海晴姉さんや蛍は、みんなの気持ちをよく汲み取って動いてくれるだろう?
あれはきっと、無意識にみんなが出している電波みたいなもを感じ取ってるんだよ。
だから、吹雪が言うような、共振を起こす何者かっていうのは、案外身近にいるんじゃないかな。
僕だってここに来て大分経つから、ちょっとはみんなの考えていること判るようになってきたんだよ?
吹雪のことももちろん、ね。
ダメよ
……あとでね。
じゃ、ほれ。触ってみるか?
物質にゃ固有振動数があるって言うしな。
そういえば、ブランコなんかガキんちょの時いらいだな…。二人で乗ってみてどんな共振が起こるか、試してみるか?
ん────?
そう?
俺に────
触れてみる?
────大丈夫?
大丈夫じゃなくても────抱きとめてあげるから、心配はいらないよ。
さあ、おいで。
挑戦、してみようか────?
初めは、ゆっくりと、一歩ずつ────
吹雪の言うとおり、触れ合えばお互いの振動を感じ取れるかもしれないね。
でもお互いの心を知るために触れ合うこともあるよ。
まあ吹雪が倒れない程度に、少しだけ僕達も触れ合って
お互いの気持ち、わかりあえたら嬉しいな。
物質には復元不能点というものがある…
その限度を超えてしまったら変化したきり元には戻らないという点だ
金属疲労した鉄は弾性を失って破壊され
止まる術を失った列車は待ちかまえる破壊に向けて突き進むしかない
その共振…
それもまた「戻ることの出来ない一里塚」かもしれない
今なら…まだ選択できる
「変わらない」ことを選ぶこともできるんだ…
そのほうが賢明な選択であるかもしれない…
論理的に検討を尽くして「変わらない」ことを選択するのが
「真の勇気」なのかも…
しかし
吹雪が行動を起こすことを選んだ今…その「エネルギー」に任せて
「変わる」べきなのかもしれない…
ボクは「臆病」だ…
あと少し
ほんの少しでいい…
「動く」ことに必要な「信じる」ための「エネルギー」が欲しい!
さあこの「臆病者」を叱ってくれ!
吹雪…
ふむ、共振現象ね・・・
共振の実験といえば以前某アダムとジェイミーの番組で共振でグラスを割ってたな〜
声で火を消してたり、スピーカーで車のガラスを割ろうとしたり
そうだ!俺たちもやってみよう!ちょうどいい所にワイングラスもあるし、いくぞ〜
ホェェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
・・・ありゃ?おかしいな・・・難しい・・・もう一度・・・
吹雪ぃぃぃぃいいい大好きだよぉぉぉぉおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
プルルルルル…パリーン!!!
おっしゃ!フッフッフ・・・どうだ吹雪すごいだろ!?吹雪もやる?え?やらない?そうか残念・・・
なるほどなーブランコはそういう原理なのか
俺も昔はブランコの限界に挑戦して80度くらいに到達するまでこいでたなぁ・・・しみじみ
立ちこぎで友達と靴の飛ばしあいとか、度胸試しで高い所までこいでそこからジャンプしたり・・・懐かしい
ああ〜でも吹雪のブランコこいでる姿みたかったなぁ・・・今度は俺も呼んでね!写真とビデオで録画するから、あと一緒に乗りたいし・・・吹雪も俺とブランコでお空へランデブーしたくない?スリルと爽快感たっぷりのブランコツアー2008in公園!
あとみんなで箱ブランコに乗るのもいいなぁ・・・ガッコンガッコンするまでこいだりして!
共振・共鳴する物ね〜・・・そんなイレギュラーな存在・・・
不確定要素の塊といえば・・・そう、この俺!
なぜわかるかって?フフフ・・・俺の胸と自分の胸に手を当ててごらん?ほら?俺たちの心は既に共鳴しているのさ!
分かるかい吹雪?この小さな心の共鳴が・・・これは現代科学でも証明できない共鳴反応・・・人はコレを愛の共鳴という
この胸の高まり・・・愛の不確定要素・・・恋はいつだってアブラプト・・・そしてイレギュラー
いずれこの共鳴もはっきりそして激しくなるかもしれない・・・その時は・・・フフフ
なにはともあれ、こんど一緒にブランコこごうね!
吹雪のブランコこいでる所はやくみたいなぁ〜笙・
はぁ。
まあ吹雪が触りたいって言うなら触るといい。
遠慮は要らんぞ、風呂上りだが触りたいだけ触るといい。
どうだい?おにーさんの胸板は厚いだろう?
…恥かしいってか。まあそういうな。サウナに入っていたから暑いんだ。しばらくトップレスでいさせてくれ。
…そうだ、いいこと思いついた。目つぶって触れば良いじゃん。
ほれ、どうぞ。
…ふふふ、ふぶちゃんのおてて、冷たくって気持ち良いー笙・
どうだい?何か感じたかい?
うん?棒状のモノがあるって?ほう、それがヌメヌメしてきたって?
そうか、じゃあそれを口にくわえてみようか。
ふふふ、どうだい?美味しいアイスだろ?ほら、手、拭いて拭いて。
…まあ、なんだ。ただでさえ熱に敏感なお前だ。ましてやこの前のこともある。もう少し強くなったら、それまで共振とやらはおあずけだ。
共振現象か、また吹雪に新しい言葉教えてもらったかな
日常いろいろなことにそういう言葉があるんだね
ブランコか、兄も子供時はブランコが好きでな
吹雪みたいに勢いをつけて思いっきり降っていたものだ
今もたまにブランコやってみたいとは思うが
兄はちょっと成長のしすぎで
今はブランコがきつすぎるんだがな・・・
兄にふれたいのか?
ほら、吹雪にさわられるとさらに共新が
強くなった感じがするのう
今度は兄と一緒にブランコ乗ってみないか?
ブランコのその共新の限界というものを
2人で実験してみよう
ちゃんとブランコ遊びみたいな子供っぽい遊びもしてるようでお兄さん安心だよ
ん?触ってみたい?いいけど…どうぞ
あはは、吹雪の手はちっちゃくてかわいいなぁ
でも俺の顔で遊ぶのはちょっとどうかなぁと
あぶぶぶ
えっあっ追加?……
……触ってみたいって不思議なことを言うね。
そんなこと言わなくってもいつでも触ってきておくれよ。
ただし、この間みたいに倒れちゃいけないからーー
漕ぎすぎたブランコが危ないようにーー
ちょっと気を付けなきゃ、ダメだよ?
タイミングを間違えると共振数に誤差を生みQ値の値が小さいのでエネルギーが減少しその物の動きが停止するという事だな、君が僕に接して得られる値はどれくらいだろうね。
お手をどうぞ、お嬢さん。
理屈も理論も関係なく、僕はここにいます。
鼓動を感じてみて下さい。
吹雪はブランコが好きだったんだね。
お兄ちゃんもブランコ好きだよ。
最近は大きくなって流石にやらなくなったけどね。
小さいころはよく遊んだよ。
ブランコから飛んで怪我したのも今ではいい思い出。
他にも変な乗り方をしたりして遊んでいたね。
吹雪にはちょっと危ないから教えられないけど。
どうしてもっていうなら教えてあげよう。
フフフ――
それで、ブランコから共振に興味がわいたのか。
小さな力で大きな効果を得ることができる現象。
昔、共振現象で橋がおっこちたって話を聞いたことがある。
こういう話を聞くと怖いね。
共振させて破壊するなんてSFもあったかなあ。
こういう話を聞くと崩壊、そんなイメージが強いと思う。
でも、それだけじゃない。
声を出すのって、声帯を振動させて喉や口を共鳴させて音を出している。
そんな音は空気を伝わって今度は耳で共鳴させることで増幅させている。
そして耳から脳へと伝えられる。
心から心へ、言葉は共振することで人に伝達されている。
僕は吹雪の言葉を何度も反芻させて、心の中でまるで共鳴するかのように響き渡っているよ。
触れることなくしても、心と心で共鳴しあうことができるのかもしれないね。
え、私にそんな現象を起こすものに惹かれるって?
つまり僕に、と。
そんなこと言ってくれるなんて嬉しいねえ。
さわってもいいですか、と。
あ、あの、優しくお願いします――
前回霙姉さんに暫くダメって言われてるけど……
おいで。ほら、触っていいよ。
安定や静謐なら迷うことなくその手を取れるけど、加速か崩壊となると、躊躇っちゃうかな、やっぱり。
吹雪に大きな負担をかけたくはないからね。
――それでも。
――それでも未知をよしとしないのなら。
迷わずに、伸ばしたその手を捕りましょう。
その先に、安寧と静謐が訪れると願って。
僕にさわると――火傷するよ?
……
…いやちがうんですよ、ほら前回の件もあるしいきなりは危険かなと…
急に熱が出たら大変だし吹雪なら自分の熱で火傷するかもしれないし…
いやでも吹雪がそういうんなら、どうぞ自由に何処でも触ってください!
僕目つぶってるから……さあ早く!
僕にぶチンだからうまくは言えないのだけど…
物には固有振動数があるってのは吹雪の言うとおり
そしてそれは、僕ら人にもあるんだ
共振は急激な加速や崩壊を招く──
でも僕ら人が持つ振動による共振は、
全然、違う物を生むの
それはね
心の平穏だったり、
体温のあたたかさだったり、
ときには対峙する感情だったり
理詰めではとても言い表せないもの
不思議だよね
共振してるのに起こる事象が不確定だなんて
もしかして
吹雪が眩暈を起こしちゃうのはそういうことなのかも?
僕に触れて、不確定な共振が起きて、
体の温度もあるからね
より眩暈が起きやすいのかも
それでも────
僕と吹雪が起こす共振が、
不確定なものでなくなると、いいな
人の体温が苦手だって言ってた吹雪から
触っても良いかなんて言われるとは思わなかったな
勿論、僕は大歓迎だよ
加速するのか、崩壊するのか
できれば崩壊は避けたいところだけど――
そうだな、いい意味での崩壊なら良いかもしれない
いままでのものが壊れることで
新しい何かがはじまることもあるだろうからね
どちらにしても、僕も吹雪に惹かれてるし
近づいてみたいと思ってる
これは、共振してるってことなのかな?
マリーたちとブランコ乗ったのか
確かに、ブランコのあの手応えは面白いよね
それで吹雪は思ったわけか。
なるほどね
ただ、肉体と精神で振動数に近いものに違いがあるのか
それとも、両方まとめて自分として考えられるのか
まあとにかく、出来ることは即実行。実験って事だね
触っても良いけど――慎重にね?
僕は吹雪の共振の狭い範囲に入れたのかな
そして吹雪も僕の…
急な加速か崩壊 そう考えるとちょっと怖いけど
うん、触ろう
そして触らせて
ブランコかぁ懐かしいな・・・
あの感触はすきだったなー
僕に惹かれるか・・・うれしいな。触ってもいいよ
好きなだけさわっていいよ
と言いたいとこだけど以前のこともあるしちょっと心配だな。
ブランコをうまく漕ぐにはまず小さい幅で、その後ちょっとずつ大きくしていくよね。
俺と吹雪との間もあせらず少しずつ近づけてゆけば
きっと上手く共振できると思うんだ。
吹雪ちゃん、一つ教えてあげよう。
その惹かれる気持ちはブランコ……じゃなくてブラコンっていうんだよ。
兄は嬉しいなぁ〜。
僕が吹雪の固有振動数にあっているかは分からないけど、触るのならちょっとずつだよ?
あまり振動しすぎて倒れないようにね。
――なるほど。
いや、改めて考えると面白いな。
ブランコひとつとっても、そういうことがあるもんな。
確かに、頂点で足を振れば加速して――
それに逆らえば減速する。
些細かもしれないけど、うん、なかなかどうして面白い。
この手の思考は、始まるとそうそう終わらないんだよな。
――人間の共振か。あるだろうな、それも。
ただ、これは物理的なもんじゃなくて、精神というか霊的というか、そういう方向性のものだと思うけど。
例えばほら、ドッペルゲンガーとかあるだろ?
あれもある種、共振に近いものかもしれない、とか思うんだ。この場合、起こる現象は――崩壊だな。
――で、思うんだけど。
なら、加速する共振もあってもいいはずだよな。
双子とか、あれも共振してるのかも。もともと一つだったんなら、振動数とか極めて近そうだし。加速かどうか判らんけど。
あとはそうだな――肉体じゃなくて精神的に振動数が近いやつかな? 魂に刻まれた情報とかでさ。
・・・って、そっちはあんま信じてないクチかな、吹雪は。
――俺と吹雪が共振存在、か。
だったら面白いかもな。そうそうお目にかかれるもんじゃないし。
触ってみてもいいけど――気を付けないとな。
吹雪ちゃんブランコをこいで理論見つけるなんてすごいです
共振という固有振動数、
僕もブランコが好きで幼いころよく遊びました。
でも吹雪ちゃんはただでさえ体は弱いんだから、
あんまり無理をしないでね。
吹雪ちゃん僕に触るんですか・・・
そう思うだけでなんか
僕顔赤くしますし恥ずかしくなります。
僕には難しいことはよく分からないけど、不思議な現象だよね。
僕たちの生きるこの世界は、本で読んだだけでは分からないような不思議が満ち溢れてるからこそ、面白いんじゃないかな?
例えばピンク色の小象とかね。
うん、好きなだけ触ってくれて構わないよ。
これからもずっと、色んな不思議を一緒に体験していこう。
吹雪はいつも全力だなぁ
ブランコの動きの原理を調べるために
全力でブランコを漕ぐ吹雪を想像したら――
うん。
次はブランコを後ろから押したときに
どう押すのが一番良いか実験してみようか。
あれは結構コツがいってね――
円の外部に向かって力を入れないと張力が
弱くなって鎖がたわんでしまうんだ。
触りたい――?
そうかならば全力でさわりに来い!
ただし100数える間だけ――
また倒れられては困るからな。
今日答えが出なかったまた明日触りにくるんだよ。
最近吹雪の体調が良くなってたみたいで良いね。
前に倒れてからずっと心配だったからね。
共振かぁ……もし、僕が君にとってそうなら……
ちょっと嬉しい、かな。
僕は君の特別だってことだからね。
しかし真璃にブランコこいであげたのか。
良いお姉さんしてるね、吹雪。
ん…………少し心配だけど、君が望むなら。
おいで、吹雪。
僕はここだよ。
危険な気はする。
だが吹雪がそうしたいなら、そう望むなら。
ほら触れて御覧。…どうかな?望む結果は得られたかい?
あと。あまりみんなを心配させる事はしないようにね?
僕も心配なんだから。
そうそう、コツ掴むとかなり早く勢い出せるようになるんだよね。
でも、手はしっかり握っておくんだよ?後、乗ってる時に誰も近寄らないようにね。
んーそうだな、触ってみるといい。(ぺとっ)
この間、春風姉ちゃんがこれと同じ事をしていたよ。あ、これ皆には秘密な?
流石に、この程度じゃ共振は起こらないかってふ、吹雪いぃぃぃ!?
んー、共振現象、かぁ。
物理はあんまし得意じゃないんだけど――
耐震設計の建物でも地震波と共振すると簡単に壊れちゃう、
とかそう言うハナシだよね?
吹雪にもそういうのがある、って?
人間の振動数――考えたこともなかったけど、
でも確かに一緒に居るだけで落ち着いた気持ちにさせてくれる人もいれば、
会う度につい衝突しちゃうなんて人もいるし――
人間にもそれぞれ一人一人の波があるのかもね。
波長が合う、なんて言うくらいだし――
そう考えるとなかなか興味深いなぁ。
理屈とかは分かんないけどさ。
加速か崩壊――
俺と吹雪の振動数は一体どっち・・・なんだろうね。
さすがに物理的な波と違って計測出来るモノじゃないし――
ん?確かめてみたいのかな?
でももし万が一崩壊の方だったら怖いから――少しずつ、ね?
共鳴。危険だ。
極論すれば、共鳴とは、抵抗ゼロだ。ビル・ゲイツ的には摩擦ゼロの資本主義。資本がすべての考えで、高く売れればいいいという論理で、穀物の価格があがり、発展途上国の人たちが飢えでくるしんでる現実がある。
吹雪と僕とか共鳴できるとかといったら、それは無理だ。
共鳴しすぎて、僕と吹雪とのわかりあえる価値観を無限大にするということは、他の素敵なファミリーが見てきた、価値観を殺すリスクが大きすぎる。
確かに理論的には、共鳴でエネルギーは無限大に達することは出来る。
しかし、現実世界には雑音が多い。
声がでかい人とか、においがきつい人とかにあって、冷静な判断ができない人(氷柱的にはニューロコンピュータのもつ五感的にきついキャラ)もいる。
逆にケバイ香水が、苦手な男子もいる。
においや音や目つきやボディタッチや味で、だまそうというやからも大勢いる。そして文学系や、理系はロジックや、文章で納得させようと心得るだろう。
お兄ちゃんの五感は、いろいろな感覚に混沌としてカオスしてて、共鳴できないほどに雑音がふくまれている。
ノイズは除去したほうが、集中できる、
しかし、ノイズを無視する地球環境などありえない。
世の中きれいごとだけではすまない。
ごみを出さない発電技術、それより効率的な技術など、吹雪、氷柱すらできないと私は確信している。
吹雪なら10年後ぐらいにわかると思う。脳科学への理解が深い、氷柱の助けをかりれば。
(反省点)つい、マジレスしてしまった。いい年なのに。
なら、試してみるか。
ふぶきとわたしの振動がうまく重なるかどうか
大丈夫、良くも悪くも何かが変わるそんな気がする
さぁ、お手を
いつも考え事をしているね、吹雪ちゃん?
そうだね。全ての物体には固有振動数が存在して、その周波数で振動を与えると特に大きく振動するよね。固有値解析で求める、あれだね。
ふ〜ん。ブランコをしてそんなことを思い出したんだね。全て現象は、物理法則が関わっている訳だから、ごく自然な事だとは思うよ。それに、”遊び”に関するモノは、物理を緻密に計算して作られていることが多いしね。さすが吹雪ちゃん。よくそこに気づいたね。
それで、研究の成果はどうかな?共振点は見つかったかな?お兄ちゃんは、あんまり大したこと言えないけど、固有振動数の観点から見たとき、タイミング以外に、あと2つのことに着目してみたらどうだろう?1つは、力を加える速さ。これは振動数そのものだよね。単純に考えれば、速ければ速いほど良さそうだけど、あんまり速くしちゃうと空回りになるよね?それに、
エネルギー効率的にも不利だし。もう1つは、力を加える方向。基本的に、方向によって、ブランコの形状も変化するから、固有振動数もこれに影響されると思うんだ。
そして、タイミングとベクトル(速さ、方向)は形状に非線形的に影響するから、かなり複雑だね。・・・たぶん考えても答えは出ないと思うよ。実験あるのみ!だよ。
吹雪ちゃんの固有振動数?もちろんあるよ!・・・・・って、これは、ココロの振動の事を言っているのかな?力学的な振動に興味がある訳じゃないよね?体を振動させて「ワレワレハ、ウチュウジンダ」とか言って遊ぼうなんて考えてないよね。
人間のココロの共振点――『ツボにはまる』ってやつだね。慣用句になっている位だから、たぶん存在するとは思うんだ。しかもたくさん。吹雪ちゃんも、何かに没頭して知恵熱を出したり、誰かのことを考えてめまいを起こしたりするよね?これが、共振じゃないのかな?
吹雪ちゃんがそれを自覚していないのは、たぶん、共振のQ値が低いからかな?
さわりたい?お兄ちゃんは構わないよ。むしろ歓迎だよ。でも、吹雪ちゃんが共振してしまわないか心配なのも確か・・・。お兄ちゃんなら共振できるかも知れないって考えてるからそんなこと言うんだよね?すごく嬉しいけど、霙姉にも忠告されてるし。吹雪ちゃんは、普段静かだから、真に共振したときのQ値はすごそうだからね。本当に崩壊しちゃうかも・・・。
でも、・・・このまま、さわることも許されないってのはお兄ちゃんとしても口惜しいし、少しずつ慣らしていくっていうのも手だと思うんだ。だから、今日は手をつないでみよう。そうして、発熱がどのくらいか様子を見ながら、徐々に慣らしていこうよ!
それよりね。本当は、・・・・・こんな風にいろいろ考えてる吹雪ちゃんもすごいなって思うけど、・・・・・・・・・みんなとブランコで遊んでる吹雪ちゃんを眺めている方が好きだな!
ブランコかぁ。
俺は小さい頃こぐタイミングがよくわからなくて
こげばこぐほど振れ幅が小さくなっていっちゃってたんだよなぁ。
で、コツをつかんだのは良かったけど
今度は調子に乗りすぎて揺らしすぎて
なかなか止まらなくてブランコにしがみついてたのも
今となってはいい思い出だな。
急激な加速もしくは崩壊…
具体的に加速したとしたらどうなるか、
崩壊したとしたらどうなるかってのがよく分からないと
触っていいかどうか判断できないなぁ。
ホラ、前に倒れたこともあったし。
まあ心配し過ぎるのもどうかと思うけど
だからといってなぁ……
………まあ吹雪がどうしてもって言うんだったら…
……ちょっとだけだぞ?
吹雪もブランコ好きなんだな。
ブランコってゆっくり揺らすのもいいけどどんどん勢いをつけて
ブランコが真横になるくらい振るのも面白いよね。
振り子の一番てっぺんまでいくとふっと体が軽くなる感じがして気持ちいいし。
そうだ、今度お兄ちゃんとどっちがブランコを勢いよく揺らせられるか競争しようか?
えっ?お兄ちゃんにさわっていいかって?
うん・・・それはかまわないけど・・・
この前みたいに倒れたりしたらいけないから眩暈しそうになったらすぐに離れるんだよ?
★後志神威です。
吹雪ちゃん、日記ありがとう。
ブランコかぁ…ココだけの話。
僕は昔から得意だった…
ブランコを思いっきりこいでから…ジャンプ!
”最長不倒距離”なんて…転んだ事もあったけど、当時の僕にとっては幸せな時間だった…
無我夢中になってブランコをこいで…何でスピードが速くなるとか…理屈なんて考えずに…
後は”電車ごっこ”(苦笑)
ブランコの揺れを電車に見たたて僕が車掌役。
覚えたての知識等をフル活用して車掌の真似をする…
”次は〜駅、〜駅 お出口は…”などなど…
(これは麗ちゃんにもオススメかな?)
吹雪ちゃん…僕に触って大丈夫かい?
前回みたいに卒倒したりしない?
でも、”僕”と言う存在が吹雪ちゃんにとって…共振の対象になった…それは嬉しい。
僕も吹雪ちゃんに触れたら…共振しちゃうのかな?
”ドキドキ”という名の…
それでは、また。”聖なるゴッドカシオペア”より
ブランコか、たまに外で体を動かして遊ぶのはいいことだと思うよ。
ブランコがおもしろくて何度も試してみたのか、ブランコを楽しんでいる吹雪ちゃんはかわいいはずだ、今度ブランコに乗るときはおにいちゃんを呼んでほしいな、吹雪ちゃんがブランコをこいでいる姿が見たい。
吹雪ちゃんがおにいちゃんに触ってみたいというのはうれしいよ、おにいちゃんも触りたいけどまた先月のように倒れたら困る、あのときはものすごく心配したから。
手を触れる前に一緒に遊んで心を1つにしようか。まず2人でおもいっきりブランコで楽しんだ後、2つのブランコを小さく同じタイミングと幅で揺らして、手を伸ばして手をつなぐっていうのはどうかな?そうすれば自然に触れることができると思ったのだけど。
おにいちゃんは吹雪ちゃんと一緒に外で遊びたいな、吹雪ちゃんが倒れずに触れて心が共振できればすごくいいと思うよ。
ああ…吹雪がブランコで立ち乗りしてたのはそういう事だったのか!
なんか吹雪って意外とアグレッシブ笙・って思ってたよ。
俺は子供の頃ブランコで怪我して以来苦手だったりすんだよねぇ。
吹雪の実験に付き合っても足手まといになっちゃいそうで残念。
トホホ……
でも吹雪が言ってる通り、ヒトの心にも共振現象があると思うよ。
ほら…好きな人が見てるとなんか張り切って、いつも以上の結果が残せる事ってあったりするんだよ。
あっ!さっきの発言撤回!
吹雪が見てくれるなら――俺ブランコ頑張れる気がする、フフフッ。
…張り切りすぎて俺の身体が崩壊しちゃうのでは?だって?
……うん、有り得るね。
へ!?さわってもいいですかだって!?
うわわどうしよ!!これって告白とか、そういう類じゃないですかい!?
べ、べつにさわってもいいけど……その、その。
俺の方が眩暈確定だから――やさしくしてね笙・
触れて熱暴走して看病フラグですね。 わかります。
共振は同じ振動数の二つのモノが必要らしいね。
人間で言うと、似たもの同士で惹かれ合う・・・同じ趣味で友達ができやすい事とか
同じ場面で笑うとかなのかな。
同じと言えば私の名前「RD」は、私の好きなアニメの1つ『THE ビッグオー』のキャラクター
「R・ドロシー・ウェインライト」の名前、またはAct:13「R・D」から来てるから
物静かな雰囲気は似てるかもね。 潜脳調査室とかじゃないんだよ?
男女間には同じ性格のようなカップルも、
全く違う雰囲気ように見えるカップルもいるから
一概には言えないね。
惹かれあうのはアンドロギュノスの話の方が良いのかしら?
私に触ってみたいんだ? ものは試し? もしかして共振の話は触れるための理由作り?
どちらにしても可愛いなあ♪
大事だよね♪ カタチから入る 大事だよねぇ♪ そーそーそー♪
まずは手を繋ごうか? はい。
次は私から触ってもいい?
でもいきなりこっちから触ったらまた倒れたりしかねないから、
一日三回やろうか♪ 必ず。 あ、食後に。
団欒しながら、「あ、そうそう、ほっぺたぷにぷに〜♪」って。
みんなの前では恥ずかしい? ほっぺたはハードル上げすぎ?
そーかなぁ? チャレンジャーな吹雪なのに尻込みとはミステリーだねぇ?
どうしてだろうねぇ? 私は不思議に惹かれます。
じゃあ今から一緒にやってみようよ。 いくよ?
ほっぺたぷにぷに〜♪
なんさいだっけ
なんかすごいね
俺に触るのはかまわないが、無茶はしないでほしい。
この間みたいに倒れてしまっては困るから…
ちょっときつい言い方かもしれないが、吹雪の事が本気で心配だからこんな事を言った。
…だから、気分が悪くなったらすぐに離してな。
じゃあ、いつでもどうぞ。
吹雪がしたいのならいくらだって、どこだって好きなだけさわってくれてかまわない。でも共振によっての加速と崩壊って、前みたいに倒れたりはしないよね…。
吹雪と仲良くなれるのうれしいけれど、もし一緒にいられなくなったりしたら、僕はつらい。
だからあまり無理をしないように。
僕にできることならなんだって協力するから、吹雪の探している答えが早く見つかるといいね。
それはそうと吹雪はお兄ちゃんとは呼んでくれないのかい?
もし呼んでくれたらお兄ちゃんすごい加速をしちゃうね!
吹雪もブランコに乗ったりするんだなあ
や、体温が上がると倒れるとか言うからさ
それに俺の前ではあまりはしゃいだりしないし
共振?ああ、その言葉は一応知ってるよ
この場合はテンションが上がるとか
リラックスするとか、そういう意味か?
吹雪を揺らす存在ね
うんまあ、それが俺かは分からないけど
試してみるのは悪くないか
でも――触る、ってなあ
前にさ、俺が吹雪に触っちゃったとき
体温が移ったとかで倒れちゃったことあっただろ
また倒れたりしないかって思うとな
でも、そうか、真剣なんだな
じゃあ、分かった
おいで――
触ってもいいよ
おいで吹雪
共振……または共鳴、か。
中々面白い話だ。
確かにお前が言うとおり、物体には固有振動数が存在しており、それは個々によって原則、違うものだ。
だが、時折、振動が振動を増幅する場合がある。共振、共鳴。
レゾナンス、か。
完全同位体、と言う者には今だお目にかかったことがないがな。
惹かれる存在、と言う者は何故存在するのだろうな。
加速か、崩壊か。
その結末をこの目で見てみたいと思うときもあるさ。これがな。
お前の固定振動数と俺の固定振動数。干渉しあったとき何が起こるのだろうな?知的好奇心は時に取り返しの付かない過ちを生む。
望む事をしろ。ただし、その結果に責任が取れるのならな。
かわいい!!
面白くなっちゃって一心不乱にブランコをこぐ吹雪かわいい!!
写真におさめて毎日眺めていたいなあ!!
ん?
吹雪は俺と共振しちゃってるの?
んふふー笙・
魅力的なお兄ちゃんにもうクラクラなんだな!
吹雪は意外とおませさんだなー笙・
うん、いいよ!
さわってさわって!!
いっぱいさわって!!
俺も吹雪のこといっぱいさわっちゃおーっと!!
ぺたぺたぺたー!!
うわー!冷たくてふにふにしてるー!!
かわいー!!
大丈夫さ吹雪。
共振しても崩壊したりなんかしない。
俺たちはずっと一緒だ。
加速はするけどネ!!
よし、吹雪!!
結婚しようか!!
いいですよ吹雪。
結婚しましょうか♪
ブランコをこぐのって面白いよね。
でも吹雪は振動数や共振などについて考えながらブランコをこいでるんだなぁ…
吹雪らしいといえば吹雪らしいが。
小さな力で大きな効果を得ると聞いてなぜかスイングバイを思い出したよ。
あれも小さな力で大きな効果を得てるよね。
ただあれは共振や共鳴じゃなくて重力を利用してるけど。
まぁそれは置いといて、吹雪に固有の振動数や共振を起こすものが
存在するかしないかといえば、おそらく存在するだろうね。
それは吹雪だけに限らずこの大地に生きる何十億もの人間の中に存在するはずだ。
存在するからこそこの世界が成り立っているのかもしれない。
もっと言うならこの地球、そして広大な宇宙も固有振動数や共振で成り立っていると僕は思う。
ただ宇宙には未知の部分が多いから何ともいえないが。
吹雪が触りたいのなら触ってもかまわないよ。
あの時以来、吹雪は強くなったような気がするから。
今なら吹雪が僕に触れて共振が起きても崩壊することはないだろう。
加速するかどうかは共振しだいかな。
一番揺れやすい周期……かあ。
確かにブランコは身近な例だね。
丁度よく勢いをつけるのは結構難しかったりするけど、コツを掴んで何度も繰り返してるとそのうちにもっと、もっとって思って、夢中になってるんだよね。
吹雪もそんな感じだったのかな?
あんまり夢中になりすぎると返って危ないけどね。
揺れの幅が大きければ、それが“崩壊”する時の衝撃も大きくなって、取り返しのつかないものになりかねない。
それでも好奇心の方が強いようなら……試してみようか?
こうやって吹雪と話すのもなんだか久しぶりだね
もちろん、実際は毎日家で顔を合わせているのだけれど
この前あんなことがあって
吹雪が治ってからもしばらく気をつけるように
霙姉に言い聞かされていたからね
まぁ、最近忙しくて僕の返事がこんなに
遅くなってしまったことも理由の一つなんだけど
うん、ごめんなさい…
吹雪もブランコで遊んだりするんだね
いや、なんとなく外で遊んだりするようなイメージじゃなかったから
少し意外かなぁって思ったんだけど
でもまぁそんな風に遊びながらも
色々と考えているのは吹雪らしいというかなんというか──
僕はそういう風に考えたことはなかった──というか
吹雪くらいの時はまだ共振なんて難しい言葉は知らなかったからなぁ
吹雪にも固有の振動数があるのか
その問いの答えはおそらくイエスだろう
きっと誰にでもそれはある
そして吹雪にとってのそれが一体なんなのか
僕がその存在なのではないかと吹雪が思っていることは
少なくともそうであるかどうかを確かめるに
値する存在であると思っているということは
君のその申し出を見れば察しがつく
しかし、そこから先は?
君は一体何を望んで僕に触れようというのだろう
それはただ単純な探究心からくる欲求で
僕がその何者かであることを確かめることだけが目的なのか
それとも結果などどうでもよくて
確かめる行為そのものに意味があるのか
あるいはもっと進んで
共振の先にある結果を
急速な加速か崩壊かを
そのどちらの結末を迎えるのかを知ろうとしているのか
ただ知ることだけが目的ではなく
最終的にその結果を得て
吹雪が変化することにこそ真の意味があるのか
あの日吹雪が倒れる日まで
僕は目の前の小さな少女の異変に気づくことが出来なかった
あの日以来、僕が吹雪に前ほど触れなくなったのは
霙姉に言い聞かされていたことだけが理由じゃなかった
本当は、僕自身が吹雪とどう付き合っていけばいいのか
分からなくなってしまったからなんだ
僕は、吹雪のことを何も分かっていなかったんじゃないか
数ヶ月一緒に過ごして、分かった気になっていただけなんじゃないかって
そう思ってしまったから──
僕は恐れたんだ
僕が触れることで再び吹雪に何か良くない事が起きることを
それも僕にとっては何の前触れもなく
前よりももっと酷い形で起こってしまうことを
僕は卑怯な臆病者になってしまった
だから今だって──
吹雪の申し出にどう答えるべきなのか答えを持たない
だが吹雪
君には迷いが全くない
加速か崩壊か──
どちらが訪れるのかは分からないはずなのに
僕はこんなにも君が崩壊してしまうことを恐れているのに
なぜそんな風に僕に触れようとすることができるのだろう
崩壊することさえも織り込み済みで
僕に触れようとしているのか
だとしたらそれは霙姉の言っていた
『一時の快楽に身を任せてすべてを灰燼に帰する』行為なのではないか──
もしそうなら──
僕は兄としてそれを止めなければない
でも僕は信じたい
僕はまだ吹雪が何を考えているのか
よく分かっていないけれど──
君は崩壊など望んでいないと
崩壊などしないとそう確信しているのだと
ただ、そう信じたい──
君が手を差し出して望んでいるものは
そんな悲惨な未来ではないのだと
妹の君が何も恐れていないというのに
僕だけがいつまでも恐れているわけにはいかない
僕は君のその選択を信じよう
君の気が済むまで僕に触れてくれ
だけど──
もしも君が崩壊の兆候を感じることがあったら
すぐにそれを僕に教えてほしい
今は君を引っ張ることもできない情けない兄だけれど
君を失いたくはないから
触っていいけど…ボクも崩壊しちゃうの?ってかまた倒れちゃうよ?!
まぁじゃぁ、静かな公園でブランコにでも一緒に乗ろうか。
…いや霙姉さん、塵にならないから期待しないで(^^;
人と人との共鳴かぁ。波長とかそんなものかな?
科学的なテーマなのに、すごく夢のある内容だと思うよ。
あの人とは波長が合う、なんて言葉もある位だし、人間同士でも共鳴とかあるかもね。
うん、吹雪が望むなら、いつでも触っていいよ。
加速するか、それとも崩壊か――なんてね。
僕らの絆はもっと加速するさ。明日に向かって。
固有振動数か…相変わらず吹雪は難しい事考えてるな…ブランコのは力点副点作用点ってやつじゃない?確か小学校で習ったな…吹雪はこれからかな?
哲学的な事はあまり得意じゃないけど…振動数ってのは…まあ個人差はあるけど誰にでもあるものなんだろうね
もちろん俺や吹雪にもあるさ。もしかして――吹雪と同じ周期振動数を持ってるのは俺だったりして?――なんて、ね
確かに全く同じ周期振動数を持つ物同士が共振したら超振動が起きるよ。でも――もし俺と吹雪の振動数が同じで共振しても崩壊なんて起こらなかったら――もうこれは運命と呼ぶ他ないと思うんだ――吹雪はどう思う?
ん?俺に触ってみたいのか?ああ、いいよ――おいで。吹雪