19人の姉妹たちが、ほぼ毎日日記を更新していきます
昨日は――大変だったな。
心配するな。
吹雪はただの風邪だ――
と言いたいところだが、たぶん違うな。
フフ。
本人も言っていたとおり、少し負荷がかかりすぎたんだろう。
最近、興奮気味だったからな、あの子も――。
フフフ――わかっているのか?
原因はきっとオマエだぞ?
変化する日常と、新たな刺激。
あの子の1番苦手な無秩序と混沌が――
きっと今あの子の心を支配している。
このまま行けば、
倒れるだけではすまないことも有るかもしれない。
常に熱量的死へと向かい続けるこの宇宙の申し子のように、
急激なエントロピーの増大が、
きっとあの子を塵へと還元してしまう――
思えば――
最初から不思議な雰囲気を持っている子だった。
人よりもかなり小さい姿で誕生して――
ちゃんとうまく育つのかと心配だったけれど、
弱い網膜の働きを補うかのようにその五感を発達させ、
高度な知力を発達させてきた。
いつもこの宇宙の果てを見ているかのような、賢い子供――
いつかはかならずこの宇宙の塵と化す私たち――
一時の快楽に身を任せてすべてを灰燼に帰するのもいい。
だが、もしオマエが吹雪をまだそばに置きたいなら。
オマエは――
しばらくあの子に近寄るときは少し注意した方がいいな。
あの子はどうやら――
オマエのことがよほど気になるらしいから。
考えるだけで、倒れてしまうくらいに――な。
こういうのを――初恋とでも言うのかな。
フフ――。
それともただの知恵熱か。
いや、大丈夫。
明日にはきっと復活するだろう。
しばらく、吹雪には触れるなよ?
コメント(79)
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作/公野櫻子
イラスト/みぶなつき
日記イラスト/霧賀ユキ
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あらかじめご了承ください。
>無事なようでよかったですV(・∀・)V
そうか――吹雪も多感だから…
だと僕が吹雪の傍にいるのはダメなのかなぁ
あんまり居すぎると…同じようになりそうだ―――
ごめんね吹雪
――昨日皆で折った千羽鶴は立夏にたのんで置いてもらおう。
お大事に、吹雪―――
そうか…大事に至らなかっただけ良かったよ。
ある種、ストレス性のものって事なのかな。
それにしても、原因が俺…?
うぅん、なんだか複雑だなぁ…。
心配だから傍にいてあげたいけれど、一体どう気をつけたらいいのやら…。
ともあれ、自分が出来る事を探してみるよ。
ありがとう、霙姉さん。
俺のせいですか!?
近づけないのはつらいけど
それで吹雪が元気になるなら――仕方ないか
でも無事でよかったよ
むむ、霙姉さんの言ってる事が難解でわからないんだが
吹雪は助かったんだね?よかった
そうだったのか…
吹雪にはそんな秘密が…
(てっきりロボかと…)
でも良かった…
無事でよかった…本当に…
はああああ…
あれ…?涙が……
ホッとしたら気が抜けて…涙止まんないよ…
はは…かっこ悪いなあ…
それに
なんか素直に喜べないな…
俺は吹雪のことをこんなに好きで
吹雪は俺のことを好きでいてくれてるのに
触ることもできないなんて…
そんなの悲しすぎるよ…
ああ…吹雪…
ふぶきぃ……
今すぐ抱きしめてやりたい…
そして、俺も吹雪のこと好きだよって言って
イチャイチャしたいのに…
ううう…
ちくしょう…
ちくしょう……
神様のバカやろおおおおおおおおおおおおおお!!!!
明日には元気になるのか・・・
よかった、本当に良かった。
心配で昨夜は寝られなかったよ。
吹雪の生い立ちが気になるけど
今はまだ知るべきときじゃないってことかな?
しかし吹雪には気軽に近寄れなくなっちゃったのか・・・
もっとおしゃべりしたいのに、ちょっと寂しいな。
吹雪は…大丈夫な、んだよな??
……よかった。…本当に。
…なあ霙姉、おれ色々、聞きたいことがある。うん、霙姉が話せるなら、と判断したときでもいいんだ。いいかな…。
あ、大丈夫だよって皆にもう言ってきたん?まだなら、言ってくる。
分かったよ霙姉さん。
ところで姉さんの初恋は何時頃だったのかな?
吹雪に近づけないのは残念だけど
少し嬉しくもあるよね
吹雪って難しいことばかり考えてる、
ってイメージだったから
そこまで俺のことを気にしてるなんて
兄としてはやっぱり嬉しいかな
それにしても…
霙姉さんも認めるほどの
『不思議な雰囲気』って…
やっぱり吹雪って只者じゃないね
霙姉さんが何を言っているのかよくわからないけど。
吹雪が大丈夫だったならそれでいいんだ。
霙姉さん、ありがとう。明日は帰りにどら焼き買ってきてあげるからね。
吹雪の分も買ってきたら喜ぶかな。明日は元気になった吹雪と一緒に遊びたいな。
よかった。吹雪は大丈夫なんだね。
吹雪と遊んだり出来ないのは残念だけど気をつけるよ。
そばにいることができないというのはとても寂しい
でも、吹雪がそれで苦しいなら我慢しよう
代わりにせめて話せるように携帯電話かトランシーバー、あっ糸電話でもいいや
よし、じゃあ吹雪と離れていても話せるように糸電話作ろう
それなら大丈夫かな?
霙ねぇどう思う
触るなと言われると触りたくなるんだよな…うずうず…
…霙姉さんのほっぺプニプニしてそうだね、触っていい?
ああ…禁止された途端、吹雪の頭のアンテナを手で弄りたおしたくなってきた…。
小雨~、その頭のアホ毛をちょっと好きにさせてくれないカナ?
なんだ
ただの風邪か――
ただの風邪だって十分心配だよ!
吹雪はすぐ上の夕凪や星花より
ずいぶん細かったり、暑がりだったりしたけど――
生まれつき丈夫じゃなかったなんて。
先に教えてくれてもいいのに
仲間はずれかよぅ
――ふんだ。
なんて、冗談。ありがとう霙
吹雪のお見舞いは皆に任せておくよ
吹雪の元気な顔が見られれば――
しばらくはそれだけで十分かな。
いやはや・・・一時はどうなる事かと思ったけど、無事でよかった・・・安心したら力抜けて・・・眠く・・・zzz・・・はっ!ウェイクアップ!お目目パッチリ!ネテナイヨ!
うっ・・・俺のせい・・・です・・・か、ちょっと刺激が強すぎたのかなぁやっぱり、でも、この溢れ出る情熱をどこにぶつければ・・・吹雪の心の吹雪を俺という太陽で晴れさせてはいけない、吹雪の吹雪がやんだとき、それは吹雪が吹雪でなくなる時・・・なのかな?
またまたー倒れるだけじゃ済まないなんてそんな恐ろしい事・・・冗談だよね霙姉?
な!そんな吹雪出生の秘密が・・・うっ・・・うぅぅ・・・うおおおおおおおおおおおおお!!!!!
そうだったのかぁぁぁ!!!
ぐすっ・・・ズルル、霙姉!俺は愚か者だった!吹雪のことを何も分かってないのにただ一方的に・・・自分勝手な愚か者だった!不肖この俺、今後は吹雪の目となり、精一杯サポートしていく所存です!
は、初恋!?そ、そんなぁ・・・いやぁ・・・照れるなぁ・・・
って・・・!もう、霙姉は意地悪だなぁ・・・
スキンシップが出来ないのは断腸の思いだけど、コレも吹雪のため、致し方ないと諦めるよ
だが!他の方法で接することも出来るし、なにより、今までとは別な方法で接してみれば、新たな道も開けるかも!
とりあえず熱には冷たいものって事でドライアイス握って冷凍庫にでも入ってくるよ、上手く冷えればいいんだけどなぁ・・・
そうか、命に別状がなかっただけよかったよ
まさかこのワシが原因だったとはな・・・まぁこの家族に来てそんなに時間がたってはいないし、男だったりして突然の異性が家族になるから未だになれてない子も当然だよね
あの日は吹雪と一緒にいることが多かったから、負担をかけたのかな
吹雪には本編にすまないことをしたよ、吹雪の体調がよくなるまではなるべく近づかないことにするよ
それとこれを吹雪に渡してください、昨日神社で買った御守りとお札もちろんワシが買ったってことは内密にね
そうか…吹雪にいい子いい子するのはしばらくお預けか…
ねぇ霙姉さん、吹雪の好きなアイスって何かな?
そのくらいはしてあげたいと思ってさ。
霙姉さん、看病お疲れ様。
春風にもそう言っておいてもらえるかな。
…ん、そうだな、まずは俺が元気を出さないと!
おーれーはーげーんーきーだーぞー!
ええと……とりあえず、吹雪が何とか大丈夫そうで良かった。
私も随分心配したんだけど、霙姉さんが言うなら安心だね。
それにしても……まさかと思ってたんだけど、原因はやっぱり私か。
良い意味か悪い意味かは置いておくとしても、確かにいきなり家族に男一人入ってきたらそりゃ「無秩序」で「混沌」としたことに感じるだろうね。
でも、それが吹雪には重すぎたかな。
私としては吹雪とももっと仲良くなりたくて色々コンタクトを取ってたんだけど、配慮が足りなかったみたいだ。
これからは……丁度良い距離を見つけるのは大変そうだけど、頑張ってみるよ。もう吹雪が倒れることがないようにね。
そんな話聞かされたら尚更大事にしたくなるしね。
……吹雪の、生まれた時のこと。
私は、姉さんの言う終末が来たって、家族全員一緒にいられればそれすら安らかになると思うんだ。
だから今は、少し距離を置いてみる。
早く良くなることを……原因の私がってのもおこがましいけど……祈ることにするよ。
無事で良かった…
だけどしばらく吹雪に近づけないのは悲しいな、家族なんだからゆっくり時間をかけて吹雪とは仲良くなっていこう。
――よかった。吹雪に大事が無くて本当によかったよ。
なんにせよ、しばらく安静にしていれば大丈夫みたいだね。
でも、ううん……僕のことが原因だったなんて。
想ってくれるのは凄く嬉しいけど、それで体調を崩しちゃうのは駄目だよね。
わかったよ、霙姉さん。しばらく吹雪とは上手に距離をとろうと思う。
気の置けないのも家族だけど、家族だからこそ気を使うべき所もあるって事だよね。
あはは、新人家族が偉そうなこと言っちゃったかな。
でもやっぱり霙姉さんは頼りになるね。凄く『姉』って感じがしたよ。
しかし、ううん、初恋――て、照れくさいやらなにやら――
え?顔が赤いって?しょ、しょうがないじゃないか。こういうの、不慣れだし――
そ、それなら霙姉さんの初恋とかどうなのー!?
ああ……吹雪は快方に向かってるんだね
それが何よりの嬉しい知らせだよ。
春風さんと一緒に看病お疲れ様、霙姉さん
う、うーん……僕が原因かあ
すぐに寄ってきてくれるチビ達の中で
なかなか仲良くなれなかったのが吹雪で……
それでもちょっとずつお互いのことを知るために
頑張ろうと思って努力はしてたんだけど
それが逆に吹雪に負担をかけちゃったのかな
悪いことしちゃったな
そっか、吹雪は生まれから大変だったんだね
あの頭の良さはそれをフォローするかのように……
なんだか、そう言われて吹雪を見ちゃうと
吹雪がかわいそうな子にも……いや、やめとこう
吹雪はいつも考えがちでその分人の何倍も
悩んだりすることもあるんだろうけど
きっとその分吹雪なりの幸せもあるんだろうしね
初恋?はは、ふふふ
僕に中々近づいてこなかった吹雪が
心の中で僕を遠ざけてたんじゃなくて
気にしすぎて近づけなかった?
いや、冗談はよしてよ姉さん
それが本当なら
それに気付けず苦しめた僕は
兄になる資格が無いよ……はは
でも、でも万が一、姉さんが言うことが
本当だとしたら……そりゃ嬉しいよ
そうだったとしたら、僕たちは
無理に距離を詰めなくてもいいんだから。
吹雪の心と体に負担にならない範囲で
あの子から近づいてきてくれるのを
ゆっくり待ってればいいんだからね
分かったよ、姉さんの言うとおり
無理に吹雪に近づかないようにするよ
ちょっと寂しいけど……姉さんを信じれば
きっと吹雪の方から僕と吹雪の間のちょうどいい
距離関係を自分で見つけてくれるだろうしね
それに
かわいい妹である吹雪のことは気になるけど
頼もしいお姉さんである霙姉さんのことも
信じなくちゃいけない存在だもんね
へへ、きっと霙姉さんの方が僕より何倍も
家族と僕の関係のことを知ってるんだろうね
さっすが僕らのお姉さんだよ
ちょっと嫉妬しちゃうな。
僕もいつかもっとみんなのことを
知ることができたのなら、姉さんみたいに
僕とみんなの距離感を見渡せるようになるのかな……
おっと、焦りは禁物だよね
今回も僕の焦りが引き金になっちゃってるんだし。
家族を信頼してどっしり構えるのも
仲良くなる方法なのかな、ねえ姉さん?
吹雪は無事なんだね。よかった…
でも、僕のせいだったなんて。
これからは気をつけるよ。
吹雪ちゃん漢方薬とかで体質改善した方がいいのでは…
解ったよ。だけどな!俺は吹雪が心配なんだ!
俺が触っちゃ駄目だって言うんなら…霙!手伝ってくれ!
まだ世の中の楽しい事も嬉しい事も知らない、知り足りない吹雪に!
いっぱい色々おしえてあげたいじゃないか!
お疲れ様、霙姉さん。
昨日は綿雪に「任せて」って言ったけど、
結局、大して役に立てなくて――
僕もまだまだだね。
早く、立派なお兄ちゃんにならないと――
そっか、吹雪にそんなことが――
って、え、初恋、吹雪が?一体誰に!?
それに、しばらく触れるなだなんて――
まあ、姉さんが何の根拠もなしにそんなことを言うとは思わないけど。
分かった、気をつけるようにするよ――
あの…
吹雪ちゃんこれからの為にも漢方薬とかで体質改善した方がいいのでは…
なんだか難しい話だね。
ただ家族というだけでは気軽に触れ合えないということなのかな。
相手を大事に思うのからこそ、時には離れることも大事なんだね。
それでも心だけは吹雪のそばにいたいと思うよ。
吹雪は大丈夫なのか、良かった
ありがとう
けど、俺が原因?
まあ分かった
吹雪に近づく時は気を付けるよ
そっか……吹雪は大丈夫なんだね。
ありがとう、姉さん。
それにしても……色々と考えさせられるよ。
皆との接し方とか、色々ね。
この家の皆はそれぞれに個性が強くて――
家族だから、って言う区切りだけじゃ駄目なんだな。
想いと実状が乖離してしまった事で生じた問題。
吹雪は、それが自分にとって何らかの影響を及ぼすって事を
承知の上で、俺のことを考えてくれた、って事なんだね。
暫くの間、吹雪の事は少し距離を置いて見守る方がいいかな。
向こうからも、無理の出ない距離感でお互いが認識できるくらいに。
近すぎても駄目、見えないほど遠くでも駄目。
はは、なんだか地球と月みたいだな。
昔そんな歌があったっけ――
でも、そんな距離感を少しずつ。
雪を日差しで溶かすように少しずつ無くして行けたら。
いつか、吹雪が自分の身体に無理をかけることなく、
俺に触れることが出来る日が来るのかな。
来ると、いいな。
霙姉、看病乙であります。
差し入れのどら焼きを買ってくるくらいしかできない自分の無力さが悔しいけど、
姉さん達のおかげで助けることができた。やっぱり家族っていいものだね。
吹雪が起きたら「あまり悩まないで」と伝えておいて。
ほんとは相談に乗りたいところだけど――悔しい。
吹雪が倒れたショックで僕も一緒に倒れちゃったけど、やれやれ、何事もなくて良かったよ。
え、僕が吹雪の心の無秩序と混沌の原因――?
……僕は妹に近づくだけでそんな悪影響を与えてしまうほどの不良なのかな霙姉さん。
は、初恋だって?
そっか……確かにちょっとワルぶった男性に憧れる年齢なのかもしれないね……でも、という事はどこかの悪漢に恋してしまう可能性も……兄としてはそれは避けたい……。
よし、じゃあ吹雪がもう少し成長するまで僕が一番の憧れでいられるようにご近所1のアウトローを目指す事にするよ!ブーンブーン!
(三輪車に乗って庭を暴走中)
ハァ……ハァ……あの、霙姉さん……もうそろそろ止めて欲しいんだけど。
っはああぁぁぁ……、よかったぁ……。
一時はどうなることかと気が気じゃなかったけど、これで一安心だよ。
看病おつかれさま、霙姉さん。それから、ありがとう。
――でも、そっか。俺が原因で倒れちゃったのか。
知らず知らずのうちに、吹雪の負担になっちゃってたんだね……。
ごめんな、吹雪……もっとちゃんと、吹雪のこと考えていたらこんなことにはならなかったよな……。
うん、しばらくは不用意に触れないよう気をつける。
ちょっと寂しいけど、大切な家族の――
――家族、なんだよね? 俺、家族としてみんなの傍にいていいんだよね?
……ごめん、なんでもない。ちょっと揺れただけだから、忘れて。
それじゃ俺、部屋に戻るね。……おやすみ、霙姉さん。
ああ・・・わかった。
僕だって急激な生活の変化に困惑しているところだ。
吹雪のような子ならなおさらだろう。
しばらくはそっとしておこう・・・。
直に僕にも慣れてくれるだろうか。
さすが霙姉さん
緊急事態にも慌てず騒がずだね!
問題は俺が姉さんの言ってることの半分も理解できないことなんだ
助言ありがとう、霙姉さん。
僕は、吹雪ともまだまだ仲良くやっていきたいから、
しばらくは、そっとしておくことにするよ。
それはもちろんのこと――
霙姉さんとも、仲良くやっていきたいしね。
口ではああ言ってても、
やっぱり吹雪のエントロピーを急激に増大させるのは、
霙姉さんの望むところでもないでしょう?
だから――
ゆっくりとやっていくよ。
吹雪は――大丈夫なんだね?
そうか……良かった。本当に良かった……!
昨日はどうなってしまうことかと気が気でならなかったよ。
そしてまさか僕が原因だったとは。
じゃあここはあえて……
眠り姫を僕のキスで目覚めさせるってのはどうかな?
とりあえず無事で本当によかったよ…
それにしても僕が原因、か
吹雪が苦しんでいるからそばにいてやりたいのに
あんまり近くに行き過ぎるとまた吹雪が倒れちゃう
ヤマアラシのジレンマってやつだね。
僕と吹雪の適切な距離はどれくらいなんだろう?
いや、これは姉さんに教えてもらうものじゃないね。
これからちょっとずつ、僕が自分で見つけ出していくよ…
そうか・・・僕が原因だったのか・・・
でも大丈夫みたいで一安心だよ。
本当によかった
大事なのは必ずしも結果だけではない。
結果だけを見て宇宙を論ずるのは恐ろしく無意味だ。
そうでなければ私たち生命が子孫を残すために生きるという結果の無い衝動までもが空しいものとなってしまう。
そんな大宇宙の虚無感に囚われてしまわぬように、吹雪には愛を伝え続けよう。
そっか――
よかった~~~
・・・って一息つきたいけど、どうやらそうも行かないみたいだね。
分かってる、暫くは気をつけるよ。
色々とありがとう、霙姉さん。
――うすうすは判ってたんだけどね。
一昨日、吹雪が言ってたことを考えたらさ。
ちょっと寂しいかもしれないけど、吹雪が落ち着くまでは注意しないとね。
・・・二度とこんなことは御免だから。
あ、あと――
流石に初恋はないでしょ。
いや、まぁ悪い気分じゃないけどさ。うん。
そっか、初恋か、初恋ねえ……
いや、確かに嬉しいですけど、ちょっと困るというか、どうしていいかわからないっていうか……
きっと、吹雪も今の僕と同じようにどうしていいのかわからないんだろうね。
とにかく、霙姉さんの言う通り、少し距離を置いた方がいいのかな。吹雪も一人で気持ちの整理付けたいだろうし。
霙姉さん、その間、吹雪のことよろしくね。
難儀なことだねえ
でもまあ姉さんがそういうなら大人しくしとくよ
あとママン眼鏡くらい買ってあげて
そっか――よかった。
負荷って――要は無理し過ぎちゃったって事?
よく分かんないけど、とりあえず吹雪は大丈夫なんだよね?
はぁ――よかった――なんて言っちゃうとまだ寝込んでる吹雪には申し訳ないけど――
それでもやっぱりよかったよ。
正直かなり不安だったんだ。昨日の感じだとかなり深刻そうに見えたから。
そう言われてみれば――
確かに俺が来てから何かが変わったような事は言ってたっけ。
いきなり俺みたいなよく分からない存在が生活に入り込んできて、吹雪の中でそれを把握するのに苦しんでた・・・のかな。
確かに女の子ばっかりの中にいきなり男が現れて、しかも新しい家族なんて言われても戸惑うよなぁ。
・・・まさか倒れちゃうほどの影響があったなんて思わなかったけど。
俺が来なければ――なんて言ったら怒られるかな?
あはは、ゴメンゴメン、冗談だよ。
それにしても吹雪にそんな事情があったなんて――
ちょっと不思議な子だな、とは思ってたけど、そういうワケだったんだ。
吹雪も色々と悩んでたんだろうな・・・
もっと俺が気を付けないといけなかったんだよね・・・はぁ。
この家にも大分慣れたつもりだったのに――
みんなの事、まだまだ全然分かってなかったんだなぁ。
あー、もう!ホント悔しいやら情けないやら、だよ。
うん――分かった。気を付ける。
考えてみれば俺がこの家に来てからの時間なんて、それまでみんながここで過ごしてきた時間に比べれば全然短いんだもん。あんまり慌てちゃ上手くいくものもいかなくなっちゃうよね。
毎日毎日少しずつお互いの事を分かり合って、いつか胸を張って本当の家族だって言えるように――頑張るよ。
正直吹雪に近づけないってのはちょっと淋しいけど――
でも吹雪はそれこそ倒れるくらいに悩んで、今もベッドの中で頑張ってるんだから、俺もそれくらいは我慢しないといけないよね。
それに――もうこんな事になるのはゴメンだし、さ。
良かった明日には復活してくれるんだね吹雪。
買って来たマジックハンドが無駄になってしまったな
これなら吹雪に手を触れずに頭のタオルを交換してあげることができるが
目の前にいるだけでさえ吹雪の負担になってしまうと言うのか。
初恋だって?
一日中その人のことを考え鼓動が早くなり熱が出て倒れてしまい
治す方法が見当たらない
それが初恋だなんて言うのかい。
違うよ霙
初恋は女の子を美しい女性へとメタモルフォーゼさせるための繭なんだ
それが、こんなに吹雪を苦しめるなんて――
僕は憎悪したいほど厄介で
悪性の病原体でしかないじゃないか。
大丈夫、そう言われるのは慣れてるよ。
本当にそうであるなら
僕が離れるのが得策なのか?
いや――しかし――
もし吹雪が本当に初恋に出会ったら
また倒れてしまう。
だから
そのときに吹雪が吹雪のままでいられるように
そして家族が一緒にいるために
僕は悪のままここにいるのが正しいのではないだろうか。
だから僕はこれからも――ずっと――
ちょっとだけ皆との距離を意識して接するよ。
霙、春風姉さん看病お疲れ
差し入れのお菓子と紅茶だよ(ウィーンギュイギュイ
おっと、すこし零れてしまった。
マジックハンドは慣れないな――
手で渡した方が
早い――
★後志神威です。
霙姉さん…吹雪ちゃんの看病、お疲れ様です。
でも、風邪だけで何より。
1日も早く全快して欲しいね。
でも…吹雪ちゃんの風邪の原因が…僕?
それも…あの子にとっての…初恋…
でも…僕は彼女にとって”負担”なのかな?
教えて欲しい…
え?そういうマイナスな思考は良くないって?
…反省
新たな家族である僕を迎えて、みんなそれぞれに思うことがあるのだろうね…それが吹雪ちゃんには新鮮にも刺激にも思えた…吹雪ちゃんも頑張っているんだ…
僕も頑張らなければ…
”僕”という存在が…いずれは北極星に還る事を…
この世に生を受けた身。毎日を無駄にしたくないからね…
今回の一件で吹雪ちゃんの生い立ちが少しだけわかった気がする…霙姉さん、ありがとう…
吹雪ちゃんが元気になったら、何かしてあげたい…
大事な妹だから…
それでは、また。
ええっと、僕の所為?
それに、初恋なんて言われると
困るやら照れるやらでどうしたらいいんだろう…
まぁ、でも、とりあえず吹雪は大丈夫なんだよね?
なら、良かった
でも、これからも、僕があまり吹雪に構ったりすると
倒れちゃうかもしれないんだよね…
なるべく、おどかしたり興奮させたりしないよう気をつけるけど
「元気になって良かった」って
声をかけるくらいはいいよね?
委細承知。
吹雪ちゃんは未熟児だったのか。霙姉、あの娘に伝えて。
良く生きてくれた吹雪。君に会えてよかったと。
そしてその恋研究してみよう、と。
吹雪に触れるのは控えるけど、心に触れるのは構わないかい?
どちみち熱が上がってしまうから、ちと先の話だがね。
それに、霙姉はつまり生き急ぐなと言いたい訳だよね?
また、彼女は、雪の様に手に掴むと消えるような儚い存在でもあると。
姉妹にゃあ冬に関する名前の娘が多いけど、皆、心は暖かいね。
肌はどうだろう?霙姉、私を見て。綺麗な頬。
今夜は二人で、夜空の塵を数えない?
お疲れさまっす、霙さん。どうぞ、お茶とどらやきです。
――ふーん。前に、『計算だけで霙さんくらいにまでいっちまうかも』なんて適当言いましたけど、アンタから見てもそうなら、やっぱ才能アリですかね。まあ、自分のことにアタマ回んないんじゃ意味無いですけど。
しかし、興奮してたのかアレ。表情全く変わんないし、自己申告もカルテ読み上げるみたいで、どうにも分かりづらかったんですが。自覚無しのムッツリとは新しい。
まー、まだ吹雪みたいなお子様には早いですよね。そういうのは、もうちょっとイロイロ知った後の方が楽しめるってもんです。脳みそと身体が釣り合うまでは、妄想フル回転も自重させたほうがいいですね。
とりあえず眼鏡でも買ってやって、視界確保してやったほうが良いんじゃねえですかね。そうすりゃ周りがよく見えて、自分がどんだけ心配されてるか分かるでしょうよ。
あ、あと、原因については知恵熱って方向で一つ。
なんだ風邪…
え?ただの風邪じゃない?
興奮気味って…
ぜ、全然気付けなかった…
何やってるんだ俺…
考えるだけで倒れるほど気にされてるのは
その、なんだ…
嬉しいんだけど…でもそれで本当に倒れられたら
困るというか……う~ん…
は、初恋って…!
そ、そういうものなのかな……
確かに、少し気をつけた方がいいのかな…
でもまあ、家族として普通に接すれば大丈夫…
………って、それで倒れたんだっけ。
う~んどう接すればいいものか……
…とりあえず、吹雪が起きたら
「元気になった?」って聞くぐらいは
大丈夫…だよね?
吹雪が無事でよかったよ。
うん、そうだね。
しばらくは気をつけておくよ。
すこし悲しいけれど、吹雪とずっと一緒にいたいからね。
霙姉さんも吹雪の看病お疲れ様。
わかったよ姉さん、あした吹雪には触らない。
でもね、愛と気合があれば宇宙は滅亡しないんだよ。
霙姉さん看病お疲れ様。吹雪も心配ないみたいでよかったよ
え、吹雪の初恋が俺?いやまさか…
でも俺にはヒカルという人が、ああでも吹雪もかわいいよな
よし、俺も男だ!ここは二人同時に…
あ、ヒカルさんおはようございます。今日も相変わらずかわいいね!
アッー!
そりゃ見舞いもするなって事ですかい、姉さん
それはそれで寂しいものがあるんだが……
まぁ、少し様子を見に行くくらいは?
OK?
じゃ、ちょっとアイスでも買ってくるわ
そっか
吹雪、大丈夫なんだね
よかった
思わず僕も寝込んでたけど気にしない
でも
「触れるな」
か…
シンプルな割に意外と難度の高い要求だね
吹雪がまた倒れちゃうといけないから
善処はします
いつか
僕が居ることが吹雪にとって、
確定的要素になれば、
いいな
吹雪に訪れた突然の不調。
昨日から続く騒動。
ようやく落ち着いた頃合いを見て、
「吹雪には触れるなよ?」などと。
姉貴風を吹かす気持ちはわからなくもない。
その恋は病のごとく。
多分そう言いたいのでしょうね。
姉さんにしては、あまりひねりがない。
何ともありふれた喩え。
だけど本当に。
事の真相は、姉さんの邪推通りなのだろうか。
俺はむしろ逆だと思う。
その病は恋のごとく。
吹雪を蝕む何らかの、異常。
免疫機能がもたらす類の発熱ではなく、
まるで神経回路がショートしたような――
原因が何なのか、俺にはわからない。
言えるのは、それがあくまで身体の異常だということ。
しかし人はなぜか、それを心の変調に結びつけたがる。
ゆえに“恋”などという曖昧さが生じる。
言うに事欠いて“初恋”だなんて…。
本当に大げさすぎる。
姉さん式に拡大解釈したら、
ありとあらゆる変調が恋だと疑われかねないじゃないか。
(……)
いや、もしかしたら。
これは忠告なのかもしれない。
最近我が家に蔓延してきた無秩序と混沌。
俺に委ねようってわけですか、これらを調和する役目を。
拡大するエントロピーに対する反作用。
増大する一方のベクトルを打ち消し、相殺するためには、
理論的には負のエントロピーが必要だ。
ごく簡単に言って、それは。
時間を止めるか、ゆっくりと引き延ばすか、あるいは…。
いずれにせよ、やれる事は限られる。
そもそも人間業なのかどうかすらあやしい。
まったく姉さんは人が悪い。
流れゆく時間は不可逆。
姉さん式にいえば、全ては塵に還っていく。
分子が結合を解くように。
比類なき完璧さも、かけがえのない一瞬も。
やがては無秩序の骸を露わにする。
だとしたら、俺は…。
「崩壊を早めてみましょうか?」
とでも言いたくなるな。
あなたと俺で。
いやだな、むろん冗談に決まってるじゃないですか。
他愛もない冗談に。
何というか、ほら。
このところ俺も、少し風邪気味だったからさ…。
気を付けはするが
気にしすぎて腫れ物みたいに扱いたくはないなぁ
まぁそれも、私しだいか
そうですか。それは良かった。ですが、私は、貴方一択です。
ふ、吹雪は無事なのかい姉さん!よかったあ…
負荷がかかりすぎってことは過労というか疲れが出たんだろうかな、最近ドタバタしてたし。
って、え?僕のせい?初恋?…なななななーーーにいってんのさねーさん!
うん知恵熱じゃないカナ?知恵熱じゃないカナ?んもう!僕までオーバーヒートさせる気!?
…ハイ、気をつけます。
この家で離れるのは難しいから、吹雪を刺激し過ぎないようにしないとか。
うう、まさか一言言うつもりが一言言われるなんて…
吹雪は無事なんだね…? よかった…。
吹雪が僕のことをすごく想ってくれてるのはよく知ってるよ。
それが恋という気持ちなのか僕には知ることができないけれど、僕が吹雪に恋しているのは確かに分かることだから。
どんな困難でも乗り越えて、必ず吹雪と2人で幸せになってみせるよ…
吹雪の体調は・・・っ!
・・・そうか、大丈夫なんだ。
本当に、良かった。
まだ僕には言えない事があるんだね、霙姉さん。
うん、無理には聞かないよ。
今は吹雪が無事ならそれでいい。
って、初恋!?
姉さん、いつの間にそんなに冗談が上手くなったの?
変化に対応できない人って確かにいるよね。
こう見えても僕はアドリブが苦手なんだ。
急激な変化やアクシデントが起きると、あせってしまうよ。
でも変化しないとか無理だから…。
僕はもう大きいからドギマギしたり胃が痛くなったりするだけで済むけど、吹雪にはまだ苦しいみたいだね。
初恋はさすがに違うと思うけど、僕が男だから気を使うのは確かかもしれない。まだ家族に溶け込めてないのかな。そんなに意識しないで気軽に接することができるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。
でもあせらずゆっくり時間をかけていけばいつかは。
とにかくいっときは吹雪には触らないようにするし、意識して近づかないようにするよ。
霙姉さんも、吹雪の看病お疲れ様でした。
妹たちはともかく、僕まで締め出されるとは思わなかったけど
吹雪の体調は、そんなに悪いの?
ただの風邪? よかった、それならすぐ元気になるよね。
……違う? やっぱり何か悪い病気だったんじゃ―――
えーと、負荷とか興奮気味、と言いますと……
はしゃぎ過ぎた疲れが出ただけと、そういう意味でしょうか、おねーさま……
ヒドいな、からかわないでよ姉さん……寿命が3年は縮んだ気がするよ。
ふふ、でもやっぱり吹雪も歳相応の女の子だね。
騒がしいのは苦手かなと思ってたんだけど、
そうか、逆に興奮して、はしゃぎ過ぎてたんだ。
うーん、そう言われるといつもよりちょっと
積極的だった気もするけれど……
言われなかったら気づかなかったかも……
僕が原因?
やっぱり吹雪も突然家族が増えて戸惑ってるんだろうか。
僕は、変わっていくことが悪いこととは思わないけど
吹雪には、そういったものが不安なのかも知れないね。
また倒れてしまう事がないように何とか安心させてあげられないかな……
昨日も思ったんだ、吹雪は頭がいいからこそ
僕らが当たり前に思っている事に気づいていないのかも知れないって。
たとえいつか塵になってしまうとしても
せっかく出会えた家族なんだから、僕はずっと一緒に―――
せめて、吹雪がお嫁に行ってしまうまでは側にいてあげたいし、
いて欲しいと思うよ。もちろん、姉さんたちや他の妹たちにも、ね?
だから姉さんの言うとおり吹雪のことも、
これまで以上に気にかけるようにするよ。
初恋? あはは、今日の姉さんは冗談が多いね。
もちろん、その通りなら光栄なことだけど、
きっと今まで身近な所に男の人がいなかったから珍しいんじゃないかな?
ふふ、そういう意味では確かに、
僕が吹雪の一番気になる男って事になるのかもね。
ん、知恵熱? 残念、可愛い妹を持つ兄としては、
ちょっとだけ期待したんだけどな……なんて言ってみたり。
でも、よかった。明日には良くなりそうなんだ。
姉さんのお墨付きなら安心だよ。
うーん、安心したらお腹が減って来たかも……
ちょっとお茶でも淹れてこようかな。霙姉さんも一緒に、どう―――
うっ、姉さんがお茶を飲んでる間に、
こっそり様子を見に行こうかと思ってたんだけど、お見通しでしたか……
分かったよ、もう遅い時間だし、今日はそっとしておいた方がいいよね。
明日、吹雪が元気になったら一番に会いに行く事にするよ。
ふふ、大丈夫、感極まって抱きついたりなんてしないから。
風邪…じゃないの?何か麩に落ちない感じがするけど――考えすぎかな。
でも…吹雪が無事で良かったよ。
でも姉さんは、やっぱり姉さんだよ。吹雪のことすごく理解してるし…感情も何となく解るんでしょ?
それにくらべて俺は…まだまだです。吹雪の現在の状態ばっかり追って吹雪の気持ちを理解しようとしなかったんだから。
まだまだ駄目兄貴です。
でも吹雪が――興奮――初恋…しかも相手がこのアホ兄貴ですか!?
なんか冗談のように聞こえるんだけど…姉さんが言うならやっぱり確かなことなんでしょうね。
なんか今度対面したときこっちがドキドキしちゃいます!恥かしいですね…。
吹雪のことは気をつけます。逢えないのはとってもつらいですけど…。
霙姉さん、もし良ければ…今度また何かあったら相談してもよろしいですか?
おう、良くなったのかい!よしハグだ!って駄目なのか・・・むむむ
知恵熱か・・・あっ、今オレには関係ねえと思っただろう?農業ってのは知識や経験がとても重要だ―まあ農業だけじゃねえがな―
つまり、オレは酒樽体型だか見た目よりずっとインテリちゃんなんだぜ?
ふふ、惚れるなよ?
えっ、こういう言い方が馬鹿っぽいだって?ごもっともな意見だ
おし!フブキさんの回復祝いだ、いつものようにジャガイモを送るぜ、オレはよく知らねえがミゾレさんの大好物のどら焼きにでもして食ってくんな
そういう事だったのか。確かに環境が変わるのって良し悪しや大小は兎も角
ストレスを感じるものだけど、吹雪はいつも知恵熱出してる様なもんだし
そこへ更にとなると、倒れるよなぁ…。いくら頭が良くたって生後10年未満の子供だしね。
分かったよ、こっちから無闇に近付くのは止める。
いっそ、ショック療法でこれでもかくっ付いて耐性付けるって手もあるけど
取り返しの付かない事になるかも知れないし。
でも一言言わせてくれ、姉さん。流石に初恋はねーわ。
そうか・・・判った気をつけておこう。 まぁ、吹雪が大丈夫だと聞いて安心した。 しかし、距離を置くのは寂しいな・・・ あっ、初恋ではないと思うぞ?
原因は俺、か。
なんとも複雑な気分だな。こいつが。
人は無秩序にして不完全な生命体……見るがいい、この世の何と混沌としたこと。
なのに、それが苦手、か。吹雪は……。
因果なことだ。
俺は、この曖昧で複雑、予想もつかぬ混沌とした無秩序が気に入ってはいるが、な。
故に、かもしれんな。吹雪に影響を与えるのは……。
エントロピーの増大……総ては終焉を約束された存在。
宇宙はそれを静寂に受け止め、刻を待つ。
足掻くのは生ある者達のみ……お前が、吹雪に対して‘宇宙の果てを見ている’と感じたのなら。
それは果たして正解かも知れんぞ?
真理こそ、整頓された秩序。或いは大宇宙のどこかに、存在するのかもな、至高天へと昇る階段が。
フフ……試してみるか?
輪転する世界。この世界に見切りをつけ、新たな刻にツークンフトを託すか。
崩壊は……目の前だ。
……やめておこう。俺は、まだこの刻が愛しい。
お前達、家族もな。
その気持ちに嘘をついてしまったら、俺はコキュートスを渡らなくてはならなくなる。
静寂でこの宇宙を満たすことは難しい。不可能だと言っても過言じゃないだろう。
故に、吹雪が……あの子が安らげる瞬間は訪れないかもしれん。待つだけでは、な。
俺達で、紡げるか?
あの子が望む、安らぎを……。
まだ、その刻ではない。
ともあれ、霙、吹雪の看病、お疲れ様だ。
俺に出来ることは、今のところ差し入れくらい、だな。
……どら焼き。
ちなみに俺も好物だから、大人買い、してきた……。
吹雪ちゃんは生まれたときそうだったのか。
吹雪ちゃん興奮してたな、チョコ作りとか熱気は普段なら避けているが今回は参加したくなったと日記に書いていたし。
昨日のような倒れ方は初めてみたな。
お姉さんの言うとおり明日には治っていてほしい、良くなった姿を見るまで心配だ。
吹雪ちゃんには触れないようにするよ。
初恋!?そうかー初恋かー
ムハハ、なかなか悪い気はしないなぁー
ふふ、まあ冗談はこのくらいにして。
変な病気じゃなくて良かったよ。とはいえ倒れるくらいの
ストレスを受けてたわけかー。みぞネエの言うとおり、吹雪に
近づくときは注意しておくよ。吹雪も可愛い妹の一人だからな。
年長者の俺らが気遣ってやらなきゃ。
みぞネエ、吹雪のこと見てくれてありがとね。
霙姉さん、ありがとう。
本当にありがとう。
あまり近づくなというならその通りにしましょう。
本当に気をつけなければいけないですね。
初恋なんて言われると少し照れます。
一時の快楽に身を任せるなんて馬鹿なことはしませんよ。
吹雪や家族のみんなと健やかに生活できることが僕にとっての幸せなのですから。
霙姉さん看病お疲れ様でした。
しかし、倒れた原因が僕にあるとは…さすがに分からなかったよ。
にしても吹雪が初恋…か。
うーん…僕には信じられないな。
やっぱりただの知恵熱だと思います。
吹雪に近づくことも触れることも出来ないのは仕方ないけど
彼女のためを思えばこれがいい方法なのかもしれない。
霙姉さん、吹雪を看病してくれてありがとう。
そっか…俺もなるたけ気を付けるよ。
また倒れたら困るからな…
思えば、あの子は初めて会った時からどこか不思議な感じがしたな…
とにかくありがとう霙、吹雪の看病をしてくれて
だれかがいなくなるのは、嫌だからな…
もちろん君の事も大事だからな。
みんなの家族になってまだ三か月足らずだけど、俺にとってはみんな大事だからな…
もし何か手伝えることがあったら遠慮なく言ってくれ。
じゃあ、今日はこの辺で、またな。
触るなと言われれば触ってしまう天邪鬼。
吹雪もいつかは大きくなってしまうのかな。
それともいつまでも変わらぬ姿でいるんだろうか。
お疲れ様、霙姉
大事にならなくて安心だよ
で、え?俺のせいなの!?
うーん…霙姉の言ってる事、分かるような分からないような…
でも吹雪にまた倒れられるのは、もちろん嫌だからなぁ
分かった、しばらく気をつけてみるよ
それにしても「一時の快楽に身を任せて」って
ヒカルといい霙姉といい俺を何だと思って…
そりゃ吹雪は可愛いと思うけど…いやぁ、ゲフンゲフン
大丈夫大丈夫、分かってますって、ハハ
霙姉さん吹雪の看病お疲れ様
事態は何となくだけど分かったよ
とりあえずは安心かな
それで霙姉さんにお願いがあるんだ
今日だけは私は風邪をひいている事にしてくれないかな?
私は部屋に居るから風邪がうつらないように
幼い子供達には部屋に入らないよう言って欲しい
私が吹雪に触れられないのに他の子の遊び相手してたら
吹雪が寂しく感じるかもしれないから
愚かな気遣いだとは分かってるけどね
私はそうしたい気分なの
みんなが心配するだろうからもちろん今日だけ
それと氷柱から上の春風姉さん達には嘘の風邪だって言っといてかまわない
明日には何かが変わる
そんな都合のいいことは無いんでしょうけど
それでも今日の私の気持ちが示した事に素直になりたくて
フフフ――やはり恋の病であったか。
なんにせよ吹雪が無事でよかったよ。
霙姉さんもおつかれさま。やっぱりお姉ちゃんは頼りになるね。
けど…原因は僕か…
悲しいけど、これからは吹雪と接するの控えるようにしなくちゃな…
――いや、それじゃあダメだ。
僕は吹雪の家族なんだ。
近づかないなんてことしたくないし、そんなことをしてたら
吹雪はますます人を避けるようになってしまうかもしれない。
そうだな…よし!
これからは吹雪と接するときには着ぐるみをかぶることにしよう!
そうすればちっちゃい子達も喜んで大団円だ!わはは。
……あ、霙姉さんもかぶる?なんとなく似合いそうな気がする…
ああ・・・分かったよ姉さん・・・
まさか吹雪がそこまで俺の事を気にしてくれてたとは・・・
俺が近づくと吹雪が倒れると言うのなら
しばらく吹雪断ちしよう
だか姉さんから吹雪に俺からのメッセージを伝えて欲しい
「君を心から愛している」―と
頼むから間違って春風姉に伝えたりしないでね
おつかれさま。
心労なんだろか…騒がしくしてしまったかぁ(××;
うん、刺激しないようにするよ。
視力が弱いせいか、よくぶつかるんだよねぇ…気をつけないと。