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2017年3月28日(火)
「●●だけは好きに決めさせてほしい」監督のこだわりが詰まった第1話を解説! TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』井畑監督×渡 航氏インタビュー

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本作のテーマがすべて集約された

第3話に込められた真意とは

 

――続いて渡さんに質問します。原案とシリーズ構成を担当した中で特に印象的に残っている話数を教えてください。

 

渡:う~ん、いろいろ印象深い話数はあるのですが……。千歳がアフレコの時に悪戦苦闘する第3話ですかね。制作陣が求める主役の演技に達していない、未熟な千歳を千本木さんが好演してくれて、これは小説では伝わらない……というか、声優さんのお芝居があってこその話数だったなぁと思います。

 

しかも、第3話では千歳が勝手に落ち込んで、勝手に浮上しますよね? 自分の問題って人に指摘されるよりも、自分の肌感覚で「これなんかヤバイかも!?」と気づくほうが精神的なショックが大きいと思うんです。自分で悩み、自分で答えを出すというのは、この作品全体における大事なテーマでもあったので、それが最初に描かれた第3話はシナリオ的にも印象深いです。

 

あとマネージャーの悟浄が、プロ意識のない千歳を結構強い言葉で注意するんですが、2人は実の兄妹でもあるので、ケンカの延長みたいになって伝わらない。距離感が近いと簡単な言葉でもしっかり伝わることもあるけど、逆に伝わらないということもあるよなぁ、と思いながら書いていましたね。それから「完全な悪者ってこの世にいないよね!」というのが、第3話でもっとも端的に示せたのではなかろうかと。

 

――本作に限らず、渡さんの描く小説の登場人物たちも、みんな欠点があり、逆にそれが人格的な魅力につながっていますよね。

 

渡:そうですね。人間、みんな悪いし、みんなダメなんだよ……って。これもシリーズを通して描いてきた、一貫性のあるテーマです。ホント、この作品はコミュニケーション論でもあると思うんですけど、それがよく表れている話数だと思います。

 

他にも6話、9話など、物語を動かすような重要なエピソードは3の倍数の話数に配置しています。DVDやBlu-rayもリリースされていきますし、ぜひそのあたりをもう一度観直していただければと。ただ「毎回、問題や悩みに対して答えを出すけれど、それが正しいかどうかは知らないよ?」というスタンスなので、もしかしたら視聴者のみなさんはモヤモヤするかもしれません。

 

井畑:結局、誰にも正解はわからないという。職人仕事のようですね(笑)。

 

渡:生け花を評価する時のような……侘び寂びというか(笑)。

 

井畑:成功した後に振り返るから「あの時の決断がよかったよね」とか「あれが正しかったよね」といえるんですよね。渦中の人間は、それが正しいかなんてわからないので、自分が正しいと思うことを信じてもがくしかないです。それはアニメ業界だけじゃなく、テレビ業界でも、音楽業界でも、どこでも言えることで……。

 

個人の評価でのし上がっていく仕事を目指すみなさんは、一度は『ガーリッシュ ナンバー』を観ていただいて、まわりから激しいバッシングを受けたり、誰も評価してくれなかったり、落ち込むことがあった時は、「自分を評価してくれない、この業界が悪い!」と思って、胸を張ってやり続けてほしいと思います(笑)。この手の業界は、辞めるか続けるかを決めるのは100パーセント本人の意思ですから。

 

たとえば、渡さんも「お前、今後は日本でいっさい書くなよ!」と誰にも強制されないはずですし、僕もどこかのスタジオから「お前にはもうアニメを作らせないよ!!」と干されることはあるかもしれませんが、アニメ業界から営業停止を宣言されることは絶対ないと思うんです。

 

渡:今ではネットで作品を発表したり、同人活動をしたり、本人がその気になればいくらでも作り続けていくことができる環境がそろっていますしね。

 

井畑:だからこそ苦しい部分もあるのですが、それでも楽しい業界です。昨今、アニメ業界は健全な営業形態ではないんじゃないかと囁かれますけど、そういう問題も抱えつつ、働いてみると非常にメリットも大きいんですよ。実力をつければ、どんどん仕事が舞い込むので。

 

渡:成果物に対して報酬が支払われる業界の仕組みを、時間で働く一般企業に照らし合わせてしまうと、誤解を招くこともありますよね。ラノベ作家の働き方が健全かといったら、まったく健全ではないですからね。締め切り前なんてお見せできない(笑)。

 

――編集部のライター陣にも本作は好評だったんです。最終話での「作家にも作品にも、代わりはいくらでも存在する。それでも書きたい」という、『クースレ』(※劇中アニメ『九龍覇王と千年皇女』の略称)の原作者のセリフに共感したようで……。

 

渡:それはありがたいですね。自分の名前で勝負しよう、自分で看板を掲げて生きていこうという方々が、この作品を観たら、心に刺さる部分があるのかもしれません。

 

井畑:この業界でやっていくためには、千歳のように自分を否定せず、自分に自信を持つというのは本当に大事だと思うんです。僕も渡さんもそうですけど、作ったものをベタ褒めしてくれる人もいれば、一生文句を言ってくる人もいる。そういう時は自分で自分を「大丈夫!」と褒めていかなければ前に進めないんですよね。自分の名前を出して責任を持って仕事をしているプロの人は、みんなそうだと思います。褒めてくれる人と同じくらい、否定する人もいますから。むしろ、否定する材料はいくらでも探せますからね。

 

渡:この作品を作っていて難しいなと思ったのは、すでに業界で働いている人は千歳たちが置かれた状況を「そうだね」と納得してくれると思うんですけど、プロを目指そうという人たちはもっとキラキラした業界を夢見ているから、はたしてこの作品を肯定的に受け入れてくれるのだろうか……と(笑)。

 

井畑:業界への憧れには応えられないかもしれませんが、登場キャラクターの仕事に対する哲学は現れていますよね。たとえば『クースレ』の監督も、自分の名前を出して作品を作る以上、責任者としての役割を果たそうとしているじゃないですか。

 

渡:第5話で流れた『クースレ』の監督のセリフに「ダメだよ、仕事だから」というのがありますよね? そのセリフに彼の哲学が垣間見られますよね。それが仕事だからがんばろう、と。あれ、さがら総さんの脚本なんですけど、僕はすごく好きなセリフの1つなんです。

 

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▲自分の演技が通じないことに気づいて、自分なりに解決策を見つけた千歳。責任を果たすため、みずからも作画作業を手伝う監督。それぞれのスタンスで仕事に向かい合う人々が描かれる「お仕事もの」の側面も本作にはありました。

 

 

>>>インタビュー第3回:

「『ガーリッシュ ナンバー』の本質は“侘び寂び”!?」に続く

 

 

【プロフィール】

渡 航(わたりわたる)

千葉県出身。サラリーマンと執筆活動を両立させている、人気ライトノベル作家。おもな代表作は、小学館ガガガ文庫『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ、ダッシュエックス文庫『クオリディア・コード』など。

 

井畑翔太(いばたしょうた)

北海道出身。ガイナックスで腕を磨き、多くの人気作で作画監督や演出を務める実力派アニメーター。TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』は初監督作品となる。今後の活躍が期待される若きクリエイターの1人。

 

 

CHECK▶▶▶TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』

声優業界を舞台にしたお仕事ストーリー。主人公は「私がモブ(端役)ばかり演じているのはこの業界が悪い!!」と考えるクズっ娘新人声優の烏丸千歳。業界にありがちな(?)オトナの事情で主役をゲットした彼女が、挫折と成功を体験する中で、仕事への向き合い方が変化していく様子が魅力的に描かれる。他にも個性豊かな美少女声優たちが登場し、水着がまぶしい沖縄旅行や柔肌が光る温泉シーンなど、愛らしい姿もバッチリ楽しめる作品。

 

 

【関連書籍情報】

★TVアニメの前日譚を渡氏みずから描き出す小説版!

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小説 ガーリッシュ ナンバー 1

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著:渡 航

キャラクター原案・カラーイラスト:QP:flapper

モノクロイラスト:やむ茶

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小説 ガーリッシュ ナンバー 2

発売中

著:渡 航

キャラクター原案・カラーイラスト:QP:flapper

モノクロイラスト:やむ茶・堂本裕貴

定価(本体900円+税)

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★表情豊かな千歳に注目♪ アニメ前日譚をコミック化!

GNコミック1カバー表1

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ガーリッシュ ナンバー 1

発売中

原作:渡 航

漫画:堂本裕貴

キャラクター原案:QP:flapper

定価(本体570円+税)

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電撃コミックスNEXT

ガーリッシュ ナンバー 2

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原作:渡 航

漫画:堂本裕貴

キャラクター原案:QP:flapper

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★JK声優・百花が主人公♪ 『ガーリッシュ ナンバー』のスピンオフが登場!

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(C)Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

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2017年3月28日(火)

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