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2022年4月1日(金)
【G’sこえけんインタビュー企画】もっとASMR配信者が増えてほしい!——周防パトラさんインタビュー

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毎週月曜日に行われるASMR配信では、多くのリスナーを癒しているVtuberの周防パトラさん。「DLsite」で発売されている音声作品は、十時間超えという驚異の大ボリュームで注目を集めています。今回はそんな周防パトラさんにASMR活動についてインタビューを実施。ASMRへのこだわりや魅力について、ふんだんに語っていただきました♪

KV

◆プロフィール◆
周防パトラ(すおう・ぱとら)

8月10日生まれ。バーチャルYouTuber。ハニーストラップ所属のツンデレロリ女王。魔界の女王として配信活動に勤しむほか、自身のアーティスト活動、『電音部』やVTuber可憐への楽曲提供など多彩な一面を魅せる。4月24日(日)にはソロライブ「Patra Suou 3rd Live PatLive – AKIBA PaRaDe -」が開催予定。

≪YouTubeチャンネルはこちらから♪≫

 

 

ASMRをやるようになったきっかけとは?

 

――周防パトラさん(以下、パトラさん)がASMRそのものを知ったきっかけは何ですか?
 最初は『ラブプラス』で(小早川)凛子の彼氏をやっていたんです(編註:『ラブプラス』プレイヤーのことを「彼氏」と呼ぶ)。そうしたら、ゲームの購入特典として、凛子が膝枕で耳かきをしてくれる内容のバイノーラルCDが付いてきたんですよ。それを聞いて「こういうのもあるのか!」と驚いてしまって。そこからはいろいろなASMR作品に手を出すようになりました。そのときはヒロインとイチャイチャするような内容が好きでしたね。
――配信活動を始められて、ASMRをやろうと思われたのは何故だったんですか?
 バイノーラルマイクにもともと興味があって、配信をするならと購入しました。配信機材はそれまで全く触れたことがなかったので、何も分からなかったんですけど、とりあえずやってみようと! 最初のASMR配信では、炭酸水を勢いのままに振っちゃって飛び出したり、声が(ASMR配信に)向いていないとか言われたりしたことを覚えています。「お笑いASMR」なんてコメントされていましたね(笑)。
――イチャイチャする音声作品が好きだったのに、何故炭酸を振るような方向に……(笑)。
 ギャグにするつもりはなかったんです! でも、トラブルとハプニングがあって、そうなっちゃったんです。初回配信の頃はとても下手だったんですが、そこからいっぱい研究を重ねていくようにしました。
――例えばどのようなことをされたんですか?
 まず、配信環境の改善ですね。リビングでやっていたときは雑音が入っていたんです。でも、配信をやっていく中で、ASMRを眠るために聴く人がいることを知りました。そこからは雑音をなくしたり、ケーブル一本一本を見直していったり、寝られるようなトーンはどこか自分の声も研究したりするようになりましたね。例えば、「ツッ」とか「キッ」みたいに聞いていて痛い音ってあるじゃないですか。
――少し耳に響くような音ですね。
 そうです。その音すら丸く聞こえるように、イコライザーを薄くかけていって調整しました。その結果、リスナーさんに「よく眠れました!」ってコメントをたくさんいただけるようになったんです。不眠症で悩んでいる方のコメントもとても多かったので、徐々に私がやっているASMRはそういう人に気持ちよく寝てもらえる方向に変わっていきました。あと、たまに彼女っぽいシチュエーションのものも出せたらいいなと思うようになったのも、リスナーさんのコメントからの影響ですね。
――毎週やられているASMR配信ですが、内容についてはどのように決められていますか?
 その日の天気や気候、ニュースを見て、「今日は肌寒いから温かさを感じるようなものを使おうかな」とか、「今日は悲しいニュースが多かったから、たくさん安心する言葉を掛けたいな」みたいに決めています。でも、リアルタイムで聞けない人もいると思うので、いつでも聞けるような普遍性は持たせています。
――概要欄にタイムスタンプ(編註:再生時間と対応した内容が書かれているリンクのこと)が貼られているのも、アーカイブで聞くリスナー向けですよね。
 ASMRを聞く方には、誰しも苦手な音があるはずです。細かくどんな音を出しているのかを書くことで、この音は苦手だから飛ばそうとか、この音は好きだからリピートしようってなるはずですよね。コメントでも好きな音を挙げてくださる方は多いので、反響によってはまた同じ音をやってみるようにしています。
――これまで配信されてきた中で、特に手応えがあったシチュエーションはなんですか?
 音だけでリアルに表現できたことで言うと、雑音をうまく乗せられたときですかね。ちょっと汚い話ですけど、耳掃除一つにしても耳垢がパリっとする音を上手く乗せられたら手応えを感じます。でも、自分の実感とリスナーさんの反応が違うときもあるんですよ。失敗したと感じていても、よかったと言ってもらえるときもあるんです。すごくこだわってはいるんですけど、完璧は求められていない。完璧にすることが正しいわけじゃないんだなってリスナーさんから教えられました。
――普段のゲーム配信や雑談配信とASMRでは、何か意識して変えていることはあるのでしょうか?
 ASMRでは囁き声がメインなので、普段の喋り声とは意識して変えています。あとは寝てほしいので、まったり動くようにしていますね。
――ASMRの配信があるときは「精神統一」の時間を取るとお聞きしましたが、これは本当なんですか?
 そうなんです(笑)。毎週月曜日にASMR配信をしているんですが、なるべく月曜日には他の配信の予定を入れないようにしています。それに昼からずっと耳かきを練習したり、その日の気候に合わせて音を調整したりしていますね。囁き声がうるさくないように一時間ずっと囁いて調整もしています。
――それだけ1日中やられていると、配信が終わった後にはもう疲労困憊なのでは?
 そうでもないんです。終わった後は終わった後で、みんなの感想を見たりしていると元気になるんですよ。それに、配信した内容が本当に自分でも寝られるのかどうか試しているんです。なので、疲れたとかは特になく、配信日は満足感でいっぱいになります。

 

「ASMR専用のスタジオ」とは……!?

 

――配信をすることでの一番のやりがいは、リスナーさんからの反応ですか?
 はい。「パトラちゃん無しじゃ寝られない」とか、「配信のおかげでぐっすり眠れた」とかそういう反応を頂いた時ですね。そういうリスナーの方に何か還元できればなと思って、ASMR専門のスタジオを作ったんですよ。
――以前の配信でもかなりの機材について触れられていましたが、スタジオは特殊な作りになっているそうですね。
 何が専門かといえば、三重構成ということです。配信には雑音が乗ってほしくないので、防音室に強度を持たせたかったんです。そこでまず窓のない部屋を作って、そこに防音パネルで壁が反響しないようにする。その中に部屋を作り、さらに防音室を入れるという構造になっています。
――マイクについては?
 KU100が3台あります。もともと1台しか持っていなかったんですけど、いろいろ使っていたら壊れてしまったんです。その修理に時間がかかるってなって、ならもう一台買おうかなと。そこに予備を加えた三台を今持っています。あと、オーダーメイドマイクが四台ありますね。これは工場まで行って、どう作ってほしいと指示をしたんですよ。
――それはどのような用途のために作られたんですか?
 耳かき用、環境音用、シャンプー用、あと頭周りの位置がよく分かるために使うものですね。耳かき用も、耳の中のこもりをリアルに表現するために特化したものです。ASMR配信中は複数のマイクを使っているとはバレないようにしていますけど、シチュエーションに合わせてスイッチを切り替えています。なので、配信前には切り替えの練習や音の調節を含めた精神統一が必要なんです(笑)。
――そういった機材のことに関しては、どのように学ばれたのでしょうか。
 活動されているASMRのYouTuberさんや、DLsiteさんで配信されている作品を聞いて、「この音いいな」と感じたものを自分でも試行錯誤してチャレンジしていった感じです。自分でもまだまだだと思っているので、今以上を目指していきたいです。例えば、耳で聴いているだけなのに風景が見える――本当の旅行に来ているようだとか、海の中にいる――みたいに、その域まで極めてみたいなと思っています。
――他の方の作品もよく聴かれているんですね。パトラさんはどういった点に注目して聞かれているのでしょうか。
 その人らしさ・その作品らしさを感じるようにしています。この人は距離感がいいなとか、この作品は生活音が距離の近さを感じさせていいな、だとか……。それぞれの作品の良さが何かを見つけるのが好きです。私、音を聞いただけでどのマイク(を使用して収録している)か分かっちゃうので、どこを調整したらもっとよくなるな……なんて勝手に制作者目線で聞いてしまったりもします(笑)。
――普段ASMRを聞かれているときは、どういったイヤホンを使われているのでしょうか。
 配信や音声作品では最終チェック用に20万円くらいのイヤホンを使っているんですが、気軽にASMRを聴いてくれるリスナーさんだとそこまで高価なものを使用する方は少ないはずなので、リーズナブルなイヤホンを使って多くのリスナーさんたちと同じ聴こえ方で聴くようにしています。自分の配信アーカイブで雑音がないか確認するときなどに20万円のほうを使用しています。

 

周防パトラ編集によるDLsite配信の音声作品の魅力に迫る

 

――現在、パトラさんはDLsiteさんでも音声作品を配信されています。こちらも眠れるシチュエーションに特化したものですが、これもリスナーさんからの反響を受けてそのような内容にされたのですか?
 DLsiteさんだと配信よりも時間をかけて高音質に調整できるので、より一層眠くなる方向性にすることは最初から決めていました。私のことをVtuberだと知らない人、周防パトラを知らない人でも手に取ってもらえる可能性がある場所ですから、純粋に音声だけで購入したいな、購入してよかったと思ってもらえるよう、編集には気合を入れました。特にDLsiteさんを中心に聞いている方はなかなかYouTubeでASMRを聞いていないと思うので、私の作品をきっかけにYouTubeでも、私に限らずASMR配信を聞きに来てくれたら嬉しいなという気持ちもありました。逆にYouTubeでの配信視聴が中心の方は、これを機にDLsiteさんの音声作品も聞いてくれたら嬉しいです。
――最初に配信された『悪魔娘が最高に癒すのでものすごく眠れる』はどのようなコンセプトで制作されたのでしょうか。

 まず、DLsiteさんでは初めてですから、私が悪魔の女王で普段どういう配信をしているのかをシチュエーションにも織り交ぜたかったんです。加えて、YouTubeでは大胆な表現が規約違反になることもあるので、いつもは中々挑戦できない表現を入れてみました。個人的に気に入っているのは、声なしトラックですね。人の声が気になってしまうリスナーさん向けに聞いてほしいなと思って制作しました。
――第2弾の『99.99%ぐ~っすり寝かせちゃう癒しの安眠屋さん』はいかがでしょうか。

 第2弾はよりYouTube配信に近いシチュエーションを本編に入れたんですよね。普段はこういう感じに配信しているんだよという雰囲気を表現したかったんです。音も配信に合わせて調整しています。
――かなり時間や手間をかけられていると思うんですが、パトラさんの配信や音声作品を聞いてASMRに興味を持つユーザーが増えるといいですよね。
 やっぱりASMRの魅力は音だけでリアルに表現できることだと思います。私は機材にこだわったりスタジオを建てたりしましたが、ASMRってお手頃なマイクやイヤホンでもできるんですよ。実際に今でもそういったものも使っています。なので、ASMRって敷居が高いなって、やりたいって思っている方には思わないでほしいなと。ぜひお手頃な機材から始めてもらって、配信者の方がどんどん増えていけばいいなと思います。リスナーさんもいろんな場所で楽しんでもらえると嬉しいです。

 

取材・執筆:太田祥暉(TARKUS)

 

◆音声作品について◆
現在、周防パトラさんによる音声作品がDLsiteでも絶賛発売中!! 長時間癒されて眠れる、そんな内容になっている。加えて、第3弾となる作品も制作中とのことなので要チェック!

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© HoneyStrap

2022年4月1日(金)

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